斎藤由美子さんの絵に筆者は以前から注目していた。そのことは、下のリンク先を見てもわかっていただけると思う。
しかし、彼女の絵について、話題になっているのを見聞きしたことがない。「良い、良い」と騒いでいるのは筆者だけなのかもしれない。それでも、一見ふつうの植物画のように見えて、じつは個性的な画風であるのだと、強調せずにはおれないのだ。
このたびの個展で、初めてことばを交わすことができ、写真も掲載できるのは、とてもうれしい。
繰り返しになるが、斎藤さんの絵の魅力は
・とても写実的でありながら、現実の生育環境を捨象して描く植物画や図鑑と異なり、周囲も中心も、等しい強度で描くこと
・奥行きが乏しく平面的に展開しながら、装飾に傾かないこと
・光の諧調に敏感でありながら、正午のように光がフラットで、明暗の差に乏しいこと
・一般の人が目を向けないような、ささやかな足もとの野草や花にも、あたたかなまなざしを注いでいること
などが挙げられると思う。
ようするに、植物画とも、風景画とも、写真とも、似ているようで、違うのだ。
冒頭の画像で、いちばん手前は「石道家の庭」。
ジギタリスやデルフィニウムといった花が咲き乱れ、中央にはゴムの木がいかにも肉厚な葉を茂らせている。
生命のあふれる庭の様子がつたわってくる。
「花を描きたいと思ったら、その周囲も目に入ってくるのでそれを描いているだけなんです」
という意味のことを、斎藤さんはおっしゃっていた。
出品作は次の通り。
40号
石道家の庭
ひみつの花園 (札幌市中央区北6条西21丁目近辺)
△葉叢(樺戸郡月形町字新田近辺の山地)
△篠原果樹園(札幌市南区豊滝44)
30号
石道家の庭 II
20号
散歩道(札幌市北区北25条西13丁目近辺)
△樽川7条通り(石狩市樽川通り)
△美術館西側通り(北海道立近代美術館西側)
△フサスグリ
10号
散歩道 II(札幌市公務員宿舎北側)
ジギタリス
陽だまり(札幌市植物園前庭)
4号
メディカルスカイ駐車場(札幌市北区新琴似)
ジャコウアオイ
ななかまど(札幌市資料館南側)
シャクナゲ
3号
山ぶどう
SM
グーズベリー
グーズベリーII
桑の実(札幌市知事公館)
△は「旧作」と会場に表示のあったもの
2009年8月11日(火)-16日(日)9:00-19:00(最終日-17:00)
札幌市資料館(中央区大通西13 地図C)
参考までに、昨年のデータを載せておきます。
出品作は次の通り。
40号
「霜月の候 北海道知事公館庭園」「春まだ遠しII 北海道知事公館庭園」「緑雨のあと 北海道大学農学部付属植物園」「秋陽 II 北海道大学農学部付属植物園」
30号
「緑雨のあと II 北海道大学農学部付属植物園」「秋陽 北海道大学農学部付属植物園」
20号
「霜月の候 II」「春風薫る」「水無月のころ」「ルドベキア II」
10号
「山あじさい 北海道大学農学部付属植物園」
4号
「キウイフルーツ」「ナナカマド」「赤い花」「メディカルスカイの駐車場」「プルーン」
3号
「ドクダミ」 「プルーン」「この木なんの木」
08年8月12日(火)-17日(日)9:00-19:00(最終日-17:00)
札幌市資料館(中央区大通西13)
・地下鉄東西線「西11丁目」徒歩4分
・市電「中央区役所前」徒歩5分
・中央バス、ジェイアール北海道バス「厚生年金会館前」徒歩2-3分
・じょうてつバス「西11丁目駅前」徒歩4分
■第6回(2007年)
■第16回こもれび会展(2007年)
■第14回こもれび会展(2006年)
■第10回木もれ日会展
■2003年の個展
■第8回木もれび会展(2003年)
■第7回木もれび会展(2002年)
=以上画像なし
しかし、彼女の絵について、話題になっているのを見聞きしたことがない。「良い、良い」と騒いでいるのは筆者だけなのかもしれない。それでも、一見ふつうの植物画のように見えて、じつは個性的な画風であるのだと、強調せずにはおれないのだ。
このたびの個展で、初めてことばを交わすことができ、写真も掲載できるのは、とてもうれしい。
繰り返しになるが、斎藤さんの絵の魅力は
・とても写実的でありながら、現実の生育環境を捨象して描く植物画や図鑑と異なり、周囲も中心も、等しい強度で描くこと
・奥行きが乏しく平面的に展開しながら、装飾に傾かないこと
・光の諧調に敏感でありながら、正午のように光がフラットで、明暗の差に乏しいこと
・一般の人が目を向けないような、ささやかな足もとの野草や花にも、あたたかなまなざしを注いでいること
などが挙げられると思う。
ようするに、植物画とも、風景画とも、写真とも、似ているようで、違うのだ。
冒頭の画像で、いちばん手前は「石道家の庭」。
ジギタリスやデルフィニウムといった花が咲き乱れ、中央にはゴムの木がいかにも肉厚な葉を茂らせている。
生命のあふれる庭の様子がつたわってくる。
「花を描きたいと思ったら、その周囲も目に入ってくるのでそれを描いているだけなんです」
という意味のことを、斎藤さんはおっしゃっていた。
出品作は次の通り。
40号
石道家の庭
ひみつの花園 (札幌市中央区北6条西21丁目近辺)
△葉叢(樺戸郡月形町字新田近辺の山地)
△篠原果樹園(札幌市南区豊滝44)
30号
石道家の庭 II
20号
散歩道(札幌市北区北25条西13丁目近辺)
△樽川7条通り(石狩市樽川通り)
△美術館西側通り(北海道立近代美術館西側)
△フサスグリ
10号
散歩道 II(札幌市公務員宿舎北側)
ジギタリス
陽だまり(札幌市植物園前庭)
4号
メディカルスカイ駐車場(札幌市北区新琴似)
ジャコウアオイ
ななかまど(札幌市資料館南側)
シャクナゲ
3号
山ぶどう
SM
グーズベリー
グーズベリーII
桑の実(札幌市知事公館)
△は「旧作」と会場に表示のあったもの
2009年8月11日(火)-16日(日)9:00-19:00(最終日-17:00)
札幌市資料館(中央区大通西13 地図C)
参考までに、昨年のデータを載せておきます。
出品作は次の通り。
40号
「霜月の候 北海道知事公館庭園」「春まだ遠しII 北海道知事公館庭園」「緑雨のあと 北海道大学農学部付属植物園」「秋陽 II 北海道大学農学部付属植物園」
30号
「緑雨のあと II 北海道大学農学部付属植物園」「秋陽 北海道大学農学部付属植物園」
20号
「霜月の候 II」「春風薫る」「水無月のころ」「ルドベキア II」
10号
「山あじさい 北海道大学農学部付属植物園」
4号
「キウイフルーツ」「ナナカマド」「赤い花」「メディカルスカイの駐車場」「プルーン」
3号
「ドクダミ」 「プルーン」「この木なんの木」
08年8月12日(火)-17日(日)9:00-19:00(最終日-17:00)
札幌市資料館(中央区大通西13)
・地下鉄東西線「西11丁目」徒歩4分
・市電「中央区役所前」徒歩5分
・中央バス、ジェイアール北海道バス「厚生年金会館前」徒歩2-3分
・じょうてつバス「西11丁目駅前」徒歩4分
■第6回(2007年)
■第16回こもれび会展(2007年)
■第14回こもれび会展(2006年)
■第10回木もれ日会展
■2003年の個展
■第8回木もれび会展(2003年)
■第7回木もれび会展(2002年)
=以上画像なし