ほしちゃんの「続・なるようにしか、ならん」。

安くてウマいもんと料理と旅行と音楽と競馬が好きなサラリーマンの暮らしを、ありのままに綴ります。

どうせ、この程度。「天下一品」カップ麺。

2021-09-28 17:44:57 | うまいもん
コレが、ついに発売になった。

京都の大人気ラーメンチェーン、「天下一品」のカップ麺だ。
生まれも育ちも京都の私の身体の半分は天一のこってりスープ、もう半分は王将の餃子で出来ているほどに、私のDNAに刻み込まれているのだ(笑)。

開封してみる。

かやく、後入れ粉末スープ、後入れ液状スープ…
えっ?辛子味噌、ないの?
この時点で、かなりの戦意喪失。

成分を確認。

完食しても500kcalに満たない。
ホンモノのこってり並は、約900kcalなのでほぼ半分か。

まずかやくを入れて湯を入れ、4分待つ。
粉末、ついで液状スープを投入。

よく混ぜたところが、こちら。

コレで、ひとまず完成。
当然の話だが、焼豚などもない。
店のものと、比べてはいけない。

箸を上げてみる。

麺はノンフライ。

スープをひと口。
醤油辛い。
あのこってりスープは、あらゆる味をマスキングしてまったりさせてくれる魅力があるのだが、最初にコレだけ醤油辛くてどうする。

当然、こってりを謳いながらその粘性も店のものには遠く及ばない。
店のもので言えばせいぜい「屋台の味」もしくは「こっさり(こってりとあっさりの中間)」ぐらいだ。
あのこってりの粘性が再現不可能ならば、最初から「屋台の味」と言ってしまえばいいのに。

そして、麺にも違和感。
天一の麺は、スープの個性が強すぎるため敢えて四角い断面の無機質な麺にしてある。
ところがコレは、丸い断面の普通のノンフライ麺であり、店のものとは大きく異なる。
「天一においてはあのこってりスープが全てであり、麺は二の次」
と割り切るファンもいるが、やはりあのスープにあの麺は完成されたコンビネーションなのだと実感する。

ここまで述べておいてフォローにも何もならないが、コレはコレでよく出来たカップラーメンである事には違いない。
ただコレで「天一のこってりです」と言われたら、それは違うと申し上げたい。
ラベルには「京都濃厚鶏白湯」とあるが、天一ファンは誰一人そんなジャンルで天一を食べていない。
私にとって、天一はラーメンのビートルズ。
すなわち、ビートルズを単純なロックンロールだ、オールディーズだなどとありふれたジャンルで語れば一瞬でファンの袋叩きに遭う。
私は、ビートルズは「ビートルズ」というジャンルだと思っている。
同じように、天一は「天一」というジャンルだ。
それが証拠に、例えば天一を食べに行こうと出向いて臨時休業だった場合、「じゃあ横綱にしようか」「じゃあ來來軒にしようか」とは絶対にならない。
それだけに、全国に熱狂的ファンを持つ天一を「京都濃厚鶏白湯」などと言う、昨日や今日出来た新しいワードでカテゴライズしてしまうのは、その味以上に違和感を覚えてしまうのである…
コメント
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