
33rd Hokkaido Abstract-school Artists Association Exhibition
Sapporo Tokeidai Gallery(N1W3,Chuo-ku)
September 28 to October 3,2009
10:00am-18:00pm(October 3 -17:00pm)
春の札幌市民ギャラリーと、秋の札幌時計台ギャラリーの、年2度の展覧会をひらいている北海道抽象派作家協会。
とくに、立体は不可という規約はないはずだが、今回はすべて絵画の出品となっている。
あべくによし、服部憲司にくわえ、近宮彦彌も不出品。
その一方で、20代の石川潤(渡島管内七飯町)が正式に同人として迎えられた。この1年で3人目の新同人となる。
同時に同人になる予定のあった名畑美由紀は、今回はつごうで出品していない。
以下、陳列順に紹介する。
冒頭は、今荘義男「古里 ハ」「古里 イ」「古里 ロ」。
あいかわらず渋い色調である。
「ハ」「ロ」は、画面に凹凸をつけてマチエールに変化を持たせている。

三浦恭三「浮遊16」。
夏の個展のときにくらべ、個々の浮遊する形態がすこし大きくなり、明快さが増した。
「浮遊15」も出品。

左は林教司「コンポジションB」。
インスタレーション、立体造形、平面と、分野を越境する作家だが、この手の抽象画の本道を行く作品はめずらしいかもしれない。
「コンポジションA」も出品。
右は、先ごろ個展をひらいたばかりの若手同人の鈴木悠高「YELLOW II」。
画像では分かりづらいが、見る角度や照明によってはかなりの濃淡が、画面から浮かび上がってくる。
「YELLOW I」も出品。

外山欽平「M-2」。
毎年、アルファベットの文字を順にテーマとしている画家。
「A」からほぼ毎年見ている筆者としては、すでに折り返し点を過ぎたことに感慨がある。
これまで、緑と紫が多かった色彩だが、今回は明るいオレンジが多用されている。
同時出品の「M-1」は、これよりも曲線をいかした構成になっていた。

左は、70代ながらことし新同人となった岩田琿「ターボ-09」。
おなじ題の作を2点出品している。
画面では見づらいが、紺と黒の装飾的な模様が画面をオールオーバーに覆っていて、深い世界をつくっている。
右は、後藤和司「風景 II」。
この数年で画風を大きく変化させた。
風景と題しつつ、単なる外界のデフォルメに終わらず、自律したリズムをつくっている。肌色に水色を重ねた地(背景)は、あまり見られない色の組み合わせがおもしろい。
「風景 I」も出品。

佐々木美枝子。左が「作品B」、右が「作品A」。
真っ赤な画面にフランス語の「10月」を意味する Octobre という文字を画き入れた「B」。補色の効果で、目がちかちかする。
「A」は、画面左側の、白と緑の部分と、右側のピンクの部分を分ける境界が、ふわっとした曲線になっており、わりあい矩形を多用するこの作者としてはめずらしい構成だ。

最後は新鋭・石川潤「呼吸」。
草むらのようなかたちが全体を覆い、あちこちで色が濃くなって、画面の向こう側へとくぼんで見えるようになっている。
今回の特徴は、全体に白っぽいことだろう。
とりわけ、いつもよりも画面ではわかりづらい、細部にまで意を用いた作となっている。
2009年9月28日(月)-10月3日(土)午前10:00-午後6:00(最終日-午後5:00)
札幌時計台ギャラリー(中央区北1西3 地図A)
□http://members3.jcom.home.ne.jp/hokkaidou.tyuusyouha/
■北海道抽象派作家協会 同人と2009年展推薦者による小品展 (2009年7月)
■第36回北海道抽象派作家協会展(2009年4月)■続き ■続々
■第32回北海道抽象派作家協会秋季展(2008年9、10月)
■第35回展(2008年5月)
■第34回
■第33回
■第32回
■第31回
■03年秋季展(画像なし)
■第30回(画像なし)
■02年の秋季展(画像なし)
■第29回
■01年の秋季展
■第28回
■三浦恭三展(2009年7月)
■林教司展(2009年5月)
■北翔大学美術サークル 米 在校生・卒業生合同展覧会「よね展」 (2009年8月、画像なし、石川さん出品)
※2009年春以前の、各メンバーの出品した展覧会へのリンクは、■第36回北海道抽象派作家協会展をご覧ください
Sapporo Tokeidai Gallery(N1W3,Chuo-ku)
September 28 to October 3,2009
10:00am-18:00pm(October 3 -17:00pm)
春の札幌市民ギャラリーと、秋の札幌時計台ギャラリーの、年2度の展覧会をひらいている北海道抽象派作家協会。
とくに、立体は不可という規約はないはずだが、今回はすべて絵画の出品となっている。
あべくによし、服部憲司にくわえ、近宮彦彌も不出品。
その一方で、20代の石川潤(渡島管内七飯町)が正式に同人として迎えられた。この1年で3人目の新同人となる。
同時に同人になる予定のあった名畑美由紀は、今回はつごうで出品していない。
以下、陳列順に紹介する。
冒頭は、今荘義男「古里 ハ」「古里 イ」「古里 ロ」。
あいかわらず渋い色調である。
「ハ」「ロ」は、画面に凹凸をつけてマチエールに変化を持たせている。

三浦恭三「浮遊16」。
夏の個展のときにくらべ、個々の浮遊する形態がすこし大きくなり、明快さが増した。
「浮遊15」も出品。


左は林教司「コンポジションB」。
インスタレーション、立体造形、平面と、分野を越境する作家だが、この手の抽象画の本道を行く作品はめずらしいかもしれない。
「コンポジションA」も出品。
右は、先ごろ個展をひらいたばかりの若手同人の鈴木悠高「YELLOW II」。
画像では分かりづらいが、見る角度や照明によってはかなりの濃淡が、画面から浮かび上がってくる。
「YELLOW I」も出品。

外山欽平「M-2」。
毎年、アルファベットの文字を順にテーマとしている画家。
「A」からほぼ毎年見ている筆者としては、すでに折り返し点を過ぎたことに感慨がある。
これまで、緑と紫が多かった色彩だが、今回は明るいオレンジが多用されている。
同時出品の「M-1」は、これよりも曲線をいかした構成になっていた。


左は、70代ながらことし新同人となった岩田琿「ターボ-09」。
おなじ題の作を2点出品している。
画面では見づらいが、紺と黒の装飾的な模様が画面をオールオーバーに覆っていて、深い世界をつくっている。
右は、後藤和司「風景 II」。
この数年で画風を大きく変化させた。
風景と題しつつ、単なる外界のデフォルメに終わらず、自律したリズムをつくっている。肌色に水色を重ねた地(背景)は、あまり見られない色の組み合わせがおもしろい。
「風景 I」も出品。

佐々木美枝子。左が「作品B」、右が「作品A」。
真っ赤な画面にフランス語の「10月」を意味する Octobre という文字を画き入れた「B」。補色の効果で、目がちかちかする。
「A」は、画面左側の、白と緑の部分と、右側のピンクの部分を分ける境界が、ふわっとした曲線になっており、わりあい矩形を多用するこの作者としてはめずらしい構成だ。

最後は新鋭・石川潤「呼吸」。
草むらのようなかたちが全体を覆い、あちこちで色が濃くなって、画面の向こう側へとくぼんで見えるようになっている。
今回の特徴は、全体に白っぽいことだろう。
とりわけ、いつもよりも画面ではわかりづらい、細部にまで意を用いた作となっている。
2009年9月28日(月)-10月3日(土)午前10:00-午後6:00(最終日-午後5:00)
札幌時計台ギャラリー(中央区北1西3 地図A)
□http://members3.jcom.home.ne.jp/hokkaidou.tyuusyouha/
■北海道抽象派作家協会 同人と2009年展推薦者による小品展 (2009年7月)
■第36回北海道抽象派作家協会展(2009年4月)■続き ■続々
■第32回北海道抽象派作家協会秋季展(2008年9、10月)
■第35回展(2008年5月)
■第34回
■第33回
■第32回
■第31回
■03年秋季展(画像なし)
■第30回(画像なし)
■02年の秋季展(画像なし)
■第29回
■01年の秋季展
■第28回
■三浦恭三展(2009年7月)
■林教司展(2009年5月)
■北翔大学美術サークル 米 在校生・卒業生合同展覧会「よね展」 (2009年8月、画像なし、石川さん出品)
※2009年春以前の、各メンバーの出品した展覧会へのリンクは、■第36回北海道抽象派作家協会展をご覧ください