ごっとさんのブログ

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今年の漢字は「北」に決まる

2017-12-13 11:08:54 | 時事
その年の世相を漢字一文字で表す師走恒例の「今年の漢字」が発表され、「北」に決まりました。

漢字の日である昨日12月12日に、京都・清水寺で貫主が縦150センチ、横130センチの越前和紙に広島県産の熊野筆で力強く揮毫しました。私はこの行事にそれほど興味がある訳ではありませんが、この一年間を表す漢字を決めるというのは、それなりに面白く注目していました。

これはハガキやウエブサイトを通じた公募で決まるようですが、一年を振り返り、漢字一字に込められた奥深い意義を再認識する機会を持つことを目的に始まり、今年で23回目だそうです。

今年は15万3594票の応募があり、「北」が7104票でトップだったようです。私は応募していませんが、選ぶとしたら「倫」の文字を選んだかもしれません。何か一年を通じて政治家や芸能人の不倫疑惑が話題となっていましたし、個人的には再生医療に関して、倫理問題が一歩前進したと感じていました。

今年の「北」という漢字は何となくこれでもいいなという気がするものでした。度重なる弾道ミサイルの発射や、核実験の強行など北朝鮮の動向に脅威と不安を感じた年といえます。またトランプ大統領来日時の北朝鮮による拉致被害者家族との面談で、日本国民が北朝鮮拉致問題を再認識した年とも言えます。

また九州北部では記録的豪雨により甚大な被害が発生し、北海道産ジャガイモの供給が滞ったことにより、ポテトチップスが一次販売休止になったりもしました。さらに野球界では、大谷翔平選手の大リーグ移籍(結局エンジェルスに決定しました)や、早稲田実業の清宮選手の入団など、北海道日本ハムファイターズに注目が集まりました。ただこの辺りはあまり「北」と結びつけるには無理があるような気もします。

この「北」以外は2位が「政」、3位「不」4位「核」5位「新」と続いています。私が応募するなら選んだ「倫」は9位に入っていました。こうしてみると最大応募数の「北」という文字が最も今年を表すには良いのかもしれません。

今年の大きな話題であった総選挙に、与党が大勝した理由も北朝鮮問題があったから、という発言もあり色々なところで北朝鮮が影を落としていたことは確かです。

昨年は「金」が選ばれましたが、リオ五輪の金メダルラッシュや、前東京都知事の政治資金問題など政治と金が話題になった年でした。

これも単純な言葉遊びのようなものですが、その年の漢字を見るとこんなことがあったと思いだせるような漢字が選ばれれば、恒例行事として定着しそうな気もします。

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iPS細胞 300疾患で作成

2017-12-12 10:42:35 | 健康・医療
このところiPS細胞関連が多くなっていますが、理化学研究所バイオリソースセンター(BRC)が300種類の疾患の患者由来のiPS細胞を作製したと発表しました。

これで国が難病に指定している疾患の5割以上をカバーしているようです。京都大学の山中教授がヒトのiPS細胞の作製を発表してから今月で10年ですので、急速にその応用が広がっていると考えられます。

患者の組織から作製したiPS細胞を使って、培養皿の上で病気を再現すれば、治療につながる物質の特定作業が容易になると考えられています。このためBRCは、国内の研究機関が患者の皮膚や血液から作製したiPS細胞を集めて凍結保存し、別の研究機関に提供して研究に役立ててもらう「疾患特異的iPS細胞バンク」を2010年12月から運営しています。

京都大学iPS細胞研究所などの国内の公的研究機関が作成した患者由来のiPS細胞の寄託を受ける仕組みとなっています。BRCによると、国内の11機関が昨年度末までに、786人の患者の組織から作製した289種類の病気のiPS細胞をバンクに提供しました。

筋萎縮性側索硬化症(ALS)やパーキンソン病などの国指定の難病が171種類含まれており、全部で331疾患ある指定難病の半数以上をカバーしいています。指定難病以外にも、アルツハイマー病や統合失調症、てんかんなど、治療が難しく患者数が多い疾患もあります。

BRCはこれまでに国内22機関、海外8機関にiPS細胞を提供してきました。神経系の難病の研究に利用されているケースが多いようです。ただこういった疾病由来のiPS細胞から有効な薬を探索する場合、まだまだ問題は多いと思われます。

一つはこの試験に使用する化合物バンクはまだしっかりしたものはできておらず、その研究機関が保有する化合物を見ることしかできません。こういった探索の報告では十万以上の化合物の中からといったものもありますが、ほとんどが数千種類ぐらいから探しています。しかも大部分が過去のものを含めた市販の薬が多いようです。

製薬会社はどこも独自の化合物バンクを持っていますが、これその企業の財産でありなかなか提供するのは難しいのかもしれません。次がこういった細胞を使った探索は、あくまでも試験管内の反応であり、その薬剤が生体内で効果を出すかは全く未知の部分といえます。

それでもこういった研究から出てきた進行性骨化性線維異形成症(FOP)の治療薬候補を見つけ、10月から本格的な臨床試験が始まっているという例もあります。

指定難病という製薬企業が手を出しにくい分野への治療薬開発が進みそうな気がしています。
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平成の終わりに考える「元号と日本」

2017-12-11 10:38:00 | 時事
今月1日、皇室会議が開かれ、平成が2019年4月30日で終わり翌日から次の元号になると報じられました。

これでにわかに注目を集める平成ですが、平成に起きた出来事を西暦ではなく平成○年と答えられる人は、昭和と比べると少ないような気がします。

例えば阪神淡路大震災や、オウム真理教による地下鉄サリン事件が起きたのは1995年ですが、この年を平成7年だと覚えている人は少ないでしょう。どうも平成に入り、西暦ではなく元号で意識することが希薄になっていたのかもしれません。

日常生活の中では、書類などにも西暦で書くことが多いので、西暦が主流かもしれません。日本史のテストでも元号ではなく西暦での回答が求められています。私のように昭和生まれですと、色々と自分関連する出来事はほとんど元号である昭和○年で覚えていました。

生年月日も当然昭和ですし、大学の入学年度や就職した年も昭和で記憶していましたが、それが徐々に西暦に変わっていった気がします。

歴史的な考察としては、昭和20年(1954)に終戦ということで一度リセットされたといわれています。正確にはリセットしたいという欲望が、当時の日本社会に強かったようです。そのため元号がその時代ごとの雰囲気や空気を創造させるのは、「戦後」という時代区分が確固たるものとして共有されるようになったから可能になったとしています。

戦後の見方として、戦前=昭和=悪という構図を作っていたようです。その後1956年は経済白書に書かれた「もはや戦後ではない」という言葉が流行語となり、それまでの戦後に区切りをつける良いタイミングとなったようです。そして高度経済成長期へと向かう国民の支持があり、戦後と対比する昭和が生まれたのです。

もともと元号とは、古代中国の前韓武帝に始まるとされています。皇帝が、領土だけではなく時間をも支配するという考えに基づき、紀元前140年の建元から始まりました。また日本では西暦645年の大化から平成まで247に及ぶ元号が制度として続いていますが、現在こういった元号制をとっているのは日本だけのようです。

明治時代から一世一代となり、元号は天皇の在位期間と一致するようになりました。現在でもこの元号制に反対している人はいるようですが、広く国民に共有されていますのでことさらなくす必要はない様な気もします。

確かに平成に入り色々な書類に年号を書く場合、ほとんどが西暦になり、元号を使うことは減ってきました。元号があるメリットというのも少なくなった気もしますが、これだけ続いてきたものですので残したいという思いもあります。

ちなみに次の元号の候補としては「喜永」が出ているようですが、あまり当たらないような気もします。

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抗ガン剤の脱毛抑制

2017-12-10 10:43:10 | その他
抗ガン剤による脱毛を抑えようという研究が進み、国内でも実用化が近づいてきたようです。

抗ガン剤による脱毛は、患者にとって最もつらい副作用の一つです。私の知人も抗ガン剤治療を受けていましたが、頭髪が抜け始めるとちょっとした動きでも毛が落ちてきて、非常に煩わしいということで短く切ってしまいましたが、特に女性はかなりショックも大きいようです。

この抗ガン剤で脱毛が起きてしまうのは、やむを得ない副作用といえます。通常使用される抗ガン剤は、活発に分裂している細胞に働き壊してしまうというメカニズムですので、ガン細胞程ではなくても常に分裂して毛を伸ばしている毛母細胞にも作用してしまうわけです。

この脱毛の抑制は、「頭皮冷却」と呼ばれ頭皮を冷やすことで血管を細くし抗ガン剤を毛根に届きにくくするものです。

実際にこの処置を受けた女性は、四国がんセンターで抗ガン剤の点滴治療を受けました。その際機械につながった専用キャップをかぶり、抗ガン剤を始める30分前から終了の90分後まで、マイナス4~5度の冷却液で頭皮を冷やし続けました。抗ガン剤の使い方にもよるようですが、4~5時間かかることが多いようです。

この女性の場合7回の治療を受けましたが、髪は頭頂部がやや薄くなっているものの横や後ろは普通と区別できない結果でした。このセンターは2年半前から、早期の乳ガンで抗ガン剤治療受ける希望者にこの手法を試してもらっています。

これまでに120人程が参加し、正確な検証はまだですが続けた3分の1ほどの人は脱毛がほとんどないようです。ただし参加者の3分の1は、冷たすぎるといった理由で1回で止めています。

確かに氷ぐらいでもずっと接触していると冷たいというより痛くなりますが、マイナス4℃ではかなりつらそうな気もします。

仙台医療センターでは全国の乳ガン患者約1500人にアンケートしたところ、抗ガン剤で99.8%が脱毛を経験し、60%が脱毛を非常に苦痛と答えました。ここでは頭皮冷却の効果について評価できるとしつつ現時点では過剰な期待はしない方が良いとしています。

冷却に長時間かかるため、混雑気味の外来施設では導入するのは難しい面もあるようです。四国がんセンターでは研究参加者に1泊入院してもらっています。

ガン治療に伴い外見が代わることへのケアの大切さは、新しいガン対策推進基本計画にも盛り込まれています。

抗ガン剤も脱毛しにくいものも開発されていますが、髪の毛が男女ともに大切であることは変わりないようですので、こういった処置法のもっと負担が少ないものが出てくることを願っています。
 
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医療分野での人工知能の進展

2017-12-09 10:44:40 | 健康・医療
医療分野のテクノロジーの進歩は目覚ましく、疾患の早期発見・治療、リハビリに大きく貢献することが期待されています。人工知能によって医療分野ではどのように診断・治療が最適化されているかを書いてみます。

現在人工知能(AI)は第3次ブーム(といっても私はいつが1次、2次かわかりませんでしたが)を迎えており、医療分野にも大きな革新をもたらしつつあるようです。

東京大学医科学研究所は、2016年8月に、AIを備えるコンピュータであるIBM社の「ワトソン」が、専門家でも診断が難しい特殊な白血病をわずか10分で突き止め、60代の女性患者の命が救われたと発表しました。

この成果は、ワトソンが2千万件に上るガン研究の論文や薬の特許情報などを参照し、患者の遺伝情報と照らし合わせた結果、当初診断された急性骨髄性白血病とは異なる特殊な白血病であると判断し、抗ガン剤の変更を提案したことでもたらされたものです。

国立がん研究センターとNECも17年7月、AIを用いて大腸ガンやガンに移行しやすいポリープを内視鏡検査時にリアルタイムで発見するシステムを開発したと発表しました。AI技術や高速処理技術を駆使し、内視鏡の画像を瞬時に解析できるようにしています。

自治医科大学病院は、双方向対話型AI「ホワイト・ジャック」の試験運用を16年秋から開始しました。患者がタッチパネル式のタブレット端末にIDカードをかざし、症状や発症時期、病歴などを入力すると、同大学に蓄積されたビッグデータと照合して受診すべき診療科に案内します。

医師が電子カルテに身体所見、問診などの情報を追加入力すると、ホワイト・ジャックが再解析を行って可能性の高い疾患を絞り込み、推奨される薬剤や治療法も表示されるようになっています。その他愛知医科大学なども患者のカルテ情報をもとに、適切な診断を支援するAIの開発を行っています。

一方、AIが推論や学習を行うもとになる膨大なデータ(ビッグデータ)の整備も進んでいるようです。医薬品医療機器総合機構は、医薬品などの安全対策を進めるため11年に医療情報データベース事業を開始しています。現在10拠点23病院の400万人規模のデータの品質管理調査を実施中で、18年度以後の本格的運用を目指しています。

こういったことはいずれも研究・開発段階のもので、まだ実際の臨床現場では用いられていません。しかし近い将来、診察室の電子カルテがこうしたAI技術を備え、医療機関ごとのデータを集約し、国家的なビッグデータとつながることで、希少で重篤な疾患の早期発見、最適な治療法の選択に役立つことが期待されています。
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