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釧網線で清里町へ。/2021年10月10日その4

2021年10月31日 13時10分24秒 | つれづれ写真録
(承前)

 オホーツク管内清里町の主要駅「清里町」で途中下車。
 乗り降りは筆者1人でした。

 「町」がつくのは、山梨県に「清里駅」があるので、それと区別するためでしょう。

 町内には、釧路に近い方から
 緑
 札弦さっつる
 清里町
の3駅があり、いずれも無人駅ですが、けっして「秘境駅」ではなく、それぞれに集落が形成されています。
 札弦には「札鶴ベニヤ」という大きな合板工場がありましたが、昨年6月に操業を終えて、釧路管内の白糠工場へ集約されています。
 道の駅も、札弦地区にあります。

 人口は4千人弱で、小麦やジャガイモ、ビート(てんさい)など畑作が主産業。
 斜里岳をバックに美しい田園風景が広がっています。

 有名な特産品はジャガイモでつくられた焼酎
 くせがなく、すっきりした味わいです。筆者もちょくちょく飲みました(なかなか近くでは販売されていませんが…)。



 筆者はいま、おなじオホーツク管内に住んでいますが、おそらく清里町は到達難度の最も高い市町村です。

 路線バスがまったく走っていないという、珍しい町でもあります。
 つまり、車でなければ、JR釧網線せんもうせんでしか行くことができないのです。

 この町に野外彫刻が1点か2点あることはわかっていたのですが、それを見るためだけにまる1日を費やすのもなあと思っていました。
 「そのためだけ」というのは、列車を乗り継いで清里町にやって来ても、野外彫刻を見る以外に町内で5時間以上のあいだ、することがあまりないし(路線バスがないので観光地などにも行けない)、旅程の途中でどこかに立ち寄る時間もまったくないのです。

 今回、釧路から網走へと釧網線を利用すると、清里町に2時間40分ほど立ち寄ることが可能なことがわかったので、釧路ロイヤルインの朝食をあきらめて、釧路発の一番列車に乗ったわけです。





 跨線橋こせんきょうは、ポスターなどが全く貼られておらず、シンプルです。




 ホーム側から見た駅改札口。




 がらんとした待合室。
 釧網線90年の写真展は、斜里駅でも開かれていました。





 駅前には整骨院、美容室、書道教室があり、商店などは見かけませんでした。

 なお、駅の裏には、操業していなさそうな木材関連の工場があり、改札を通らなくてもホームに簡単に入ることができます。

 画像で、遠くに見える青い道路看板のところが道道摩周湖斜里線で、清里町のメインストリートになります。

 ただし、この日は日曜日だったため、燃料品店も酒屋も本屋も電器屋もほとんどが閉まっていました。

 いずれにしても、この機を逃すと、清里町にある野外彫刻を見ることは相当むつかしくなることは間違いありません。
 ひとけのない、明るい道を歩き始めます。






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