時遊人~La liberte de l'esprit~

優游涵泳 不羈奔放 by椋柊

階段島シリーズ 完結編~きみの世界に、青が鳴る~

2019-08-31 | 読書
真辺由宇
そのまっすぐな瞳
まるで
群青色の空に輝く
ピストルスターのような
圧倒的な光
僕の信仰
この物語は
彼女に出会った時から始まった
階段島での日々も
堀との思い出も
相原大地という
少年を巡る出来事も
それが行き着く先は
僕と彼女の物語だ
だから今
選ばなければいけない
成長するとは
大人になるとは
何なのかを
心を穿つ青春ミステリ
堂々完結

映画「いなくなれ、群青」予告編90秒


遂に
完結です!

リアル大地と
欠片大地は
子供のまま
色んなモノを貰い
自分自身
色んなモノを集めながら
大人になればいい
と言う思いに納得
欠片大地は
リアル大地に
‘拾われ’ました
とは言え
現実世界の
環境が
すぐ良好になる訳ではありまえん!

ですが
欠片七草の発案
時任さんの協力で
大地が望めば
欠片の母・美絵さん
欠片の父・中田さん
と自由に
会うことがでる魔法が
継続されました
小学生の大地が
現実を
自力で好転させることができないし
心の逃避場所を
こういう形で
残すくらいは
良いんじゃないだろうか

一方
大地母
相原美絵さんですが
欠片美絵さんは
真辺由宇の描く
理想の世界で
数えきれないほどの
シュミレーションを
繰り返して行く中で
大地に対する思いが
少しずつ変化
現実世界の
リアル美絵さんも
トクメ先生ら大人の
バックアップ
故意か偶然か分らぬ
リアル七草が
作り出した切っ掛けにより
大地との関係に変化あり

欠片大地を
現実の世界に戻すと
欠片七草は
次に
欠片真辺由宇を
現実世界に戻すため
ある行動(選択)を取りました
それは
欠片真辺由宇に
理想を諦め絶望させること
すなわち
欠片真辺由宇の前から
欠片七草自身を消したのです
欠片七草の
思惑通り
2年後
欠片真辺由宇は
階段島から消えます
欠片七草にとっては
真辺由宇を
理想の形に戻せたわけで
満願成就!?

真辺由宇(飯豊まりえ):誰よりも真っ直ぐで、正しく、凜々しい少女


エピローグでは
欠片真辺由宇が
階段島をさって
5年後が
描かれていました

階段で
欠片七草は
リアル七草と会います
今日は
大地の誕生日らしく
来ないかと誘われますが
断ります

実は君(欠片七草)に
話しておきたいことがあったんだ
でもいい
顔を合わせらたら
どうでもよくなった

ならよかった

でも君(欠片七草)の方はいいのか?

何が?

リアル真辺由宇に会いたくはないのか?


欠片七草は
会いたくなったら
こっちから会いに行くと答え

リアル七草も
そうすればいいと
言うのです

リアル七草は
23歳になり
市役所に勤めていると言う
大地の件が
関係しているんだろうと
欠片七草は推測しますが
敢えて
聞こうとはしません
それが当たっていようがいまいが
どっちでもよかったから

好きにすればいい
互いに
勝手に幸せになればいい
いずれ僕(欠片七草)は
彼(リアル七草)の幸せだって
僕(欠片七草)の幸せみたいに
感じられるだろう


因みにこの時
リアル七草は
銀色の指輪をはめていました
①実は君(欠片七草)に話しておきたいことがあったんだ
②リアル真辺由宇に会いたくはないのか?


この流れからすると
リアル七草は
現実世界で
真辺由宇と結婚したと思われます
いやむしろ
結婚したと思いたい

夜空の呪いに色はない ~階段島シリーズ5~

欠片七草は
誰かに
告白するようなことがあるなら
その相手は
堀さんだろう
抱きしめるのも
愛をささやくのも
共に生きていきたいと
望むのも堀さんだろう
極端な話
真辺由宇と堀さんが
共に
命の危険に晒されていて
もし
僕がどちらか一方だけを
救えるなら
堀さんの方を
選ぶだろう

想像できる
あらゆるシチュエーションで
僕は
真辺由宇よりも
堀さんを優先する
なのに
真辺由宇と堀さん
どちらが大切か
と言う質問に
本心で答えるなら
真辺由宇を
選ぶ

初代七草は安達さんが好き
欠片七草は真辺由宇が好き
同化した
現在の七草は
実体の安達さんを愛し
概念上の感情で
真辺由宇を愛している

とか何とか
言ってませんでしたっけ?
リアル七草は
安達さんではなく
真辺由宇を
選んだんだぁ~
と思いたい

この段階で
欠片七草と
リアル七草の人格が
明らかに
別の人格として
存在・共存していることが
わかります

七草(横浜流星):ミステリアスな雰囲気を身にまとう悲観主義者


相原大地は
16歳になっていました
リアル七草や真辺由宇ら大人に見守られながら
成長しているようです
堀さんは
魔女業継続中
時任さんも
階段島で郵便局員継続
安達さんは
分りませ~ん
リアル七草は23歳・市役所勤務
真辺由宇と結婚した模様(多分)
真辺由宇も23歳
リアル七草と結婚
どんな仕事をしているのか
どんな暮らしをしているのかは
分りませんが
恐らく
彼女自身が思う理想を
彼女らしいやり方で
悪戦苦闘しながら
追い求めているのではないでしょうか
そんな真辺由宇を
リアル七草は
一番近くで
見守っているのでしょう

これが
堀さんや欠片七草が望んだ
幸福であり理想
真辺由宇や
安達さんからすれば
納得のいかない
状況なのかもしれませんが
個人的には
納得できたと言うか
不快感のない
落としどころだったと思います

先代の魔女達が創った
世界(島)は
魔女がいなくなっても
その魔法の効力が継続しています
なので
大地の父親である田中さんは
現実世界に
存在しないにもかかわらず
欠片の田中さんは
時任さんの島で
永遠に
存在し続けねばなりません
これって
どうなの?

島に暮らす欠片の皆さんは
形式的には年を重ねていくけれど
実質的には捨てられた時の
容姿のままみたいで
となると
島に長く居ればいるほど
リアル自分の年齢と外見と
差ができてくってこと?

9月6日から公開される
映画『いなくなれ、群青』では
どこまで(何巻まで)
映像化されているのか
気になります
個人的には
6巻すべてを
映像化して欲しい

最後に
七草の苗字って?

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