ずっと、ふるさと納税をしてるの。
税金がお安くなるって事より、全国津々浦々の美味しい食材が楽しみで。
前回は、福井県敦賀市の海老。ブラックタイガー剥き%背ワタ取り完了したやつ1Kgって、
む~っちゃくちゃ重宝したし美味しかったし。
で、また海老で検索してて見つけたの。その名は『うちわ海老』。
納税してから約1か月。なるべく、冷凍庫を空けるように心掛けてたので、ちょっと不便な感じで
待ち続けていたわ。あ。ちゃんともっと説明を読んでおくべきだったか、届いたのは冷蔵。
ああ、チルドだったのね。早速、わくわくしながら開封の儀を・・。
テープをバリバリ剥がして、発泡の蓋を開けた途端、叫んだ。そして飛びのいた。
ひぃぃぃぃ~~!!だって、動いたもん。確実に。足も動いたし身を丸めたし。
もしも~っし、生きてるんですか~?って、返事をする筈もない。
ちゃんと写真で、ちゃんと頂き方を入れてて下さったので、その手順、に従って。
まずは切腹。お腹側からいっちゃうよ。
見た目、化石か!?って思うような、ぶ~っさいくな海老。その見た目、形から、団扇と言う。
伊勢海老より美味しいっていう評価があるって、書いてたもん。
さあ、次の手順に従って。
切腹したなら、首をすっこ~~ぉんと、後ろから介添え。
長崎県五島市の五島列島の団扇海老。
長崎県での団扇海老漁は、資源保護による規定から、10月1日~11月30日に限られているそうな。
その分、希少価値がとっても高い、噂では団扇海老より時期の早い、伊勢海老より美味しいやつって。
表側から堅い殻部に切込みを入れたので、くるるんっと外れる。
見えたその未が、なんと!むっちゃくちゃ美しい。
こやつ、世界的には、インド洋から西太平洋の熱帯・温帯域に6種が分布しているらしい。
日本では、その中の、団扇海老、そして大歯(おおば)団扇海老が分布してるのだ。
さ、頭を取られたやつ。ここから、この部分をお造りにするのだ。
端のびろびろ部分を、包丁ですか~んと落とすのだけど、堅い。
なんかさ、怪我をしそうな気もするし、嫌、そうでも落とさなければ先に進めない。
そこで閃いた。そうだわ!キッチンバサミを使うのよ。かっとしてその甲冑を外したならば。
美しい身~収穫。うっ・・・。このまま、お口に入れてしまいたい衝動を抑えて、
大きめ小さめ、えいや!やぁ!とぉ!ってやってくよ。
透き通るように美しい。徐々に慣れてく。
6尾入っておったのだけど、到着のその日に、半分を、生きていたからね(多分)。
残り半分は新聞紙にくるんで、冷蔵庫へ。逃げだしても、冷蔵庫の中なので大丈夫。
とぅるりんって取れない身は、スプーンでこそげ取って、お造り、お造り。
もう、その食感ったら!ぶりりんって、新鮮極まりない。
弾力が凄いの。噛んでも押し返してくるわ。その甘さときたら!
伊勢海老より、マジで美味しいかもしれない。伊勢海老も好きさ。分かってる。けれど
この新鮮さ加減に目がくらむ。美味しいっていう、ありきたりな言葉では、表現するの無理。
落とした頭部は、河原に晒す・・・なんてことは無く。
お鍋の中にぶち込んだ。出汁は自ら、十二分に出してくれるから不要。
あの化石が、鮮やかな赤にどんどん染まっていくよ。
んで、お味噌だけ、足しました。伊勢海老より美味しいと言われる、希少海老のお味噌汁だ!
お目目が真っ赤。頭の殻は、勿論、ザクザク割って、中身もし~し~しゃぶって
最後まで楽しませてもらったよ。本当に素晴らしいわ。
また、来年もこの時期に、団扇海老と再会しよう。
ありがとうございました。長崎県五島市さま!
ご馳走様でした。