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■PLUS 1 +柴橋伴夫企画 千代明 秋山一郎 齋藤周 (8月16日まで)

2009年08月13日 23時45分38秒 | 展覧会の紹介-現代美術
 正式名称は
「PLUS 1 +柴橋伴夫企画 空間の触知へ-連鎖の試み」
 この名称で三つの展覧会が、少しずつ時期をずらして札幌市内で開かれており、このト・オン・カフェ会場はいちばん早くから始まっている。

 冒頭の画像は千代明「DNA CIRCLE」。
 日高管内日高町富川に住んでいる千代(せんだい)さんは、どこか神秘主義的な要素を作品にひそませているような印象があるのだ。


           

 作品の拡大画像。
 立体ではあるけれど、発想の根っこはドローイングであることがわかるのではないだろうか。




 秋山一郎「虹の風」。

 秋山さんは唯一の道外勢(愛知県在住)だが、生まれは小樽(1968年)。
 小樽潮陵高の美術部では鈴木吾郎さん(小樽の彫刻家)に習い、伝説的なOBだったという。
 愛知県立芸大で油画専攻に進むが、一般的なタブローからは早くに離れた。
 聞くところによれば、いったん家の形の立体をこしらえ、それを部分に解体するらしい。
 今回は、木片数個からなる部材がおよそ20点、ばらばらに壁に点在している。

           


           

 齋藤周「浮かぶ」。

 小作品19点からなるが、このように壁に詰めて並べるのは、齋藤さんにしてはめずらしいかもしれない。
 細い線がいっぱい入った絵を見て、テレビの走査線を思い出してしまった。
 女性の姿などが、絵の具で塗りつぶされて見えなくなってしまった、ある種の不透明な状況の反映なのだろうか、などと、勝手なことを考える筆者である。


2009年8月4日(火)-16日(日)10:30-22:00(日曜-20:00)、期間中無休
ト・オン・カフェ(中央区南9西3 マジソンハイツ)



・地下鉄南北線「中島公園」から徒歩3分
・地下鉄東豊線「豊水すすきの」から徒歩7分
・中央バス「中島公園入口」から徒歩5分


PLUS 1 Groove
=8月7日(金)-16日(日)10:00-19:00、コンチネンタルギャラリー(中央区南1西11 コンチネンタルビル地下 地図C)。メンバーは前回と同じ谷口明志、千代明、田畑卓也、坂東宏哉、藤本和彦、齋藤周、ダム・ダン・ライの7氏

PLUS 1 +柴橋伴夫企画 空間の触知へ-連鎖の試み 藤本和彦 澁谷俊彦=8月12日(水)-17日(月)10:00-19:00(最終日-17:00)、ギャラリー創(中央区南9西6 地図F

PLUS 1 +柴橋伴夫企画 空間の触知へ-連鎖の試み 谷口明志 坂東宏哉 大島潤也 ダム・ダン・ライ
=8月11日(火)-23日(日)10:00-19:00(最終日-17:00)、月曜休み、ギャラリーエッセ(北区北9西3 地図A)


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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
千代さんと谷口さん (根保孝栄石塚邦男)
2011-04-01 22:39:57
 千代明さんと谷口明志さんは、20代のデビュー当時を知ってます。きらきら輝く才能と描写力をお持ちのお二人でしたので、今でも作品の記憶があります。あれから30年経ちますから、お二人も50代でしょうか。
返信する
根保孝栄石塚邦男さん、こんにちは (ねむいヤナイ@北海道美術ネット)
2011-04-02 19:19:05
そうですね、お二人とも50歳過ぎだと思います。
返信する

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