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大谷泰久・岬子染色展(5月15日まで)

2006年05月13日 05時14分58秒 | 展覧会の紹介-工芸、クラフト
 旭川で染色工房「あとりえ草創」を主宰する大谷夫妻。やさしい色合いとデザインが特徴で、ストール、タペストリー、テーブルクロス、のれんなどが出品されています。
 で、案内状には「型染のれん『ラルゴ』」という、曲線のうつくしい作品の写真が載っており、会場にもあるのですが、泰久さんいわく
「直前にやりたいことが変わりまして、急に『平均律』というのをやることになりました」。
 泰久さんというと、魚群などのイメージがあるのですが、こういう抽象も取り組むんですね。
 模様が、繰り返しのうちに、地の色(といっても、布そのままの色ではなく、染めた色ですが)に消えていくような効果を出したかったということです。
 タペストリーは、珈琲袋などにつかわれる目の粗い麻。のれんも、横糸のほうが太い特殊な布を使っています。このほうが、一般の布より強度があるし、表と裏で見た感じが違うのが良いとのこと。
「けっこう自己満足かもしれないけれど、そういうのも仕事をしていく上で大事かも」
 一方、岬子(こうこ)さんは、手描きのれん「初雪蔓」などを出品。型染めではなく、ひとつひとつ筆で描いていくものです。
 ほかにも、コスモスなど、北国らしい、優しさが感じられる図柄が多いです。 

5月10日(水)-15日(月)10:00-20:00(最終日-18:00)
丸井今井札幌本店 一条館8階美術工芸ギャラリー(中央区南1西2 地図B)

□あとりえ草創のサイト

■2004年12月の2人展
■04年5月の2人展
■03年12月の2人展


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