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ねがうこと、ゆだねること

東京駅JPタワー「KITTE」

2013-08-26 | 建築
今年の、3月に日本郵便の本社の下層階に開業した
商業施設KITTEへの入場者が1000万人を越えたっ
ていうニュース
に、まだ行ってないことに気づく。



旧東京中央郵便局は昭和初期のモダン建築の傑作。
「日本の近代建築20選」でもあり、設計者は逓信
省の吉田鉄郎氏なんだけど、彼の設計観をせめて
書き記しておきたい;

 日本建築の性格は自然に対しても人間に対しても
 威張ったり、嚇したりするのではなく、自分を抑
 えて他と和するものである。

 一般の住宅をみても単純というよりは清純を極め
 たものである。この清純性は美的表現として最も
 高いものである。

再開発を巡っては建築界はもとより国会議員の超党
派を巻き込んだ保存運動が展開されたが、保存建物
を増やすだけで決着。



公共性より民間企業としての事業性が優先していい
となると止まらない。もともと国の財産、ひいては
国民の財産ではなかったのかなぁ。株主の100%は
日本政府なんだけどね、まだ。



完成すれば、保存運動があったことは記憶の片隅に
あるのかないのか、日本郵便の本社や三菱東京UFJ
銀行など引越が行われ、あっけらかんと新名所に。

保存された低層階の一部(6階まで)と新築の部分を
半透明の天井で繋いで屋内広場が生まれたんだけど、
それはそれで、なかなかいい。なんか悔しいけど。



ちらちら見える東京駅が大正時代の再生だから新しき
ものを、古いモノが空間に同居してる感じが他の商業
施設と大きく一線を引く。



お店も、どこにでもあるお店のチェーン展開というの
は少なく、日本郵便の全国情報網が活かされたかの様
に、日本各地でものづくりに取り組んでいるものをセレ
クトしたユニークな店の割合が多い。

見て歩いていたら、東京大学が一角に博物館をオープン
していた。これには驚く。旧東京中央郵便局のDNAが活
かされているから。詳しくはまた明日。

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