ごっとさんのブログ

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日本の高齢者はどう見ても「薬の飲みすぎ」

2024-01-30 10:35:33 | 
このブログでも高齢者の多剤服用の問題に触れていますが、友人たちもかなりの種類の薬を飲んでいるようです。

私は現在喘息と肺気腫の治療用の吸入薬を使っていますが、飲み薬ではないのでそれほど問題はないだろうと思っています。

東京都健康長寿医療センターの調査によると、降圧剤や抗血栓薬、糖尿病や骨粗しょう症のクスリなど「毎日飲まなければならないクスリ」を処方されている75歳以上の人のうち、6割強が5種類以上、2割弱がなんと10種類以上も飲んでいました。

全体の平均では6.4種類だというので、如何に日本人が「クスリ漬け」になっているかを示しています。私の友人は脳梗塞を発症しましたが、幸い後遺症もなく復帰しました。その後抗血栓薬を処方されていましたが、やはり薬が多すぎると感じこの薬を止めてしまいました。

ところがその後心筋梗塞となり、ステント手術で事なきを得ましたが、やはりクスリの辞め時というのは難しいと感じています。

たとえば高血圧のクスリを飲むと、便秘の副作用が起きることがあります。そこで医師に「便秘気味」と伝えると、便秘薬を出しましょうとなってしまいます。こうしたことが続いて、多くの人が多剤服用に陥っていくのです。

医師の多くは、一度出したクスリを止めるのは怖いと思っていますし、自分が処方したクスリが不調の原因になっていると認めたくありません。したがって患者の側が「クスリを減らしたい」「止めたい」という強い意志をもって自分で調べ、行動することが大切なようです。

クスリを減らすための道のりには、「自分一人でできること」と「医師に相談したうえで進めること」の二つのステップがあります。まずすべての第一歩となるのが「今飲んでいるクスリの基礎知識」を、自分の中でしっかりと固めることです。

自分が処方されているクスリの一つひとつについて、「何を治療するために飲んでいるのか」「どんな疾患の予防につながるのか」「いつから飲んでいるのか」をすべて言えるようになるのが理想です。

よく処方されるクスリの中には、特に気を付けるべきものがあります。代表格が腸内環境に影響を及ぼす胃薬で、他のクスリで胃腸が荒れるのを防ぐために「オマケ」的に処方されることが多いようです。

色々なクスリを出されるうちに、複数の胃薬を飲むようにになった人が少なくありませんが、なるべく1種類に絞った方がいいでしょう。

特に胃潰瘍などの胃腸の病気治療の場合は別として、心臓病や高血圧といった全く別の病気の治療中に胃薬が出されているならば、やめるべき薬の第一候補になります。

ただ前述のように自分でクスリを止める場合は、危険が伴うことがありますので、医師との信頼関係を築くことが重要かもしれません。


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