ふうせんのホームページ

合唱とパソコンを趣味として、つれづれなるままに、書き連ねます。

サイバー攻撃の容疑者

2010-08-21 09:05:50 | 日記
自作プログラムで図書館ホームページから新着図書の情報を集めていた男性が、サイバー攻撃を
仕掛けたとして逮捕されたとのか。
ところが、図書館ソフトに不具合があり、大量アクセスによる攻撃を受けたように見えていたことが
原因とみられるとか。

ソフトには、蔵書データを呼び出すたびに電算処理が継続中の状態にな不具合があったらしい。

一定の時間がたつと強制的に切断されるが、10分間にアクセスが約1千件を超えると、
ホームページの閲覧ができなくなりというもの。

男性はソフトウエア技術者で、図書館から年に約100冊借りていたとか。

図書館のホームページは使い勝手が悪く、新着図書の情報を毎日集めるためのプログラム
を自作使っていたとか。


一方、図書館には男性がこのソフトを使い始めた頃から「ホームページにつながらない」と
市民から苦情があったそうな。

相談を受けた県警は、処理能力を超える要求を故意に送りつけたと判断して、業務妨害容疑で
男性を逮捕したらしい。

名古屋地検は「業務妨害の強い意図は認められない」として起訴猶予処分としたらしい。

「改善の余地がある」とされ、電算処理を毎回切るようにソフトが改修されたらしい。
全国で約30の図書館でも順次作業を進めているとか。

男性は新聞社の取材に「なぜ不具合が放置され、捜査機関は見抜けなかったのか。
今後も同じような逮捕が起き得ると思うと恐ろしい」と話したという。

図書館側は「様々なプログラムによるアクセスにも対応するよう改善を進めたい」とのコメントを
出したそうな。

県警は一連の不具合を把握していなかったが、「図書館の業務に支障が出たことは事実、
捜査に問題はない」としているらしい。

名古屋地検は「コメントできない」としているそうな。

様々な問題が浮かび上がった事件と言える。

便利に使いたい、利用者。
ハッカーやらウイルスなどのセキュリティを確保しつつ、利用者の便を図ることを要求
される提供者。

万全を要求されるソフトの開発。

犯人を捕らえることは、当たり前だけれど、誤認逮捕は避けなければいけない警察。

正しい判断を要求される地検。

いずれの、歯車も正常に機能していないと悲劇を招く。

「ごめん」で済み笑って白紙に戻せるなら問題はない。

今回は、問題が浮上したので、関係者への警告にはなった。

水面下で、関係者に傷を残した形で終わなくて、まだよかったと言えるのかもしれない。