■藤谷康晴ライブドローイング－呼吸する部屋－(3月25日まで）

　石狩市在住の若手、藤谷さんの、なんとことし3回目！ の個展。
　初日の20日、終日、ライブドローイングを敢行しました。
　あいにく筆者は、20日は多忙で見に行くことができず、21日の朝イチで会場へ。
　札幌市資料館の1室にたどり着いて、呆然。

　これ、たった1日で描いたの？！

　すごいエネルギーです。
　作者はいませんでしたが、とりあえず写真を撮ってきました。(事後承諾になるけど、申し訳ないです)
　　　　　　　　　
　　　　　　　　　

　　　　　　　　　

　　　　　　　　　

　　　　　　　　　

　画材は木炭のようです。
　大きな紙を壁に貼るのではなく、大学ノートやいろんな紙切れ、果ては白い布までランダムに貼り、その上に、線や点が氾濫しています。ノートは、使用済みのページまでありました。その数は400枚を超しているものと思われます。

　描かれているのは、ときに塔やUFO、虫のような具象的なかたちもありますが、ほとんどは抽象的な線や点の集積です。よくぞここまで、腕の動きを止めることなく、壁面を覆いつくせるものだと、舌を巻かざるを得ません。

　エスキスで発表した「殺風景」などが、藤谷さんの「静」の面なら、テンポラリースペースのライブや今回は「動」にあたるのでしょうか。

　藤谷さんは、25日までの間も、時間が空いたら会場で続きをやるそうで、ここにアップした画像も、作品の成長する過程というか、一時的な姿ということになるかもしれません。
　いわゆる「完成」を拒否する藤谷さんの作品世界は、どこまで膨脹していくのでしょうか。　


3月20日(火)－25日(日)9：00－19：00(最終日－18：00)
札幌市資料館（中央区大通西13 地図C)

■2月のライブドローイング「CONCRETE FICTION」
■1－2月の個展「路上でお茶を」