ごっとさんのブログ

病気を治すのは薬ではなく自分自身
  
   薬と猫と時々時事

今年最後の恒例の忘年会

2019-12-31 10:35:47 | 日記
毎年大晦日には最後の忘年会の話を書いていますが、今年も昨日やってきました。

毎年12月の初旬には30日の忘年会の確認メールが来るのですが、今年は中旬過ぎても毎年幹事のYT君から連絡がありませんでした。YM君は昨年末から妹さん一家のことで忙しそうだったので、私からメールを出したところ、やはり忙しくて手が回らないという事でした。

そこで今年は私が幹事をすることにしました。他の6人のメールアドレスはわかっていますので、メールを出し会場となる適当な店を教えてくれと頼みました。すぐにK君から返信と共に推薦する店を教えてくれました。

F君からもその店は良いというメールが来ましたので、すぐにその店に連絡したところ無事予約することができました。なかなかYM君とE君から返信が来ず、E君には電話するなど色々とありましたが、全員がこの日は空けて待っている状態ですので、7人全員の出席が決まりました。

定刻前には全員が集まり、今年の状況を聞くところから始まりました。このメンバーは毎年秋には元YM君の家(空き家となっている)に集まるのですが、今年はそれがありませんでした。

何とこの家が台風19号の強風で屋根の4分の1が飛ばされて、その片づけがまだできていないとのことでした。こんなところに台風の被害が出ているとは、皆びっくりしていました。その他は全員特に病気になったりもせず、平穏な1年のようでした。

当然全員同い年ですが、この歳まで特に病気にもならず30日に集まれることを喜んでいました。子供が小さいころは海水浴に行ったり、バーベキューをしたりと家族ぐるみの付き合いでしたが、最近はあまり家族のことは話していません。

私はウイスキーを飲んでいましたが、結局焼酎を2本近く開けてしまいましたので、まあ元気な仲間といえるようです。

2次会はいつものメンバーで麻雀とさらに飲みに行くグループに分かれました。麻雀はYM君のなじみの雀荘に行きましたが、来年はこのメンバーで麻雀をやる会を作ろうという話になりました。

麻雀は半荘2回でしたが、私はあまり良い手が来ず特に面白い流れにはなりませんでした。やりながら動けるうちにいろいろやっておいた方が良いので、来年はどこか旅行にでも行こうかなどの話も出ましたが、これもYT君に任せることになりそうです。

このメンバーは高校時代から(一部は中学から)の仲間ですので、もう50年以上の付き合いとなります。この忘年会がいつまで全員出席でできるかわかりませんが、声をかければすぐ集まる仲間として続けていきたいと思っています。

慢性疲労症候群の薬を開発

2019-12-30 10:28:01 | 
激しい倦怠感や痛みが続く「筋痛性脳脊髄炎/慢性疲労症候群」の患者を対象に、理化学研究所や大阪市立大学などが、治療薬の開発に向けた世界初の臨床試験を始めました。

日常生活に支障をきたすほどの症状となりますが、今まで治療法はありませんでした。理化学研究所などの研究チームの研究で、患者の4割の脳で顕著な炎症が起きていることが分かっており、薬の安全性の検証や発症メカニズムの解明を目指します。

慢性疲労症候群は、健康だった人が突然強い疲労感に襲われ、微熱や筋肉痛、抑うつ症状などが長期にわたって続くようになります。治療法が定まっていない上に社会の理解が広がらず「なまけ病」といわれ傷つく患者も多いようです。

この慢性疲労症候群という病気は、聞いたことがある程度の認識でしたが、1984年アメリカネバダ州の村で、約200人の大人や子供が突然仕事や学校に行けなくなり、国の調査で明確な原因が見つからなかったため「症候群」という名前が付きました。

理研によると患者は、世界で1700万人以上で国内に30~40万人いると見られますが、確立された治療法はありません。日本では1989年に国内1例目が発見され、研究が進められてきました。

保険診療で認められている検査では異常が見つからず、心の病気と思われがちですが、精神科を受診しても病名がつかない場合が多いようです。研究チームは2014年に治療に向けた突破口となる研究成果を発表しました。

患者と健常者の脳内を比べたところ、患者には認知機能の低下や痛み、抑うつなどと相関関係がある偏桃体や視床、海馬に顕著な炎症があることが分かりました。これを足掛かりに今回臨床試験を始めました。

これまでに患者の男性19人と女性38人にPET検査(陽電子放射断層撮影)を行い、脳内に顕著な炎症がある人を抽出しました。このうち既に男性3人に投薬試験を始めています。

最終的には20年末ごろまでに計90人にPET検査をし、炎症が顕著な30人に投薬試験を行うことを目指しています。臨床試験では、投薬前に改めてPET検査をして血液や認知機能、自律神経機能などを調べます。

現在脳梗塞の後遺症などに使われている既存薬を計4か月投与し、再び検査をして炎症や症状が和らいでいるかを確かめるそうです。この様に現在は既存薬を使用していますが、この効果が実証されれば、各症状に特化した新薬を開発できる可能性があるとしています。

まだ試験規模は小さいのですが、今まで全く治療法がなくいわば放置されてきた患者にとっては、治療法の可能性が出てきたことは重要であり、良い結果が出ることを期待しています。

ガン検診の本当の目的

2019-12-29 09:54:34 | 健康・医療
ガン検診の目的は「ガンを早く見つけること」と思っていましたが、どうもそうではないようです。

市町村が主体となり、公共の対策として行うガン健診を対策型検診と呼びます。対象となるガンは胃ガン、子宮頸ガン、肺ガン、乳ガン、大腸ガンの5種類です。

それぞれ対象年齢と頻度が決まっており、数百円から数千円で受けられるよう国費が投入されています。それに対し人間ドックのような、自費で受ける健診を任意型検診と呼んでいます。

一般に「ガン検診」と呼ぶときは前者の対策型検診を指し、その目的はガンの死亡率を減少させることとされています。国立がん研究センターのガン情報サービスにも多くのガンを早期に見つけることは、ガン検診の目的ではないと書かれています。

その例が「神経芽腫」という病気で、幼少期に多いガンのひとつで、進行すると治療が非常に難しい病気です。この腫瘍があるとある化学物質が尿中に排泄されるため、赤ちゃんに尿検査をして早期に発見しようという取り組みが行われていた時代があります。

1984年から全国的にこの検診は開始され、1998年までに2200万人以上の乳児が検査を受け、約2700例の神経芽腫が発見されました。ところが2003年にこの検診は中止されてしまいました。これは死亡率を低下させる効果がないとする報告が相次いだからです。

ここで問題になったのが「過剰診断」と「合併症の増加」でした。過剰診断とは治療の必要のないガンを見つけてしまうという意味です。ガンの中には、進行が非常に遅く治療をしなくても命にかかわらないものがあります。

ところがガンを見つけてしまうと当然治療をしますが、本来必要なかったはずの治療を受けることになってしまうわけです。しかしこれは非常に難しい問題で、多くのガンは治療しなかった場合は進行し、それが原因で亡くなります。

ですから現実的にはその個人のガンが過剰診断なのかどうかを知るすべはありません。そこで対策型検診は「検診を受けた人の方が死亡率が低くなる」というガン種に限って行っているわけです。

人間ドックのような任意型検診は、死亡率の低下が証明されていない検査も多く含まれており、こういったデメリットも理解しておく必要があるようです。検診とは全く無症状の人(現状では何も困っていない人)が受けるものだからです。

この過剰診断の問題は私は年齢で判断して良いと思っています。私ぐらいの歳になると(70歳過ぎると)、ガン治療としての手術や抗ガン剤の副作用など考えると、何もしなかった場合とそれほど余命に差が出ないような気がします。

この辺りは個人の好みのようなものですので、他人が関与することでは無いでしょう。

稼ぐシニアは年金減額

2019-12-28 10:37:01 | 時事
収入の高いシニアサラリ-マンの年金を減額する「在職老齢年金制度」というものがあり、現在政府はこの見直しを検討しているようです。

この制度は大雑把に言えば、65歳までは給料プラス年金が月額28万円を超えたら、超えた分の半分を減額し、65歳からは給料プラス年金が月額47万円を超えたら、超えた分の半額を減額するというものです。

これはサラリーマンの受け取る老齢厚生年金に関するもので、老齢基礎年金には関係ありません。したがって自営業者などには無関係で、サラリーマン(公務員も含みます)だけといってよいかもしれません。

この制度は、限られた年金の原資を本当に必要な人に分配しようという趣旨で、それ自体は理解できますが、弊害も多いため廃止すべきだと考えています。

私の場合は老齢厚生年金が63歳から支給されましたが、当時市内の企業研究所に派遣社員として勤務していましたので、かなり年金は減額されることになりました。この詳細を聞くために社会保険事務所(正式名称は違うかもしれません)に行って、いろいろ相談しました。

まずここで減額された金額は、どこかで上乗せされて支払われるかは、単に減額されるだけで丸々損をすることが分かりました。当然ここでは、減額されないための方策など教えてくれませんので、派遣会社の担当者と相談しました。

私はもともと週4日という契約でしたが(あと1日は大学の非常勤講師をしていました)、会社の厚生年金加入資格が正社員の3分の2以上の勤務時間と定められていました。そこで書類上の私の勤務時間を1日1時間ほど減らすと、3分の2以下となり、厚生年金から抜けることができました。

その代り企業の健康保険からも抜けてしまうため、国民健康保険に代えるなどいろいろありましたが、この派遣会社の人が色々計算してくれて、それでも年金を全額貰う方が得であるという事で、この処理をお願いしました。

この厚生年金脱退でなぜ年金が減らされなくなるのかは分かりませんが、厚生年金に入っていないと社会保険事務所が私の給料を把握できなくなり、結局ゼロという査定で年金が満額になるのではという説明でした。

そんな単純なことではなさそうですが、とにかくこの処理で、年金が満額出ることになりました。あくまで書類上の勤務時間減少ですので、もちろん給料はそのままでした。結局67歳で退職するまで、年金は減額されることはありませんでした。

私がやったことに違法性は無いと思いますが、多分現行制度の抜け道を探したという事だと思っています。この在職老齢年金制度は、格差拡大を防ぐという意味もあるようですが、退職後働いた分ぐらいは収入としても良いような気がしています。

高齢者の「医療卒業」の勧め

2019-12-27 10:17:50 | 健康・医療
政府の全世代型社会保障検討会議がまとめる中間報告案のうち、最大の焦点である医療改革の全文が明らかになりました。

現行原則1割としている75歳以上の後期高齢者の医療機関での窓口負担について、一定の所得以上は2割と明記し、「2割」枠を新設する方針を示しています。

中間報告案は高齢者の体力や運動能力は着実に若返っており、年齢を基準に「高齢者」とひとくくりにすることは現実に合わなくなっていると指摘しています。団塊の世代(私もそうですが)が令和4年から後期高齢者になり始めることを踏まえ、4年度初めまでに2割枠新設などの改革を行うとしています。

私はこの案は当然と思っています。高齢者の医療費を安くして、医療に係り易くすというのは流れに逆行しているような気がします。むしろ中年層を安くして、健康な体を作ることが高齢になっての病気を減らすことにつながると考えています。

歳をとってくると個人差はありますが、誰でも色々な臓器が傷んでくるのは当然です。どんな機器であろうとも長年使用していれば部品の消耗などにより、傷んでくるのと同じように、人間の身体も消耗してくるわけです。

これは今はやりの再生医療などを使わない限り治るものではありません。以前私が膝を痛めたとき、いろいろ検査をした結果、加齢による軟骨のすり減りが原因という事で痛み止めの湿布薬が出ただけで、整形外科は何の治療もしませんでした。

ですから歳を取れば血圧が上がったり、血糖値が高くなり場合によっては中性脂肪も高くなるかもしれません。こういったものを薬で下げることは、10年、20年後に心筋梗塞や脳梗塞の発症を防ぐためのものです。

高齢者は10年後に心筋梗塞で倒れれば、ピンピンコロリの理想的な終わりを迎えることができると言えます。この高齢者が何歳かは難しいのですが、後期高齢者と定義されている75歳でもいいような気がします。

つまり75歳を過ぎたら、血液検査などで異常値が出ても、痛みや苦しみなどの自覚症状がない限り、何も治療をしない「医療からの卒業」をすべきと考えています。

私の友人の奥さん(70歳少し前)が、人間ドックで異常が出たため、MRIやPETなどの精密検査を受けるようです。まあ何もないことを祈っていますが、この辺りの歳になると多くの人がガンになっている可能性は高いと思います。

見つかれば手術や抗ガン剤治療となるわけですが、高齢者のガンは進行も遅く命にかかわるような大きさになるまでには10年15年という年月が必要のケースが多いでしょう。つまり手術などの治療をしても、何もせずほっておいても寿命に大差はないような気がします。

これは決して証明できないことですが、やはり75歳ぐらいを過ぎたら検査をしない、つまり「医療から卒業」の選択肢を考えるべきではないでしょうか。。