中小企業の「うつ病」対策ー人、資金、時間、情報に余裕がない

企業の労働安全衛生、特にメンタルヘルス問題に取り組んでいます。
拙著「中小企業のうつ病対策」をお読みください。

拙著「中小企業のうつ病対策」

2012年04月30日 | 情報
専門家・関係者より好評をいただいています!!

昨秋、新宿労働基準監督署に着任された花房署長はご挨拶の中で「当署の行政運営の重点は、
脳・心臓疾患、精神障害や自殺の労災請求の増加を背景として、
長時間労働の抑制、過重労働による健康障害防止対策、メンタルヘルス対策であります」と
明確に述べられています。(社労士会中杉支部HPより)

本書は「普及・啓発から個別指導へ」と動き出した行政当局の方針に対応しています。
また、うつ病対策のAtoZを網羅して記述していますので、中小企業の経営者や人事労務担当者、
また社労士の先生には必携の参考書です。

本書は、多くの専門家より推薦をいただいております。

厚労省「心の健康問題により休業した労働者の職場復帰支援の手引き」策定に参画され、
メンタルヘルス問題と法律に関しては、国内随一の権威である、
近畿大学法学部准教授の三柴丈典先生より、
「現場経験が豊富な著者ならではの非常に実践的な著書。
必要なポイントが充分におさえられ、しかも読みやすい。内容的にも妥当かつ現実的であり、
企業規模を問わず、この問題でお悩みの方に広くお薦めします。」

三鷹市医師会副会長、産業医で政府機関の産業医研修講座で講師をされている
高山俊政先生より、「実践的で、わかりやすく、現場に1冊の本だと思います。」

東京都社会保険労務士会・渋谷支部長の小磯優子先生より、
「企業が『うつ病』にどのように対応すればよいかを考える際、1から10までとても頼りになります。」

購入は、書店では取り寄せになります。アマゾンでは、送料無料で入手できます。
小売価格1,260円
著者:橋本社会保険労務士事務所代表 橋本幸雄
監修:精神科専門医・産業医 恵比寿メディカルクリニック院長 高岡 拓先生



コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

28日より6日まで休載です

2012年04月27日 | 情報
ゴールデンウィーク中は、休載します。
7日より再開します。
宜しくお願いします。
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ストレスで悩む人は多い

2012年04月27日 | 情報
平成23年に厚生労働省労働基準局が調べた、
主な職業関連疾患に罹患している労働者の総患者数
(15歳~64歳の総患者数×年齢階級別労働力人口比率)です。

これを見れば明らかなように、ストレス関連が圧倒的多数を占めています。
循環器疾患 1,985千人
脳血管疾患  140
高脂血症   433
肝疾患    87
呼吸器疾患  241
糖尿病    443
筋骨     153
ストレス  3,279
悪性新生物  385

このデータは、厚生労働省の第1回治療と職業生活の両立等の支援に関する検討会
において、明らかにされました。
検討会は、直近の4月25日を含め、4回開催されています。
詳しくは、厚生労働省のHPを参照してください。
http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/2r9852000000aiuu.html


また、厚労省の調査によると、うつ病等の気分障害で治療を受けている患者数は
平成8年で43万人であったのに対して、平成20年には104万人に増加しました。
未治療の患者を含めると300万人以上と推定され、がんや糖尿病患者数を
上回る結果となりました。

平成20年度 5大疾病患者数調査(厚労省)
精神疾患 323万人
糖尿病  237万人
悪性新生物 152万人
脳血管疾患 134万人
虚血性心疾患 81万人


わが国では、これまで、がん、脳卒中、急性心筋梗塞、糖尿病の4疾病を
「国民病」と云ってきました。また、医療法で、「4大疾病」に指定されてきました。
厚労省は、こうした統計を背景にして、平成23年7月、これに「うつ病」を加え、
「5大疾患」とし、各地方自治体に医療政策の基本方針等を作成するよう指示しました。
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ストレスは多種多様

2012年04月26日 | 情報
MH疾患は、ストレスが原因になります。そのストレス反応を起こす
外部環境からの刺激をストレッサーと呼びます。
ストレッサーは、多種多様で、パワハラ、セクハラ、いじめなどもストレッサーです。
一つのストレッサーが原因で、精神疾患に罹患することもあり、
いくつかのストレッサーが重なって、精神疾患に罹患することもあります。

ここから先は、精神科医の分野ですから、深入りはしません。
しかし、ストレッサーにも種類だけではなく、軽重(軽い、重い)があることを紹介します。
このデータは、「ストレスマグニチュード」といい、
筆者が知る唯一の数値化された研究ですので参考になります。
ただし、アメリカの研究者の調査ですし、50年くらい前の結果ですから、
そのまま、現在の日本にあてはめることはできませんが、
参考になるデータであることには間違いはないでしょう。


出来事             評価点数
配偶者の死            100
離婚                73
配偶者との別居           65
親族の死              63
刑務所やその他の施設への拘束    63
自分のけがや病気          53
結婚                50
解雇                47
配偶者との和解           45
退職                45
家族の健康上または行動上の変化   44
妊娠                40
家族数の変化            39
性的な問題             39
出来事 評価点数会社の合併・倒産など39
経済状態の変化           38
親友の死              37
転職                36
夫婦げんかの頻度の増加       35
1万ドル以上の借金         31
担保や貸付金の損失         30
親戚とのトラブル          29
子供との別居            29
昇進・降格・異動          29
目立った個人的成功         28
入学・卒業・退学          26
配偶者の就職や退職         26
生活状況の変化           25
個人的習慣の変化          24
上司とのトラブル          23
勤務時間・条件の変化        20
引っ越し              20
転校                20
宗教活動の変化           19
気晴らしや休養の変化        19
社会的活動の変化          18
1万ドル以下の借金         17
睡眠習慣の変化           16
食習慣の変化            15
家族が集まることの変化       15
休暇                13
クリスマス             12
軽度の違反行為           11
(出典)Holmes,T.H.&Rahe,R.H.,The Social Readjustment Rating Scale,1967.

なお、「心理的負荷による精神障害の認定基準について」(基発1226第1号、平成23.12.26)が
通達されていますが、この通達では、心理的負荷の具体例を「強」「中」「弱」の
3段階に区分しています。
さらに詳しくお知りになりたい場合は
http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r9852000001z3zj-att/2r9852000001z43h.pdf
を参照してください。              
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ヒヤリハットとは、何か

2012年04月25日 | 情報
前項で、「ヒヤリハット」と書きました。MH対策とは直接的に関係はありませんが、
「ヒヤリハット」とはなんでしょう。

アメリカ人安全技師〝ハインリッヒ〟が発表した『1:29:300』という法則があります。
『1の重大災害の下には、29の軽症事故があり、その下には300の無傷事故がある』という意味で、
労働災害の 事例の統計を分析した結果、導き出されたものです。
これをもとに『1件の重大災害(死亡・重傷)が発生する背景に、
29件の軽傷事故と300件のヒヤリ・ハットがある』という警告として、
安全活動の中で多く採り上げられる言葉です。

日常、ヒヤリ・ハットの状態までいかない(もしくは自覚しない)が、
実は非常に不安全な状態や行為となると、相当な件数になるはずです。
いつもやっていることだから、今までも平気だったので……、という不安全行為が、
いつヒヤリ・ ハットを飛び越え一気に重大災害になるかも知れません。
『1:29:300』で表されている比率は、
よく考えれば非常に高い確率で重大事故を招くことを示唆しています。
いつやって来るか分からない災害を未然に防ぐには、不安全な状態や行為を認識し、
ヒヤリ・ハットの段階で地道に対策を 考え、実行して(よい習慣とし身につけて)いくことが重要です。

安全衛生活動としてゼロ災運動(ゼロ災害全員参加運動)があります。
人間尊重の理念に基づいて、働く人々の安全と健康を みんなで先取りしようという運動です。
この理念を実現するために危険予知訓練(KYT)をベースにした危険予知活動、
指差し呼称、H・H・K(ヒヤリ・ハット・キガカリ)活動、
ゼロ災4S(整理・整頓・清掃・清潔)など職場の安全と健康を 先取りするための様々な手法があります。

(社団法人 東京産業廃棄物協会HPより転載)
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする