Q:メンタル不調で休職する従業員がいます。
当該従業員には、当社の就業規則、賃金規則、休職中の過ごし方などを説明しなければなりませんが、
同時に、休職期間や休職期間満了時の対応など、本人にとってデリケートな規程も説明すべきでしょうか。
A:従業員は、就業規則を熟知している、会社側は熟知させているのが原則ですが、
多くの従業員は就業規則など会社の諸規程を知らないのが実態です。
ですから、従業員が休職する際には、多岐にわたり沢山の決まり事を説明しなければなりません。
従って、大規模の企業においては、当然にマニュアル化して準備しています。
御社の場合はいかがでしょうか?出来ていない場合は、早速、具体化してください。
ただし、病状(急性期)によっては、休職時に説明しても理解が進まない場合もありますので、
病状が回復期になってから説明することも検討してください。
それから、ご心配はもっともなことですから、休職期間や休職期間満了時の対応などデリケートな規程も、
休職時に説明することが原則ですが、従業員が冷静な心理状態になる、
病状が安定期になってから説明することも検討してください。
そうかといって、余りにも遅れてしまっては、トラブルの原因にもなります。
また、当該従業員のご家族に、同様な説明をしておくことも検討してください。
特に、当該従業員とご家族との住まいが別々の場合は、必須の要件といえます。
結論としては、対象の従業員の病状、体調、心理状態によって、ケースバイケースの対応になります。
「聞いていなかった」ということがないように、漏れがないような周到な対応が必要です。