
「写真の町」を掲げている上川管内東川町へ3日、行ってきました。
2年ぶりです。
土曜は仕事だった上、事情があり、最終日の昼からの参加となりました。
そのうち、両日とも行ってみたいとは思っています。
なので、あまりどうのこうの言う資格はないのですが…。
やっぱりひとつ註文を出すとすれば、もうちょっと札幌でPRしてもよいのでは?
全日程や講師プロフィルなどが記されたプログラム小冊子「写真の町通信」は、以前は札幌のギャラリーでも見かけたのですが、ことしは、当日会場に積んであるのが、初の対面でした。
これは実にもったいない。
最低限、富士フイルムフォトサロン札幌あたりに30-50部でいいから、一般配布用として事前に置いてほしい(あと1カ所、というなら、札幌市写真ライブラリー、あるいはCAI02など)。そしたら、「ちょっと行ってみようか」という写真愛好家が何人かいるに違いありません(もし筆者の見落としであれば申し訳ありません)。
盛りだくさんの日程を知るには、ウェブサイト以外では、この小冊子しかないんです。
ことしも札幌-旭川間はJRの特急です。
Sきっぷ(自由席往復割引)で4940円。安いです。
旭川から東川までは、旭川電気軌道バスが40分ほどかけて走ります。毎時0分に出発です。560円。
乗り場は下の地図です。
筆者が行くとすごい列ができていましたが、これは、乗り場が「旭山動物園行き」とおなじであるためです。
JRのダイヤ改正により、特急の旭川到着時刻が毎時0分と20分から、毎時50分と20分になりましたので、このバスは格段に利用しやすくなりました。もう旭川で40分間も待たなくてもいいわけです。
ただし筆者は、行きはタクシーを利用しました。約3700円。これは個人タクシーの場合で、会社のタクシーはもう少し高そうです。
主会場となる文化ギャラリーの前庭ではことしも屋外写真展「北海道写真月間 ストリートギャラリー」がひらかれ、札幌圏を中心とした大学生や一般愛好家の作品がならんでいました。
ずいぶんたくさんならんでるなー、と思いましたが、仕掛け人のひとりである浅野久男さんによると、昨年よりは少なめだということでした。

コンパネに写真を貼って、簡便な防水シートでおおっています。
位置も低くてあまり見やすいとはいえないのですが、シラカバの点在する庭に写真パネルが置かれているようすは、とても北海道らしい情景です。
上の写真は、ここ数年めきめきと伎倆を向上させている小樽商大写真部の岩松岩村亮太さん「祭」。
これほど大きなモノクロプリントは久しぶりに見ました。潔いですね。題材は、YOSAKOIソーランだそうですが、写真だけを見ると、にぎわいだけが伝わってきて、催事の中身はわかりません。
(08年9月21日、お名前を訂正しました。ご迷惑をおかけし、お詫びします)
時系列的には前後するのですが、この日の夕方、農村環境改善センターでひらかれたパーティーで、「ストリートギャラリー」の審査発表と表彰式が行われました。
最優秀賞は、地元・東川の飯塚達央さんにおくられました。
アイヌ民族の祭りを、光と影を強調したダイナミックな映像でとらえた12枚組の作品で、民族の誇りを感じさせる力強さに満ちています。
旭岳の火祭りだとのことです。
一見モノクロかと思いましたが、朱色などがアクセント的に配されています。
飯塚さんに訊くと
「レタッチソフトでかんたんにできるんですよ」
と照れ気味に話していました。
飯塚さんは、この春、アルテ・ピァッツァ美唄ですてきな個展をひらいた方です。
このほか地元勢で、臼田健二さんが、ビニールハウスをテーマにしたモノクロ4点を出品。
旭川の木川恵介さんが、富士フイルムフォトサロン札幌で以前発表した、タンチョウを遠景でとらえたカラー写真を6点ならべていました。
話を戻すと、優秀賞には、札幌からいっしょにやって来た置田貴代美さん、廣島経明さん、山岸せいじさんの3人がえらばれました。
置田さんはこの2年ほど、心象を表現した写真に独自の境地をきりひらいています。
その大きな転機となったのが、一昨年の東川町フォトフェスタのインディペンデンスだったのではないかと、筆者は思っています。
今回は、太平洋の荒れた海をとらえた2枚組みで、ぼやけたイメージが、見る人に、不安な気持ちをかきたてるようです。
置田さんは、紋別で開催中のピンホール写真芸術学会の展覧会にも出品しています。
廣島さんはプロのプリント技術者でした。
リバーサルフィルムからダイレクトにプリントするフジカラーの「FRプリント」が、札幌から撤退して東京に集約されましたが、廣島さんの今回の作品は、札幌での最後のFRプリントです。
ずっと取り組んでいる「光の彫刻」シリーズですが、いつもより大きめ。幻想的な光の競演は、フィルムならではの美しさです。
「最後」ということで、廣島さんには感慨深い作品でしょう。と同時に、デジタルに押され気味のフィルムへの応援歌でもあると思います。

山岸さんは、2月の「MOVE」展に出品したものと同一です。
なお、ニコンの協賛で、最優秀賞にはD60が、優秀賞にはクールピクスがおくられ、みんながうらやましがっていました。
(この項つづく)
□http://town.higashikawa.hokkaido.jp/phototown/index.htm
■2002年
■04年(浅野久男さんのリポート)
■06年(1) ■06年(2) ■06年(3)


ごめんなさい、私の力不足の部分もあるのですが、一応置いてますが無くなったりしている部分もあります(今年は通信-冊子ではなく、号外-ニュースの配布でした・・・・通信は町内のみ)。
来年はもう少し配布を早めます。
某巨大新聞社さんにも協賛いただいているので甲子園以外に記事が出ればと願う次第です。。。。
アサノさんを責める人は、だれもいないと思いますよ。
ただ、行事の予定が、もう少し札幌でもわかればいいです。
道新の文化部が取材に来ないのも問題ですが。
道新だけじゃないけど。