時遊人~La liberte de l'esprit~

優游涵泳 不羈奔放 by椋柊

居眠り磐音 江戸双紙24 ~朧夜ノ桜~56

2010-04-14 | 読書
梅香漂い
江戸が小正月を迎える頃
佐々木磐音は
おこんとともに
麻布広尾村に出向いていた
御典医桂川国瑞と
織田桜子の祝言への列席であったが
折しも
界隈で横行する不逞の輩が花嫁行列を塞いだ…

そ~なんです!
今回は
祝言に始まり祝言に終る
その祝言が
そんじょそこいらの祝言とは違う!

先鋒(←使い方違うけど…)
将軍家御典医にして
蘭方医の桂川甫周国瑞と
因幡鳥取藩の重臣・寄合職織田宇多右衛門息娘・桜子の祝言

継裃に身を包んで
控えの座敷で待つ佐々木磐音の両脇には
杉田玄白&中川淳庵…
なんともまぁ~凄い面子です

中堅(←使い方違うけど…)
上様御側御用取次速水家へ向う
おこんさんの道中
浅草御門下の船着場から紅白の布で飾られた屋根船で
神田川から大川へと船が進む中
川の両岸・北之橋・猿子橋・柳橋そして昌平橋に
長屋衆・宮戸川衆・今津屋衆をはじめ
本当に沢山の人達が集います
そしてみんなが
おこんの門出を祝ってくれるのです
磐音の人柄もさることながら
おこんさんの人望・人柄の良さに
再度感服致しました

磐音も
おこんさんを嫁に向えるに当たり
改めて責任の重さを痛感したのではないでしょうか…

大勝(←使い方違うけど…)
末巻を飾るのは
元豊後関前藩国家老坂崎正睦嫡男・坂崎磐音改め
神田三崎町の直心影流尚武館道場主・佐々木玲圓の後継となった
佐々木磐音と
今津屋奥向き女中頭・金兵衛の娘から
上様御側御用取次速水左近の養女となった速水おこんとの祝言

先に行われた祝言もですが
内々に
執り行うつもりではありますが
如何せん
国瑞も桜子もそれなりに派手です
磐音とおこんについては
前者よりも尚
質素にしようにも
お披露目に招く人数が
少なく見積もっても五百ですから…

招待客全員を
収容収容出来る器
そんな物件
江戸城以外には見当たらず…
西ノ丸様あたりにお願いすれば
自分も宴に出席したいから
江戸城を使え!
と言い出しそうですが
尚武館道場に
酒樽をいくつか置いて
酒のつまみ&折詰弁当を用意し
出入り自由の‘立食パーティー’形式になりました

桂川家では
国瑞だけでなく祖父・国華と父・国訓
三代揃って呼んでくれ~
吉原会所の四郎兵衛までも呼んでくれ~
と自己申告してくるは
鰻屋「宮戸川」の主人鉄五郎に至っては
当日
店を臨時休業にした挙句
宮戸川職人一同総出
お披露目開場(尚武館)の庭先で
宮戸川の店を開いてしまいます

ハンパない…


他には
暫く江戸を離れていた
三味芳の次男坊・鶴吉が登場
遠州相良に滞在中
偶然に
磐音を狙う黒幕の存在を知り
江戸に馳せ参じたとのこと
義理堅いね~

ともかく
磐音暗殺を企てているのが
相良藩田沼家年寄御用人・竜間直澄
剣術指南・伊坂秀誠の両名
伊坂秀誠が放った刺客5名の名も明らかに…

瓦版屋(今で言うマスコミ)を上手く操り
田沼沖意次一派を牽制する
佐々木磐音!
宣戦布告的な雰囲気もあるようです
ですが
平内流・久米仁王蓬莱を倒すも
祝言の数日前
琉球古武術・松村安神との死闘で
脛裏を負傷
吉原会所・四郎兵衛配下と鶴吉らによって
佐々木家へ運び込まれてしまいます

翌日
足が腫上がり高熱が出ているにも関らず
稽古にさんかする磐音…
早々駆けつけた中川淳庵に
手当てを受け
速攻
安静を命じられます

佐々木道場に入門した
速水杢之助と右近が
大好きな姉さまおこんに
磐音の様態を報告!
一目散に
看病に駆けつけたおこんさんでありました

祝言の夜に無粋は承知である

と言いながら
独創二天一流・橘右馬介忠世がやってきます
それも
本祝言初夜…
寄りによって
磐音とおこんさんが良い感じに盛り上がってる最中…

ほんと
無粋な奴でした

磐音
エンジン全開
瞬時です

一刀両断

当然です

良い所で
邪魔したんですから…


ともかく
磐音さんおこんさん
おめでとうございました


その他
其ノ壱:一磐音を狙う刺客はあと二人
     タイ捨流・河西勝助義房
     薩摩示現流・愛甲次太夫新輔

其ノ弐:鶴吉さんは
     吉原近く聖天町・西方寺門前に三味芳を再起!
     吉原出入りOK
     妻・おこね懐妊

其ノ参:豊後関前藩国家老坂崎家と養子縁組する井筒遼次郎が
     江戸勤番となり佐々木道場の門下生とまりました

其ノ四:義父・佐々木玲圓から佐々木家と徳川将軍家との関係が明らかにされます
    
其ノ五:速水家は意外と子沢山でした(二男二女)
     長男・杢之助(14)次男・右近(12)長女・典(11)次女・雅(9)
     瞬時にしておこんの‘とりこ’
     特に杢之助と右近の佐々木道場へのお迎えは
     おこんさん以外NG
     佐々木磐音微妙~

其ノ六:井筒源太郎に嫁いだ磐音の妹・伊代
     目出度く御懐妊

っとこんな感じです 

磐音とおこんさんが24巻で
やっと‘めおと’になった訳ですが
この分ですと
二人に‘やや子’授かる件まで
24冊分くらい待たされる訳!?

   

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