北海道美術ネット別館

アート、写真、書など展覧会の情報や紹介、批評、日記etc。毎日更新しています

■mani展 (12月16日で終了)

2007年12月18日 20時31分04秒 | 展覧会の紹介-絵画、版画、イラスト
 若手のmaniさんは、女性です。けっして「上手」ではないと思うのですが、なんとも個性的な絵を描きます。
 ことし春の個展は、旧micro.という小さな会場でしたが、今回は初めて、中心街のギャラリーでの個展です。3日間だけというのがちょっとさびしいですが、初日はmicro.改めcacoiの「出張」というかたちでパーティーが開かれ、なかなか盛り上がったとのことです。

 冒頭の画像は「ゆっくり長く考えること」。
 って、長く考えすぎですよー、と思わずツッコミを入れたくなります。
 「キノコ、食べるのも好きですねー。あと、タコも好き」
 maniさんは、のんきに答えます。

 会場の、入り口から左手の壁には、輪郭を切り抜いた絵が貼ってあります。
 いちばん大きな、右手の絵は「ウサギカウマ」。
 maniさんいわく
「最初は馬だったんですよー」。
 うーん、でも色がちがうのでは。もちろん、ちがってもぜんぜんOKなんですけど。
 maniさんは、描いているうちにかわってくるというのは、よくあることなんだそうです。
 



 壁にあわせて木を縦にちょん切っているのも、ナニゲにすごいですね。


         

 正面の壁には、自作の映画も投影されています。
 素朴なアニメーション映像がメーン…と思ったら、絵の具をとく情景や、冬の針葉樹の森の実写なども挿入されています。
 のほほんと、統一感なんて気にしてないのがmaniさんらしくてたのしいです。

 右下のまるい芝生はすわってもいいそうです。

 この右側の壁には、おなじく輪郭を切り抜いた鳥の絵が十数羽、壁に散らばっていました。
 題は「鳥たち覚えていてね。」。

         

 前回の個展よりは、四角い絵が増えたみたいです。

 ちなみに支持体は板で、紙を貼っているものもあります。
 画材はアクリル、水彩、ポスターカラーの混合だそうです。


         

 左の絵は「slowly and low」。
 次の絵はキノコがモティーフです。


 前回の個展でも書きましたが、筆者は、たやすく理解できるものよりも「わけのわからないもの」の味方です。だからmaniさんの絵はおもしろいと思います。

 今個展についてmaniさんは「うーん、無意識の意識ですね」。
 大きいものを描きたくて会場を予約し、cacoi内で制作しようとしたけれど
「ほかの人のじゃまになるような気がして、絵の具が飛び散ったらどうしようとか思うと、描けないんですよ。だから、じぶんの家で描いてましたね」
と話していました。


07年12月14日(金)-16日(日)11:00-20:00(14日-22:00、最終日-19:00)
ほくせんギャラリーivory(中央区南2西2、NC HOKUSEN ブロックビル4階、地図B)

mani個展(07年3月)


最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (shino)
2007-12-19 22:44:53
いきたくていけなかった展示なので、アップとっても嬉しいです。
魅力的ですね。「わけのわからないもの」最高です。
shinoさんこんばんは (ねむいヤナイ@北海道美術ネット)
2007-12-20 00:12:12
そうなんですよー。

この個展の唯一の欠点は、会期が短かったことかもしれないですね。

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。