対話とモノローグ

        弁証法のゆくえ

クジラの喧嘩にエビの背中が裂ける

2021-10-22 | ハングル
トミの韓国語講座を復習していたら§24に次の諺が紹介されていた。

고래 싸움에 새우 등 터진다.  
(コレッサウメ セウ トゥン トジンダ)
クジラの喧嘩にエビの背中が裂ける

全く覚えてなかった。クジラは強者、エビは弱者で、弱者が強者のとばっちりを受けるという意味である。(注)

ネットに「クジラ同士の戦いでエビはまたとばっちりを受けるのか」という記事があった(過去の朝鮮日報)。これは朝鮮(韓国)を大国(クジラ)に囲まれた小国(エビ)とみる見方をベースにしているもので、韓国をエビに見立てたのは、李承晩(イスンマン)だったという。

しかし、21世紀ではエビは韓国だけではない。日本はクジラからエビに変わった。クジラは数を減らし、2頭だけになってしまったのではないだろうか。

(注)クジラとエビの喧嘩と背中
새우(エビ)をNAVER 辞書で調べていると、全く逆の表現が出ていた。

새우 싸움에 고래 등 터진다.   
エビのケンカにクジラの背中が裂ける
目下の者ものの過ちが我身の上に害をおよぼすことのたとえ

どちらもクジラとエビの強弱関係と「とばっちりを受ける」関係は共通している。
ネットで調べて見ると、クジラの喧嘩の表現が圧倒的だが、どちらも出ていた。エビの喧嘩には次のような説明があった。
아랫사람이 저지른 일로 인하여 윗사람에게 해가 미치는 경우를 비유적으로 이르는 말.
下の者が引き起こした事が原因となって、上の者に害が及ぶ場合を比喩的に述べた言葉

あらためてNAVER 辞書を調べると「クジラの喧嘩」の表現も出ていた。どちらが古いのだろうか。落ち着くのは「クジラの喧嘩」だろうか。

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