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第1,187話 藤井八冠の肯定的な生き方からの刺激

2023年10月18日 | キャリア

「社員がイキイキ働くようになる」仕組みと研修を提供する人材育成社です。

藤井聡太さんの史上初の八冠全冠制覇の達成以来、日本中が大いに沸いています。プロ入りしてから数々の偉業を成し遂げてきている藤井八冠ですので、将棋に日頃は特段関心のない人(私自身もですが)であっても、その活躍にはただただ「すごい」「すばらしい」と感嘆する以外ないように感じます。

このように多くの人を魅了している藤井八冠ですが、その魅力は将棋が強いことだけではないように私は思っています。これまでの藤井八冠についての様々な報道等を確認してみると、意外にも勝敗そのものに対するこだわりはあまりなく、それゆえに勝敗には一喜一憂しない。重視しているのは、勝敗よりもその内容とのことです。したがって、勝負で負けたときには内容を振り返ることはしても、負けたことに対する気持ちの切り替えは早いのだそうです。さらには1つの対局が2日にわたることもあるわけで、過密日程を難なくこなせる精神力、集中力、そしてそれらを支える体力も強靭であるそうです。

このように、もはや超人的と言ってもいいような強ささえ感じられる藤井八冠ですが、これまで見聞きした報道の中で私が最も印象に残っているのは、その人間性や生きる姿勢のようなものについてなのです。少し前になりますが、2023年4月3日(月)の朝日新聞夕刊の取材考記の記事に、藤井八冠の言動には徹底して負の要素がなく、他者や世界に対して根源的な肯定を貫いていること、人を否定したりマイナス感情を示したりすることがないことなどについて書かれていました。21歳の若者が棋士として頂点を極めただけでなく、これほどの地位や名声を得ても決して傲慢にならずに、今もこうした人間性を持ち続けていることに驚いてしまいます。

藤井八冠のこうした人間性はいかにして形成されたものなのか、それは他者には知ることのできないものなのかもしれませんが、この人間性こそが棋士だけでない全ての強さの根源のように私には思えるのです。

では、こうした藤井八冠から私たちが日々の生活や仕事の中で何かしらのヒントにできるようなことはありそうでしょうか。私自身が意識的に取り組みたいと考えているのは、他者と自分を比べないということです。人は人、自分は自分。調子のよい時もそうでないときも、思うようにいかないことがあったとしても、それに惑わされたり翻弄されたりせずに、淡々と生活したり、仕事に向き合うということを大切にする。こうしたことが大切なのではないかと、改めて思っています。藤井八冠から受けた刺激により、簡単なことではないのかもしれませんが、まずここから始めてみようと考えています。

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