五反田発リスボン行き急行列車

五反田駅からリスボン行き急行列車に乗ることを夢想する前期高齢者の徒然

2019・11・13

2019-11-14 13:20:38 | 日記
今日の納豆スペシャルは、納豆にもずくやオクラや山芋の千切りなどを加えたネバネバ納豆サラダ。毎日変わる納豆スペシャルに母は「美味しい、美味しい」と目を輝かせる。他に塩鮭、海苔、錦松梅。味噌汁は大きめに切ったかぶ、葉っぱが彩りを加えてくれる。食後歩いて目黒に行こうとした処、いつも通る高速道路脇の道が全面通行不可とのことで、恵比寿ガーデンプレイスの方へ回り道をして目黒駅前に出る。地図でみるとかなり遠回りしたみたいだけど、知らない街、知らない通りを歩くことが出来て、得した気になる。ついでにもっとブラブラしたくなって権之助坂を下ってみる。ズラッと並んだラーメン屋の誘惑を振り切る様に以前も入ったことのなる古本屋に入る。そこで柄にもなく店頭に一枚300円で売られていたクラッシックのCDを三枚(ベートーベンのピアノソナタ、ブラームスの交響曲大二番&ハンガリー舞曲集、ベルリオーズの幻想交響曲)を買い求める。私はいつも台本を書いている時に音楽を流している。この間の「おんな」の時はアストル・ピアソラの「ブエノスアイレスな夜」と云う二枚組CDだったが、次回作はこの三曲だ。選択にあまり意味はない。古本屋の店頭でゾッキ本に混じって日光に当たっているのが気の毒になっただけだ。ついでに本棚も覗いている。二十歳前後の二年間、高円寺の古本屋で働いていたこともあって、本の並べ方でその古本屋の質がある程度は分かる。この本屋は置いてある本も面白い。一時間ほど店の隅々まで見回して次回作の資料として戦時中の主婦たちの生活をルポルタージュした「女たちの[銃後]」(加納実紀代)、まだ読んだことのなかった安部公房の戯曲「未必の故意」、岩波の「ことわざ辞典」を買い求める。駅前のアトレに戻っていつもの様に地下の食品売り場で肉と魚を、三階のユニクロでセーターを三枚買って帰宅。老老ブレックファーストは麻婆豆腐と餃子、それに中華卵スープ。お店には九時過ぎに映画プロデューサーのKさんがきてくれたので、先日偶然同じ時間帯だけど別々に見た「象は静かに座っている」(脚本監督フーポー)についてお喋りする。さすが四時間近くの大作となると細かな処で見逃したり忘れていたりする箇所があるのに気付いて面白い。フーボー、29歳。俺、72歳。次回作が遺作だ。
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