人材育成社のブログ

 人粒を実らす人材育成の日々
(一粒=ひとつぶ)

Half & Half

2013年06月30日 | コンサルティング

今日の東京は梅雨の中休み。午後3時の気温は28度だったそうで、暑い一日でした。聞くところによれば、28度から気温が1度上がると、ビールの消費量が1日あたり大瓶(633ml)にして1000万本近くも増えるとか増えないとか。やはり、暑い日に飲むビールの最初の一口は至福のひと時ですよね。日曜日の今宵、おいしくビールを味わった方がさぞや沢山いらっしゃったことでしょう。

 実は、私もその一人。今夜は新橋の知り合いのお店で夕食をとったのですが、最初の一杯はやっぱりビール!そして、今日のビールは何と言ってもHalf&Halfに決めていました。

Half&Halfといえば、濃色ビールと淡色ビールなど同系統の2種類の材料を半々でミックスしたスタイルをいうようですが、イギリスでは黒ビールと淡色ビールを半分ずつ注いだものをいうようで、私のイメージはまさにこれです。ところで、今夜はなぜ今日はHalf&Halfを飲みたくなったのか?

 それは、今日が6月30日、2013年も早いもので、今日で前半が終了だからです。今が一年のちょうど中間、まさにHalf&Halfのタイミングです。

 さて、この半年は皆さんにとって、いかがだったでしょうか?そして、明日からの後半戦を前にして、今どのような心境でいらっしゃるのでしょうか。 

残り半分を「もう半分しかない。」と考えるのか、あるいは「まだ半分もある。」と考えるのか。これは研修でリフレーミングの例えとして出されることの多い、お馴染みの例です。

悲観的に見ると「もう半分しか残っていない。」と考えてしまうけれど、楽観的に考えると「まだ半分もある。」と考えられる。同じ現象であっても、見方が異なると大きな違いになります。ですから、視点や見方を変えることも大切ということですね。

ということで、私自身、2013年の元旦に立てた計画のうち、予定通りに進んでいないことが沢山あるのですが、後半戦を前にして「まだ半分もある!」ということで、後半戦も全力で進んで行きたいと思います。

(人材育成社)

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アナログの強みはノイズ(雑音)にあり

2013年06月29日 | コンサルティング

この画像を見てすぐに真空管アンプ、しかもマッキントッシュだと分かった人はかなりオーディオに詳しい人です。

今日は立川の蕎麦屋で夕食をいただいたのですが、店内にあったオーディオ機器がこれです。もっともプレイヤーはデジタルでしたが、アナログ出力をマッキントッシュのアンプに繋いで使っていました。

明かりを落とした店内に60年代のスタンダードなジャズを小さめの音で流していて、なかなか良い雰囲気でした。お蕎麦も料理も大変美味しかったです。値段はちょっと高めではありましたが。

オーディオマニアはよく「真空管は音が柔らかい」と言います。たしかにそんな感じがします。私(平野)は昭和40年代の秋葉原を知る最後の真空管世代ですから、やや身びいきもあるのかもしれません。

また「アナログの音が良いのは細かいノイズ(雑音)がカットされていないからだ」という人がいます。私の耳はそこまで良くないので正直わかりません。

ただ、音だけではなく視覚情報にもノイズはあります。

たとえば、Amazonで本を買うのがデジタルショッピングだとすれば、書店で買うのはアナログショッピングに当たるでしょう。書店でほしい本を買う時に全然関係のない本の背表紙がたくさん目に入ります。それは一種のノイズです。しかし、そのノイズが気になって全く未知の分野の本を手にとってみると意外に面白い、なんてこともよくあります。

先日もビジネス書を買いに行った本屋で、元素図鑑が気になって買ってしまいました(高い方の奴じゃなくて新書の方ですが)。こうした道草もたぶん心の栄養になるのではないかと勝手に考えています。

さて、企業研修は全くのアナログ、ノイズだらけの仕事です。研修の現場で「使える」ノイズをいかに上手く拾い上げることができるのか、そこが講師の腕の見せ所でもあります。

だからノイズも悪くない、そう思いませんか。

(人材育成社)

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♂インドクジャクの♀インドクジャクへのアタック

2013年06月28日 | コンサルティング

「どうだ!綺麗だろう。」と言わんばかりの表情で、一杯に羽を広げているのはインドクジャクの雄。確かに、ため息をついてしまうくらいの美しい青藍色ですね。

 インドクジャクの雄は大きく鮮やかな飾り羽を持ち、それを扇状に開いて雌を誘う姿が有名です。邪気を払う象徴として、孔雀明王の名で仏教の信仰対象にも取り入れられるようになったのは、サソリ等の毒虫や毒蛇類を好んで食べるため、益鳥として尊ばれたことが転じたのだそうです。

 インドクジャクの美しさの度合いは、羽の模様の数により、多いほど美しいされているようです。このように、とてもきれいな羽を持つ雄のインドクジャクですが、同じようにきれいな羽を持っていても、その中で「もてる雄」と「そうでない雄」がいるのだそうです。人間界でもハンサムな人が皆もてるわけでないのと同じですね。

 ポイントは、羽を広げてその美しさをアピールすること。もてる雄は、2時間に17回羽を広げたのに対して、そうでない雄は7回しか羽を広げなかったそうで、その数にはずいぶんと差があります。

どんなに美しくても、ただ黙って待っているだけではいけないということ。つまりは、インドクジャクも人間も、受け身でいては相手には伝わらないということで、積極的に自分をアピールすることが大事ということです。

 もてる要素は他にもあります。よく鳴くこともメスに選ばれるためのアピールポイントになるとのことで、それは、男性ホルモンが活発ということを示すためだとか。

それでは、インドクジャクは一体どういう声で鳴くのか?独特の甲高い声で、ネコの鳴き声に近いようで、オノマトペで表現すると「イヤーン、イヤーン」「キーオウ、キーオウ」と鳴くそうです。

 インドクジャクも雌を射止めるためには、羽を広げることにより視覚に訴え、声を出して言語を使う。つまりは、きちんとコミュニケーションをとらなけなければいけないということなのでしょう。

 最近、日本では、「草食男子」なる言葉ができました。昔?と比べると、男性が肉食から草食動物のようにおとなしくなったということの例えに使われていますが、インドクジャクの雌に対するアタックを聞くと、男子諸君、負けてはいられませんよね!

 でも、実はこのお話、女性を射止めるだけのことではありません。組織においては勿論のこと、社会で生きていく上で、性別に関係なく自ら積極的に動くことが大事だということに通じる話だと思います。

 まさに、今、求められている「自律型人材」の例をインドクジャクのコミュニケーションから学んだような気がしています。さあ羽を広げて、声を出そう!

 なお、このインドクジャクのお話、6月30日のNHK「ダーウィンが来た」で放映されるようです。

(人材育成社)

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秘密を守りたければ鍵をばらまいてしまえば良い

2013年06月27日 | コンサルティング

久々に一気読みした本です。とにかくおもしろかったです。とは言っても、500ページほどあり読了まで10日間かかりましたが。

「暗号解読-ロゼッタストーンから量子暗号まで」サイモン シン (著)、新潮社、2001年(文庫2007年)

暗号の歴史から生成、解読の手法、それにかかわった人々の話なのですが、文章と構成がよくできいてスムーズに読めました。翻訳も上手いです。

この本に書かれている暗号の理論については、本当に理解しようと思うとちょっと大変なのですが、かなり分かりやすく書かれています。文章を読むだけでも「なるほど、そういう考え方で作られているのか」と納得できるでしょう。

ただし、この本の真骨頂は暗号と人間、歴史との関係です。暗号を作る側とそれを解読する側の、お互いに正体を隠したままの「取っ組み合いのケンカ」はどんな小説よりも面白かったと断言できます。その結果、暗号は歴史の流れを切り替えるスイッチのような役目を果たしていたことが分かります。

発明や発見には「1番乗り競争」がつきものですが、暗号に関しては国家の利害が優先するためそれができません。それは「100mを9秒台前半で走ったとしても誰にも知られてはならない」と言うようなものです。この本には多くの先駆者たちのことが書かれていますが、今この時点でもそうした人たちがいるはずです。

仕事の成果と個人の名誉はできればセットになっていてほしいと思うのが人情です。しかし、たとえそれが不可能であったとしても「成し遂げたこと」に満足できるのが真のプロフェッショナルなのかも知れません。

さて、私は10年近く前になりますが、大学の「コンピュータ概論」の授業で「公開鍵暗号方式」の説明をしたことがあります。ホームセンターで買ってきた南京錠を2つ使って「公開鍵」の実験(?)をしました。詳しい説明はここではしませんが、学生たちは「ああ、なるほど!」と極めてシンプルなその考え方に驚いていました。ご興味をお持ちの方がいらっしゃれば調べてみてください。この文章のタイトルの通り、「逆転の発想」とはまさにこのことだと納得できるはずです。

(人材育成社)

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「ちょっと高いが、かなりおいしい」

2013年06月26日 | コンサルティング

「もっちり濃い甘さ、ちょっと高いが、かなりおいしい」

最近テレビのCMでよく耳にする、ドールバナナのキャッチフレーズです。

このバナナ、「極選バナナ」というのだそうです。同社のHPによると、世界中の様々な品種のバナナの中から糖度・香り・サイズ・栄養成分・収穫効率等を基準に選定を行っているのだそうです。

その数、なんと100種以上。毎日様々なバナナに囲まれながら、よりおいしいバナナをお届けするために研究しているとのことです。

「極選バナナ」もこうした品種選定、栽培地の選定、テスト栽培など様々な段階を経て、ようやく生まれた味なのですね。

 ところで、先日の「オノマトペ」のブログ

http://blog.goo.ne.jp/jinzaiikuseisha/e/af936063e5618e80cb6ee7d786521d71

で紹介したように、食品に「もっちり」とつけると売れ行きがアップするのだそうです。確かに、「もっちり、濃い甘さ」という表現、その感触と味がイメージできるような気がします。その味を味わえるのであれば、ちょっと高くても買いたい気持ちになりますね。

バナナに限ったことではないですが、たとえ価格が高くても、それに見合うだけの十分な対価が得られるのであれば、価値を感じられるものだと思います。

何かを買おうとする時、価格と価値を天秤にかけて判断し、買った後に予想通りの価値が感じられれば「買ってよかった」と満足が得られると思いますが、その判断がなかなか難しいものですね。

 この意味で、研修もまた価格と価値のバランスが難しいものの一つだと思います。提案時、お客様に研修というソフトの価値をどれくらいきちんとイメージしていただけかによるところも大きいです。また研修を受けても必ずしもすぐに効果が得られるわけではないケースもあり、成果を定量化することが難しい場合もあるからです。

すると、すぐに成果が顕在化できるものでないなら、費用は安ければ安い方がいいと考えるお客様もいらっしゃいますし、研修会社や講師の中にも「安くしますよ」と、昔のバナナのたたき売りのような方法で研修を売る人もいます。

 価格と価値のバランスにはいろいろな考え方がありますから、決して安いことが悪いということではありませんが、内容を無視した意味のない価格競争には走りたくないと思うのです。

 当社では、今後もお客様のニーズを的確に把握し、調査と分析により研修プログラムのカスタマイズをしっかり行うことを通じて、あの会社の研修は「ちょっと高い? だけど、それだけの価値がある。」といわれるような研修を提供していきたいとあらためて思いました。

(人材育成社)

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世界最古の登録商標は赤い三角形だった

2013年06月25日 | コンサルティング

実はビールが苦手です。

特にジョッキに霜がおりたような冷え冷えのビールはいけません。いや、「まんじゅう怖い」じゃありません。本当に駄目なんです。第一、味というものがほとんどありません。のど越しを楽しむならコーラの方がはるかに良いです。

さて、このグラスに入っている私の大好物の飲み物はバスペールエールと言ってビールの一種です。しかし、日本で多く飲まれているビール(低温で下面発酵のラガー)とは全くの別物です。エール(Ale)は大麦麦芽の酵母を常温で上面発酵させてつくります。

そして、飲む時もあまり冷やしません(14度くらいが良い感じです)。飲み方もぐいっと一気にではなく、ちびちびと味わいながらゆっくり飲みます。

その時、口の中から鼻に抜けて行く複雑でフルーティーな香りと深いコクはまさに味を楽しむ飲み物です。ああ、飲みたい。

そしてこのグラスにある赤い三角形・レッドトライアングルは、1875年世界で初めて登録商標をとった伝統のマークです。マークの下には、「ENGLANDS FIRST-REGD.TRADMARK」(イギリスで第1号の登録商標)と記されています。

マークの色や形が、香りや味といった感覚を呼び起こすことを考えれば、商標というものは保護されるべきものだということがよくわかります。

おそらく人間も地道に実績を重ねていけば、やがてその人の「顔」も信頼を示すマークとして周囲から認められるようになると思います。もっとも登録制度はありませんが。

(人材育成社)

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一方的に身近なカップル

2013年06月24日 | コンサルティング

  横須賀に住んでいた小学生の頃、学校の正門近くにあったお寺に坂本龍馬の妻だった「お龍」のお墓がありました。当時はお龍という人がどういう人物か知らなかったのですが、お墓の前で手を合わせたことを覚えています。

 それから約30年経ち、私は旧品川宿のはずれ、かつて土佐藩の下屋敷があった所の近くに住むようになりました。この街には、幕末の一時期、坂本龍馬がここを警護しながら剣術に励んだ縁で坂本龍馬の像があり、私は毎日の通勤の行き帰りに冒頭の写真の像の前を通っています。

3年前のNHK大河ドラマ「龍馬伝」の放送中は、休みともなると大勢の人が大挙しておしかけて、街全体が大変賑わったものでした。当時、地元商店街のパン屋さんは、「龍馬の足跡パン」(右足はあんパン、左足はクリームパン)や「お龍のおっぱいパン」(妙にリアルな乳白色のパン)を作って、大変な売れ行きだったようです。

 私は5月に日本橋を発ち、旧東海道を少しづつ歩いているのですが、先日は旧神奈川宿にある有名な「田中屋」の前を通りました。

田中屋は龍馬亡き後、一時期お龍が仲居として働いており、月琴を奏で外国語も堪能、酒も良く飲み、物おじしないまっすぐな性格がお客様に評判で、その後横須賀に嫁いだ後も、ひいき客からいつまでも話題に上がった人気者だったそうです。

 こうしたことで、坂本龍馬とお龍は、私にとって一方的にとても身近な存在なのです。先日、京都の伏見で龍馬像を見た時、まるで旧知の友に会ったような気持ちにさえなりました。

  ところで、坂本龍馬といえば歴史上の人物の中でも、かなりの人気者。皆さんの中にもファンが沢山いらっしゃるのではないでしょうか?

昨日のブログで紹介したフォロワーが、「・・・しかたないなあ。いっちょ動いてやるか・・・」と思うことがリーダーシップの本質ならば、龍馬もきっとそういうタイプだったのではないでしょうか。

リーダーに限ったことではありませんが、いくつになっても性別に関係なく他者から「かわいい人」と好かれる人、「あの人のためだったら一肌脱ぎたい」、そう思わせることができる人がいます。「かわいい人」の定義は難しいですが、改めて考えると、これまで出会った良きリーダーと言われている人には、そういった要素があったのかもしれません。

  リーダーシップに関しては、リーダーとしての心構えやスキルなどを学ぶ研修が一般的で、「かわいい人と思われる」、「人に一肌脱いでもらう」ための研修というのはあまり聞いたことがありませんが、新たなテーマとして研究してみると面白いかもと思っています。

(人材育成社)

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リーダーシップ高熱病

2013年06月23日 | コンサルティング

先日、あるコラムを読んでいたら、「リーダーシップの条件」として次のようなことが書かれていました。いわく、リーダーとは・・・

「勇気があり、根気があり、忍耐強く、ユーモアがあり、柔軟で、機知に富んでおり、決断力があり、現実感覚が鋭く、どんなに悪い状況でも常に冷静明晰な頭脳でいられる能力のある人」

私は思わず吹き出しそうになってしまいました。

だって、そんな人、実在しますか? いたらスーパーマンですね。これを読んでいらっしゃるあなたはそんな人をご存知ですか? 偉人の類(たぐい)ではなく、あなたが一緒に働いたことのある人で、上記の条件に合致することをあなたが保証できる人物です。

当然、答えはNOでしょう。もし「いる」と断言するならば実名をお知らせください。インタビューに参ります。また、「自分がそのリーダーの条件に合致している」とお思いでしたら、周りの人にそのことは話さない方が無難でしょう。特に友人には。

多くの研修講師は「リーダーシップ」を語りはじめると急に表情が明るくなり、声が大きくなり、ジェスチャーが派手になり、冷静さを失い、ホワイトボードに大きな文字を勢いよく書きつけたかと思うと、たいていは支離滅裂になって休憩時間に入ります。

私はこれを研修講師の「リーダーシップ高熱病」と呼んでいます。ほとんどの男性講師はこれにやられています(もちろん私も反省を込めて書いています)。

リーダーシップは様々な形態をした「影響力」です。勇気がなくてもユーモアがなくても頭脳が明晰ではなくても状況対応が苦手でも“サーバント”でなくても良いのです。要はフォロワーが、「・・・しかたないなあ。いっちょ動いてやるか・・・」と思うことがリーダーシップの本質です。したがって性格や考え方を定義すること自体、子供じみています。

地球が月を一方的に振り回しているのではなく、お互いに影響を与え合っていることを考えれば、リーダーとフォロワーの関係も似たものだと思いませんか?

※ ちなみに上の画像は、PowerPointで「リーダー」という言葉でクリップアートの検索をしたときに出てきたものです。説得力がありますね・・・「見た目」も大事かな。

(人材育成社)

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「平均に惑わされてはいけない」

2013年06月22日 | コンサルティング

「1,692万円」この数字、日本の一世帯当たりの平均貯蓄額です。(総務省)

金額に驚かれた方も多いのではないでしょうか。自分はこの数字にはほど遠いと・・・。

数字は、はたしてどこまで真実を語るのでしょうか。我々は普段から物事を数値化したり、数値を分析することを求められることが多いです。数字の重要性は十分にわかっていると思うのですが、一方で数値ばかりに偏り過ぎてもいけないと思うことも多々あります。

今日は、毎月参加している勉強会でこの「数字をテーマに数字のとらえ方、導き方」について、担当しました。

添付の図では、英語と数学の平均点はどちらも50点で、左右対称に近い単峰の形になっています。しかし、同じ平均50点であっても、それぞれの全体像は大きく異なっています。

点数の分布が英語では平均点の50点の峰に比較的集中しているのに対し、数学では高い点から低い点までかなりばらつきがあるのです。

ですから、もし、授業をするのであれば、英語は同じクラスでの授業を進めやすいと思いますが、数学はばらつきがあるため、1クラスで授業をするとことは難しいと考えられます。

この例では、「平均」に対してどれくらいばらつきがあるのかをきちんと見ることが大事で、目に見える数字だけでなく、その裏側にある意味にも注意をしなければいけないということですね。

 なお、平均は「異常値」や「はずれ値」にも影響を受けます。冒頭の一世帯当たりの平均貯蓄額は、何十億も貯金がある人も合わせた上で、機械的に出した平均額なので、こんなにも高額になってしまうのです。実際の貯蓄額は200万円以下の方が一番多いようです。「平均」は必ずしも大多数を代表しているとは限らないということです。

 私は中学・高校生時代、学校のテストがあると、平均点は何点で自分の点数は平均点から上か下かでとらえることが多かったです。現在も調査をすると、「平均」として数値を取り扱うことが多いです。平均を「取ることは簡単、でも使い方は慎重に」(自戒の念をこめて)を念頭におかないと、思わず実態を取り違えかねません。

 「数字は事実をすべて語るわけではない」、数字をどのように取り扱うのは、人次第なのだと改めて考えました。

(人材育成社)

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4段階評価を信用してはならない

2013年06月21日 | コンサルティング

研修講師は受講者からさまざまな評価を受けます。私たちも研修終了後、受講者の方に「講師評価アンケート」を行って5段階(1~5点)で点数を付けていただきます。

一般に5段階評価は「5:良い、4:どちらかというと良い、3:普通、2:どちらかというと悪い、1:悪い」となります。

ところが大手の研修会社の中には、5段階ではなく4段階評価を採用しているところがあります。

4段階評価は「4:良い、3:どちらかというと良い、2:どちらかというと悪い、1:悪い」となります。

さて、あなたが企業の研修担当者だとしたら、外部講師の評価にどちらを使いますか? 

4段階を選んだ方はある程度アンケートについての知識をお持ちなのでしょう。おそらく「5段階評価だと”3:普通”をつける人が多くなるという『中心化傾向』が生じるから講師の評価が正しくできない」と言われるかもしれません。その点、4段階だと「良いか悪いか」白黒をはっきりつけられる、というわけです。

しかし、残念ながらその考え方が研修をダメにしています。

研修終了直後のアンケートは(よほど講師がひどくない限り)4段階の「2」をつけることはありません。その結果ほとんどの研修で「3」以上が付きます。「4」と「3」は”良い”という判定になりますから「この研修は95%の受講者が”良い”と評価した」といった結果が多くなります。しかしこれでは意味がありません。なぜなら、優秀な講師も平凡な講師も「良い講師」になってしまうからです。これを避けるためには5段階評価が必要です。

「いや、皆が”3”をつける『中心化傾向』が・・・」という声が聞こえてきそうですが、そこが最も重要な点です。中心化傾向がなければ正しい評価ができないからです。統計を学ばれた方にはおなじみの正規分布を思い出してください。5段階評価では、5… 6.7%、4… 24.2%、3… 38.3%、2… 24.2%、1…  6.7%となります。それだけ中心へ向う力が強いのです。

その強い「引力」を振り切って「4」と「5」を多く獲得できる講師でなければ「失格」だと思いますが、いかがでしょうか。見方を変えれば4段階評価は「ダメ講師」であることを見せないための隠れ蓑なのです。

大手の研修会社で「講師が大変良かった・良かった:95%」とうたっているところがあれば、是非「4段階ですか5段階ですか?」と聞いてみることをお勧めします。

(人材育成社)

 

 

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