ロシアゲート妄想で特別検査官がフリンを攻撃するのは ギュレンの闇を明るみに出さないためとの説
国会で安倍晋三首相が迷走している中、マスコミはマイケル・フリンの話を大々的に報道している。
「ロシアゲート」のカギを握る人物だという
取り上げ方だ。
バラク・オバマ政権がロシアとの関係を
悪化するため、大統領の任期が終了しようとしていた2016年12月に外交官35名を含むロシア人96名を追放しているが、
そうしたオバマ政権の政策を修正すると公約して当選したのがドナルド・トランプであり、
その方針に従ってフリンは動いた。それが問題になっているのだ。
フリンが局長時代のDIAは反シリア政府軍に「穏健派」は存在しないと指摘、オバマ政権の政策はサラフィ主義者の国を作ると警告していたが、
今問題になっているフリンの問題を解く
カギはフェトフッラー・ギュレンにあると指摘する人がいる。
ギュレンはトルコ人で、ビル・クリントンが大統領だった1999年、病気療養という理由でアメリカへ移り住んだ。
2013年までレジェップ・タイイップ・エルドアンとも友好的な関係にあったが、今はエルドアン政権からテロリストだとされ、逮捕令状が出ている。
2016年7月のクーデター未遂でトルコ政府はギュレンを黒幕だとしている。
ギュレンやそのネットワークを調査するために
エルドアンが雇った相手がフリン。
今年(17年)5月17日、ロシアゲートを調べるためだとして特別検察官に任命された
ロバート・ミューラーは当初の口実を超え、フリンとエルドアンとの関係を問題にする。
ちなみに、ロシアゲート事件の幕開けを下院情報委員会で告げたのはアダム・シッフ下院議員。今年3月のことだ。
2016年のアメリカ大統領選挙にロシアが介入したという彼の主張はクリストファー・スティールの報告書に基づいている。
この根拠薄弱な報告書を作成したスティールはイギリスの対外情報機関
MI6のオフィサーだった人物。
MI6のために働いていたアレキサンダー・リトビネンコのケース・オフィサーだったとも言われている。
情報機関を離れてからはオービス・ビジネス・インテリジェンスという民間情報会社を経営している。
2001年9月11日の攻撃直後、ギュレンがアメリカに潜在的テロリストのネットワークを構築していると警告した人物がいる。
FBIの翻訳官で、9月11日の攻撃を事前にFBIは知っていたと告発したシベル・エドモンズだ。
彼女によるとギュレンはイスラム過激派で、彼の「兵士」は彼が合図すれば行動を起こすことになっているという。いわゆるスリーパーだ。
当時のFBI長官、ロバート・ミューラーはエドモンズに対してこうした情報を口にするなと命令、彼女は解雇された。その後、この問題は裁判になる。
エドモンズによると、ギュレンがマネーロンダリングを行い、テロ関連の活動をしていることをFBIは20年ほど前から知っていたが、黙認してきた。
ギュレンは資金が潤沢で、アメリカに140以上の学校網を作り上げているが、その背後にはCIAが存在しているとも言われている。
アメリカでギュレンを守っている中心人物は元CIA幹部でアフガニスタンのイスラム武装勢力を動かしていたグラハム・フラー。
この人物の娘が結婚した相手の甥ふたりは2013年の
ボストン・マラソンにおける爆破事件で容疑者とされ、兄は射殺された。弟は重傷を負い、外で証言できない状態だ。
ところで、第2次世界大戦の終盤、アメリカとイギリスの情報機関はジェドバラという破壊工作の部隊を組織、それがアメリカのOPC、そしてCIAの破壊工作部門になった。
そうした米英の組織が軸になってNATOの内部に秘密部隊が編成されたことは本ブログでも何度か指摘した。
中でもイタリアのグラディオは有名で、1960年代から80年代にかけて
極左を装い、爆弾攻撃を繰り返した。
アルド・モロの誘拐/殺人の実行者だとも言われ、シャルル・ド・ゴール暗殺未遂やジョン・F・ケネディ暗殺でも名前が出てくる。
ギュレンがそうした仕組みに組み込まれている可能性は否定できない。
https://plaza.rakuten.co.jp/condor33/diary/201712040000/