秋~冬の心身不調、気づき早く メンタルを考える12選
2022年10月24日 日経
肌寒さを感じる季節になってきました。この時期は心身の不調を感じたり、気分が落ち込んだりしやすいようです。
新型コロナウイルスの感染拡大による行動制限から解除へと生活が変わり、心の不調を感じる方もいると思います。
メンタルヘルスの異変に早めに気づき、対処するにはどうしたらよいのでしょうか。参考になる記事を選びました。
(内容や肩書などは掲載当時のものです)
「ビジネス・クリップ」は日々の記事の中から、ビジネスに役立つ実践的で、よく読まれた記事を集めたコンテンツです。
保存して後から読んでも、取引先に行く前に斜め読みしても。あなたのビジネススキルの向上にお役立てください。
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC231I30T21C22A0000000/
〇食事やスポーツとの関係
「果物を食べる回数が多い人は、そうでない人よりも抑うつの症状が少ない」「スポーツがメンタルにポジティブな影響をもたらす」。
そんな調査結果があるようです。心の健康やストレスを管理するのに参考になる方法を紹介しています。
・果物食べる回数、多いほどメンタル良好 英国の研究報告
どんな食事が病気の予防になるの? また、どんな習慣がアンチエイジングにつながるの?
今回紹介するテーマは、食事とメンタルの関係について。「果物を食べる回数が多い人ほど、メンタルが良好」という研究です。
・スポーツが心をポジティブに 15分9秒でメンタル改善
気持ちが沈みがちな時には、体を動かすことが気分転換に有効とされる。
実際にスポーツがメンタルにポジティブな影響をもたらすのは間違いないようだ。
では、その効果を得るのにはどれくらい運動を続ける必要があるのか? それは「15分9秒」。
アシックスが先日、こんな明確な数字を公表した。
・心の健康、自然の力生かす 宮崎良文・千葉大学名誉教授
コロナ禍でストレス社会に 木材やせせらぎ音に触れる
長引く新型コロナウイルス禍で、大学生を含む若者のメンタルヘルスが悪化している。
遠隔授業の進展などに伴い、家の中にこもりがちになったこともストレスをためる原因になっているようだ。心の健康...
・メンタルの強さとは 宇宙飛行士のストレス管理術
民間人の国際宇宙ステーション滞在など宇宙が身近になり、月や火星を目指す国際的なプロジェクトが多く進んでいる。
宇宙空間をひとつの職場と捉えると、宇宙飛行士を取り巻くストレスをいかに処理するかが職場環境改善のカギとなる。
米航空宇宙局(NASA)をはじめ世界の関係機関は2008年、宇宙飛行士に必要な8つの能力をリストアップした。
彼らの訓練や思考法は一般の人にも応用できるか、そして心の強さとは何か。
宇宙飛行士の健康を管理するカウンセラーたちにポイントを聞いた。
〇企業も対応求められる
社員のメンタルヘルス(心の健康)への対策は、企業にとっても大事な課題になりつつあります。
退職につながらなくても、仕事への熱意や生産性が落ち込む可能性があります。メンタルヘルスをめぐる問題などをまとめています。
・社員の気分を上げる経営 「メンタルはタブー」の先へ
従業員のメンタルヘルス(心の健康)に気を配っているか。そう問われれば、イエスと答える日本企業は多いだろう。
ストレスチェックやEAP(従業員支援プログラム)があると。それでは足りないと訴えるシンガポール企業が9月、日本に上陸した。
2019年創業のインテレクトだ。
スマートフォンアプリを介し、主に企業の従業員にメンタルケアを提供する。
ストレスや不安への対処法、睡眠の質や自己肯定感を高める方法が学べ、コーチングも受けられる。
アジアを中心に300万人以上が利用する。
科学的な根拠を重視し、大学などとの共同研究にも熱心だが、売りはアプリ経由というカジュアルさだ。
・孤独感40~50代で顕著 リモートなじめず生産性に影響も
新型コロナウイルス禍で40、50代を中心とする働き盛りの「孤独感」が、他の世代よりも深刻さを増している。
テレワークの拡大などに伴いコミュニケーションの手段が変わるなか、対面中心の意識から脱しきれないことなどが背景とみられる。
孤独感に伴う経済損失について英国では年間約5兆円との試算もある。生産性などに与える影響は軽視できず、官民を挙げた対策が不可欠だ。
・コロナ禍で「肩こり」の損失コスト増 病欠よりも深刻
新型コロナウイルス禍が終わらないなか、首の不調や肩こりを訴える人が増えている。
4人に3人が「肩こり」を訴えているとする調査結果もある。
肩こりなどの痛みを抱えて仕事がはかどらないことで生じる労働損失は、病欠コストより大きいともいわれる。
肩こりの背後に思わぬ病気が隠れている場合もあるなど、「たかが肩こり」とあなどれない。
・コロナ下うつ病、重症化しやすく オンライン相談も活用を
新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)は「心理的な感染症」、「社会的な感染症」という側面も持つ。
メンタルヘルスの専門医で、日本うつ病学会理事長の三村将・慶応義塾大学教授に、患者への影響や医療の行方などを聞いた。
〇自分の心と体に向き合う
メンタルヘルスの異変をなるべく早く察知するため、スマホアプリなどのサービスが登場しています。
肌の状態を画像解析したり、人工知能(AI)で心情を推測したり。自分の心と体に向き合うことを習慣づける狙いです。
・メンタルケアのスマホアプリ 心の異変、AIで解析
新型コロナウイルス禍を受け、心の健康が悪化する「メンタルヘルス」の問題を抱える人が増えている。
そうした中、肌の状態を画像解析したり、人工知能(AI)で過去の心情を推測したりするスマートフォンアプリが登場。
自分の心と体に習慣として向き合い、異変を早期に発見するサービスとして利用が広がりそうだ。
・精神不調、時計型機器や遠隔診療で把握 コロナで普及
新型コロナウイルス感染症による行動制限で、気持ちがふさぐなど精神面の不調を訴えた人は多い。
コロナが下火になっても影響は残る。腕などに身につけ心拍などを手軽に測れるウエアラブル機器で症状をとらえ、
オンライン診療なども使って治療する手法に期待が集まる。
・メンタル不調を見える化 コロナで需要、早期発見を支援
企業が社員のメンタル面の不調を発見しやすくするスタートアップの取り組みが相次いでいる。
クラウド経由で健康支援ソフトを提供するiCARE(アイケア、東京・渋谷)はこのほど、職場への不満を数値化する事業を始めた。
長引く新型コロナウイルス禍で在宅勤務が広がり、社内コミュニケーションの難しさは増している。
新興勢は独自技術を駆使して心の健康を見える化する。
・心の不調、アプリでケア コロナで増えたうつや摂食障害
新型コロナウイルス感染症の流行で増えているといわれるうつや摂食障害などの治療を
アプリやデジタル技術を活用して支援する動きが少しずつ始まっている。
コロナ感染への不安から医療機関への受診を迷う人に、セルフチェックをする機会を提供するほか、
医師もこれまで見えにくかった患者の変化などを細かくとらえられることで、治療の精度を上げられる可能性が見えてきた。
デジタルの特長を生かしたアプローチで治療の支援・拡充...