Go straight till the end!!

世界一周の旅の思い出を綴っています。
ブログタイトルは、出発前に旅日記の表紙に書いた言葉です。

(42)ラホール(パキスタン)

2009-08-06 22:22:53 | パキスタン
 Amritsar (アムリトサル)を発ち、Wagah (ワガー)国境を越え、パキスタンに再入国した(日本でパキスタンのダブルビザを取得済み)。
 そのまま Lahore (ラホール)に向かった。

 まず宿探しだが、ラホールの街は泥棒宿が多いという噂だったので(実際にお金を盗まれた旅行者に会ったことがある)、安全な宿を探すのに苦労した。
 まず最初に YWCA ( Young Women's Christian Association )へと向かった。
 YWCA は本来女性しか泊まれないらしいのだが、ここは男性でも泊まれるらしい。
 しかし、フロントの話では「お湯が出ない」とのことだった。

 一緒に話を聞いていた旅人は、「こんなもんでしょ」とあっさり宿泊することにしたようだった。
 アフリカ縦断後に日本へ向けてアジア横断の旅をしているとのことだったが、厳しい環境を生き抜いてきた彼にとって水のシャワーくらい大したことではないのだろう。

 しかし、Hunza (フンザ)の宿( Haider Inn )の水シャワーで風邪を引いた自分にとって、お湯のシャワーにはこだわりがあった。
 また、翌朝のチェックアウトが9時というのも気になって、他の宿を探すことにした。
 随分と自分を甘やかしている気もするが、体調を崩したくなかった。

 結局、バザールにあった Queen’s Way Hotel という行商宿を見つけ宿泊した。
 なかなか綺麗だったし、お湯のシャワーがありがたかった。11月半ばのパキスタンは朝晩冷え込むのだ。



 ここに2泊している間、街をいろいろ散策している。

 一番印象に残っているのはラホール博物館にある有名な断食する仏陀像( Fasting Siddharatha )だ。
 ガンダーラ美術の最高傑作と言われるだけあって、迫力がある(2世紀前半の作品)。

 他にもいろいろ観光している。

Lahore Fort (ラホール・フォート)(ラホール城)  ムガール帝国(1526年~1858年)の城跡(世界遺産)



Badshahi Mosque (バードシャヒーモスク)  1673年に造られたムガール帝国最後の建造物。ミナレット(光塔)からの景色が素晴らしい。

Shalimar Gardens (シャリマール庭園)  ムガール様式の庭園(世界遺産)。410ある噴水の仕組みは現代の科学でも解明されていない。



 また、この街のツーリスト・インフォメーションにて一冊の画集『 PAKISTAN 』( LIN YONG 氏と SU HUA 氏の共著)を購入している。
 荷物を増やしたくなかったが、ここでしか手に入らないと思うと思わず買ってしまった。



 この後、鉄道予約オフィスで1等寝台のチケットを手に入れ、パキスタンで初めて列車に乗った( Chiltan Express )

 同室のパキスタン人は、インテリだったが煙草を吸う時だけアフガン人のような服装に着替えていた。
 どうやら煙草は戒律で禁止されているようだ。その様子がおかしかった。

 客室内に細かい砂が入ってくるのと、11月とはいえ日差しの強いことを除けば、 Quetta (クエッタ)までの32時間の列車の旅は予想以上に快適だった。

※地図はこちら