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パナソニック 温水洗浄便座 CH931SPFの 分解O/H その1

2022年02月04日 | 雑記 修理等

実家に設置して、ノズルがまともに出なかったりしている内に、とうとう作動不良になった、パナソニック製の温水洗浄便座。

型番は CH931SPF

2018年製で、 取り付けてすぐから、あれ?と思うことが多かったんですけど、とりあえず動いてました。

ところがここ数ヶ月の間に、ノズルがまともに出ないし、 出ても正常な噴射が出来ない。

そこで、先週の日曜日に正月の挨拶に行った際に新しい物へ交換。

 

初めは、そのまま捨てようと思っていたんですけど、 単にノズルのトラブルだったりしたらそれ交換するだけで直るよな~とか思って、

実際にノズルアッセンブリーだけ部品として売られていて、なので、全分解して、 原因とか調べてみようかと・・・

 

でもって早速やってみました。

本来なら、ノズルユニットだけの交換でも良いんじゃ無いかとおもいましたが、 なんせ汚れが酷く、

まあ、親父がかなり年なのもあって、90才の母親もユニット外しての清掃まではできませんので、

とにかく見えない部分(パネルのジョイント部分)の汚れが酷い。

 

同じ事(全分解)をする方は多分居られないと思いますが、 あくまでも私が勝手にアップした物ですので、 これ見てやってくれとは決して言いません。

こういった構造になっているんだ!くらいにして頂いて、もしですが同じ事をされる方が居られるようでしたら、

あくまで自己責任となりますので、それが理解出来ない方は初めから見ないで欲しいです。

*以前、勝手に真似してしのご意味不明の文句を言うやつがいましたので。

 

本体は、まず蓋を外しますが、 左右に力任せに腕を開けば簡単に外れる。

そしてボディの殻割り。

4カ所のネジ(ステンレス)を外す。

ひっくり返して、赤丸部分の爪をドライバーで外す。

すぐに中身がみえますが、

ノズルと便座ダンパー、下便座脱着機構のレバー

 

温水タンク

便座に座らないとノズルから水が出ないは、このスイッチのおかげ

ダンパーは、開いた便座がバタンと閉らないように付いています。

汚れが酷い・・・ 一応写真なので、 見る方が辛いから水色のブラシ吹きつけ模様でマスクしています。

 

温水暖房便座はマメに本体を取り外して掃除していないとすぐに匂いが出るようになりますので、

定期的に清掃すると殆ど異臭はしません。

今回はかなりベトベトでした (冷や汗)

不調の原因とおもわれるノズルユニットアッセンブリーです。

左サイドの配線が収められている部分。

余水排水ノズル

配管を外します。

便座の横にある コントロールユニットが邪魔なので取り外し。

電源配線は緑丸のブロックラバーを通って本体内に。 矢印部分に普段は収められています。

フィルターが邪魔なので取り外し。 少し横に曲げて引けば簡単に外れる。

ノズルユニットはここのネジを緩めて取り外します。

外れたアッセンブリー

アッセンブリーからコントロールモジュールへの配線

余水排出ノズルのとりはずし。排出側を上に持ち上げ気味にすると簡単にはずれます。

温水タンクは手前に見えているネジを外し、手前に引けば外れる。

その温水ユニットの横には通水電磁バルブ、制御用センサー、ヒーターユニット、異常加熱カットアウトなど。

黄色と緑の接地線外し。

邪魔なので、 サイドにある水の通水をONOFFするバルブを取り外し。

斜めになっている電磁バルブを普通の位置(右方向へ回すと嵌め合いが外れます)

ちなみに、Oリング無くすと面倒です。

便座に人が座ったことを感知するスイッチを取り外し。

温水ユニットのヒーター固定ネジを緩めて、

カットアウトや、水温センサーも取り外し。

ヒーターユニットをはずします。

温水ユニットの分解がすんだので、 コントロールモジュールを手前に引き出して、

横にあるラッチを指で曲げてカバーを外します。

すぐに基板が見えます。

コントロールパネルから来ているリボンケーブルを抜きますが、 細いマイナスドライバーで矢印の部分をこじって上に持ち上げると緩みます。

戻すときはケーブル挿してロックを押し込むだけ。

リボンケーブルの向きに注意が必要です。

リボンケーブルはモジュールの横のホックを通ってます。

コントロールパネルがはずれました。

分解時に温水タンクから流れた水が床にこぼれ居ています。

基板の上の配線ですが、 ノズルユニットへの配線はこのコネクターのみ。

基板を真上から撮影しました。 

黄色丸の二つのコネクターはソケットが共通の物で、 組み立てる時に間違えやすいです。

温水ユニットからの配線はここを通っています。

便座の着座検出スイッチの配線。

はずした基板の各端子。

温水タンク系統の配線は抜き差しできるコネクターでは無くて、 全部接続されていて、

単品交換は考えられていないみたいです。

*やろうと思えば出来ますが。 

ちなみに、この温水洗浄便座ですが、ノズルに水圧をかけるポンプらしき物は無く、

下の方にある通水制御の電磁バルブで水圧をON/OFFすることで、水道圧をポンプ代わりに使っている構造のようです。

水量の調整は ノズルアッセンブリーにあるバルブでやっています。

ダンパーの取り外し。

ダンパーを外すと便座が簡単に外れます。

便座から来る配線を本体から抜いてはずします。

好奇心も有り、 便座を分解。

裏面にあるゴムを抜くと中に固定ネジがある

ここにも

後は二分割するだけですが、 分解は全く考えていないらしく、こういった爪で全体が合わさっています。

全部はずした状態。

コントロールパネルも殻割り(二分割)してみました。

 

分解

特になにもなく、 ここはバラしても殆ど意味が無い様です(笑)

最後にノズル取り外し。

 

二つのサーボモーターが有り、 下のはノズルを出し入れするモーター。

上のモーターが水圧のコントロールやお尻とビデの切り替えなどをしており、

今回はこの部分に問題があって、 それ故に水が出なかったりとかのトラブルが出ていました。

 

分解して見ましたが、 小さな二つの平形回転バルブでこの部分は構成されており、正直なところ、普通は触らない方が良いです。

水の出やノズルの動きがおかしい等のトラブルが出た場合は、 このノズルアッセンブリーごと交換するのが賢明。

 

もし・・・と言う場合は、モーターを外し、白蓋をこじると中身が出ます。

二つの平形バルブに、 スプリングなどが入っていて、 バラすのは簡単ですが、 組み立てるのはコツが要ります。

また、最重要部品でもあるので、少しでもおかしくしたらノズルアッセンブリーはお釈迦ですので。

 

今回は全バラしして、完全清掃の後に位置決めして取り付けて直しました。

実は全体を綺麗に清掃あとに一度組み立てて、通電通水状態でテストしたところ、殆ど不調が直らず、

再び本体取り外し、 ノズルアッセンブリーのみバラしに挑戦。

分解して見て、何かしらゴミが挟まっていたとかはなく、見た目は全く問題無かったのですが、一応清掃して組み立てたら冒頭に書いた不調が一発で直りましたので、 ここに原因があったことは間違いありません。

さて、完全にバラバラになった各パーツですが、 洗える物は全て屋外で洗剤に漬けて洗浄およびにおい消し、 そしてコンプレッサーによるエア吹きつけと乾燥を行いました。

工具から何からベタベタでしたので、それらも全部洗って、他に汚れが付着したと思われる部分は中性洗剤含ませた雑巾で綺麗に拭き取って全て完了。

 

次は組み立てですが、 これはその2へ続きます。

 


2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
CH931SPF (横浜・加藤 )
2022-06-23 14:37:49
洗浄便座の修理楽しく拝見しました。コントロールパネルが基板とタクトスイッチではなく、フィルム状のメンブレンスイッチですが、接点不良はありませんでしたか?タクトスイッチですと分解して研磨すればよいのですが、フィルム状なので悩んでいます。何かいい方法は無いでしょうか?
Panasonic DL-EMX20分解の参考になった (俊)
2023-12-31 14:40:19
Panasonic DL-EMX20の電源ランプ点滅が続いて動作しなくなったのですが、分解するにあたって、この記事が参考になりました。
結果的に修理できなかったのですが、やるだけやったと納得して捨てる事ができます。
最近の家電は、分解するのが一番やっかいなんですよね。

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