まほろば日記

fujioの日常の出来事、記録等を思いつくままに書いた日記です

倉本聰 講演会「海抜ゼロから考える」

2017-06-18 10:00:24 | 日常
平成29年6月16日
廿日市の入浴施設に行った折たまたまこのチラシを見て題名にも興味が湧き行ってきました。
午後6時開場、30分前につきましたが既に長蛇の列で200人余り並んでおられました。当日販売は1500円。残りは20名だけという盛況。「さくらぴあ大ホール」は1200人入りますが満杯でした。
最近のテレビドラマの性か中高年の女性の姿が多くありました。
この講演会は地元の有力企業「ウッドワン」のきもいりのようで、倉本聰氏の初の点描画展が吉和のウッドワン美術館で開催されるのにちなんで開催されたようです。
ですからこの講演会はおまけの様なもので講演は40分余りで物足りないものでした。
あとはウッドワン美術館の学芸員との対談で点描画のことと美術館の宣伝に終始したお話でした。
この美術館も廿日市市にあれば多くの来館者があるのでしょうが山奥の吉和では多くの来場は望めませんがウッドワンの創業者が吉和出身ということで辺鄙な地でも作られたようです。
講演のほうですが「山は海抜0から登るのが本来の姿である。」と述べられました。
富士山3776mに登ったというが実際は5合目まで車で行き其処からだと1400mしか登っていないので本当は登ったことにはならない。インチキであるといわれました。
世界最高峰エベレストにしてもカトマンズまで飛行機で行き、そこからだから小さな嘘と言わざるを得ない。
しかし、何千人と登頂しているがそこでも本来の登山である海抜ゼロから登頂した人が2人いる。
そのうちの一人は誇るべき日本人で岩崎圭一氏であるといわれた。
余談ながら岩崎圭一氏について調べてみると彼は世界無銭旅行者で世界中を自転車で旅行されている方です。
無銭旅行中の2005年、海抜ゼロから1年かけてエヴェレスト山頂に登り、再び自転車でインド洋の海抜ゼロまで帰ってきたという経歴の持ち主です。
お金は旅行中に手品などで稼いでいたそうですが登山経験も銭も無い方がよく登ったものだと驚かされます。
体力と時間があればだれでも登れるということなのでしょうか。

現在のようなやり方は文明の進歩かもしれないが選択肢が狭くなった。
便利さを求めることも視野お狭くするとも述べられ、困ったときには海抜セロに立ち戻って思考していると言われた。
我会にも海抜ゼロから登山する仲間もおられます。
お金と時間があればそのようにするのもよいが現実にはむつかしい。
登山感の相違である。
登頂するにしても、より困難を克服するというので厳しいルートから山頂を目指す登山をしている。
理想と現実は異なるのは倉本聰氏のドラマと同様である。
丸々と太った倉本聰氏には厳しい北海道の生活はできまい、ぬくぬくと暖房のきいた部屋からガラス越しに厳しい自然の造形を眺めることだけである。
ただ超多忙な中に在り100点余りの点描画を残されたことに、よくこんな時間があったものだと驚かされました。
やはり才能豊かな人のようです。
対談もウッドワン美術館の提灯持ちの様なものでしたが、それを外れた盲目の天才ピアニスト辻井伸行氏の話は興味をひかれました。
生まれた時からの全盲でありながら色彩が理解できる。
母親が美術館に連れてゆき、その絵画の説明、色づかいなどを聞くうちにその色の性質を会得されたとのこと。
倉本氏との対談でも倉本氏の印象、色について即興で演奏されたとのこと。。
天才の感性とは我々には理解できない。
だから天才たる所以でしょうか。
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1 コメント

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海抜ゼロ (まっちゃん)
2017-06-19 10:44:56
何にでも興味を持ち実行するって賢く生き、歳を取らない秘訣なのですね。
私はと言うと興味は持つのですが、実行が出来ないので一つ一つ皺が増え、婆様になります( ◠‿◠ )

海抜ゼロ=原点に戻るって同じことだと・・・
悩み苦しみ何かにぶつかり原点に戻る、心に置き留めたいと思いました。

辻井伸行氏のお母様の公演を聞きに行ったことが有りましたが、この親にしてこの子ありだと感じました。
持って生まれた才能+ご家族の方針=天才
片方が無かったら今の伸行氏は生まれなかったと・・・・
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