太陽光発電シニア

太陽光発電一筋、40年をはるかに過ぎたが何時までも興味のつきない厄介なものに関わってしまった。

OPEC減産

2016-12-02 08:19:45 | 社会観察

生活感覚と相反する指標の代表は株価ではないだろうか。何とかミクス(今はマスコミもあまり触れないが)で景気が良くなり株価が上がり給料も上がるという好循環が吹聴された時もあるが実感をした人がどれだけいるだろうか。報道ではOPECが減産に合意し、供給量が減り原油価格が上がる。結果産油国の収入が増えオイルマネーが株式市場に流れ株価を押し上げる。なるほど。株価が上がれば企業の資金調達も容易になり業績も上がる。結果社員の給料も上がる。シメシメ給料が上がったから休日の遠出も厭わずガソリンを入れに行く。奥さんはスーパーで少し贅沢に買い物しようと思ったらハウス野菜は高くなっており灯油だって馬鹿にならない。石油関連製品が心なしか高くなっているのだ。プラスチック類は密かに値上げされている。結局給料アップは実感に欠ける。一体何処で好循環の道を外れたのか。ミクスの効果は少し控えめに謳いあげよう、と御用学者が呟く。

石油というのは不思議な商品である。日常生活に不可欠と言う点では電気にも似ている。もし電気が自由化され供給量調整で価格が変わるようなことになれば大変である。やはりある一定幅に収まるような政府介入は必要になるだろう。産油国も同じ様に一定幅の収入になるような調整をしているのだろうが、残念ながら脱炭素に向かう流れまでは変えられない。エネルギーの電力化である。何時までも原油価格が世界経済の指標となるとは考え難い。あっても(埋蔵が確認されていても)使わない時代が来る。IEAですらそう考える時代である。産油国は賢い。貯金をなるべく使わないよう(減産)にして定期預金化するつもりだ。定期預金があるのだから担保はある。どんどん産油国に投資をすれば良い。