さすらい人の独り言

山登り、日々の独り言。
「新潟からの山旅」別館
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さすらいの風景 タルトゥ その2

2015年05月28日 | 海外旅行
聖ヨハネ教会を出てタルトゥ大学の本館にやってきました。

タルトゥ大学は、スウェーデン王グスタフ2世アドルフによって、1632年に「アカデミア・グスタヴィアナ」という名前で設立された。スウェーデンでは、ウプサラ大学に次いで古い大学です。現在では、エストニアの最高学府になっています。



本館の裏手の小公園に、スウェーデン王グスタフ2世アドルフの像が置かれていました。

グスタフ2世アドルフはスウェーデン王国最盛期の国王で、ロシア、ポーランドと戦いバルト海制覇をほぼ実現しました。続いて、神聖ローマ皇帝を中心とするカトリック勢力を弱めることによって北ドイツのスウェーデン領を安定させようとして、ドイツの新旧諸侯間で生じた三十年戦争に介入しますが、1632年11月のリュッツェンの戦いで戦死してしまいました。



グスタフ2世は対外戦争を続ける一方で、国内の司法・行政制度を整え、商工業を奨励し、教育の振興にも努めました。名君として、近世ヨーロッパ史に最も大きな影響を及ぼした人物の一人と評価されています。



トーメの丘に登っていくと、大聖堂が現れました。

13世紀後半から建築が始められ、15世紀に完成しました。

建築中は悪魔によって邪魔され、朝になると前日の工事がだめになっていたといいます。仕方なく処女を犠牲にしてこれをなだめたと伝えられています。



16世紀の宗教改革以後は廃墟になっていましたが、現在では東側は図書館に改築されています。



西側は、崩れた梁が並ぶ廃墟の姿を見せています。





丘に上がってくる道路をまたぐ陸橋がありますが、これは悪魔の橋と呼ばれています。悪魔の橋は、ロシアのロマノフ朝300周年を記念し、1913年にロシア皇帝アレクサンダーに捧げられて建造されました。ロシアへの反感もあってか、天使の橋に対になるような名前が付けられたようです。



悪魔の橋に対し、これは天使の橋。1838年に建造され、タルトゥ大学の初代学長に奉げられました。

願い事をしながら息を止めて渡ると、願いがかなうというので、実際にやってみました。長い橋でもないので、そう難しいことではありません。



天使の橋を渡った先に、旧天文台の建物が見えていました。この建物は、世界遺産に認定されている「シュトルーヴェの測地弧 」の構成遺産のひとつになっています。

シュトルーヴェは、ドイツ系ロシア人の天文学者で、1813年から1820年の間、タルトゥ天文台で働き、1820年には所長となり、二重星の観測を行うとともに、子午線弧長の測量のための三角点群の整備を主導しました。これは、「シュトルーヴェの測地弧」と呼ばれ、ノルウェーのハンメルフェストから黒海に程近いスタラ・ネクラシウカに至る約2,820 kmにわたる子午線弧長の測量のための三角点が置かれました。タルトゥ天文台も、測定点になっています。

タルトゥ天文台の前には、シュトルーヴェの記念碑が置かれているようですが、残念ながら案内されませんでした。せっかくの世界遺産なのですがね。ガイドの案内でも触れられず、他のツアー参加者も気にとめる者はいませんでした。



大砲も置かれていました。



トーメの丘を下って、市街地に戻ってきました。

建物の壁に大学本部の絵が描かれていました。むこうに本物の建物が見えています。



ラエコヤ広場に戻ってきました。



街中のレストランの看板を見ていて、「ヤクザ寿司」と書かれているのを見て驚かされました。ボッタクリされそうで怖くて入れませんね。

どうも、バルト三国方面でチェーン展開している日本料理店で、オーナーが日本のやくざ映画のファンだったことから名前が付けられてようです。いつか、日本の旅番組あたりで取り上げられるかもしれませんね。

君は入りたいか「ヤクザ寿司」?



タルトゥを出発すると、再び田園風景が広がるようになりました。



ラトビアのリガに向かうには、途中、国境の町のヴァルガを通過することになります。おそらくここがヴァルガの街で、見えている教会の尖塔は、聖ヨハネ教会のものだろうと思います。

ソ連からエストニアとラトビアが独立した後には、この街中に引かれた国境線が問題になり、国境の検問も行われていたようですが、現在ではどちらもEUに加盟したため、国境検問も無くなってしまいました。

バスもどこが国境か判らないままにラトビアに入ってしまいました。



地球の歩き方の写真をみると、これはヴァルガのラトビア側にあるルガジ教会ではないかと思います。



タンポポが咲いて、草原が黄色に染まっているところもありました。

眠気と戦いながら、車窓風景を眺め続けました。
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