帆∞翼(セイル バイ ウイング) -太陽そして風と供に- 

海・南風・そして何より”真夏の太陽”が大好きな翔です。

「よろしく!」  

災害に備えて、純水を造り出す、逆浸透膜式浄水器 その3

2019年02月28日 | 災害対策浄水器

さて、ポンプを手に入れましたので、 その改造に移ります。

バラシて、内部の水抜きと パッキン類の交換をします。

上蓋を開けますが、 この二部分にバルブ系統が入っています。

*本当はポンプシリンダーやピストン部もばらして構造を勉強しましたけど、記事としてはここに載せません。

写真を撮っていないのもあります。

 

緑色で囲った部分がポンプへ行って、そして戻るライン。

給水側はそのままにして、 排水側のホースを取り外し。

カッターでシースを切って、ホースはラジオペンチで巻いていく感じでやると簡単。

そして、パッキンを配置の通りに並べます。

新しいパッキンに交換する必要のある物が出た場合に、少し大きさの違うものが使われている関係で分からなくならないようにです。

また、コンプレッサー使うので飛んでしまいますので。

ニップルを外しますが、 カバーが邪魔でうまく外れませんので、これをカット。

赤い部分だけ残して手切り、あとはペンチで折りとる。

ディスクグラインダーにてバリ取りして、ニップルの取り外し。

この状態で、水洗いして、 各ホールからコンプレッサーのエアをかけて水けを取ります。

数日乾かしたら、 プラグ処理。

本来は 綺麗な浄水された水が出てくる部分です。

中にメンバレンが無いわけですから、 浄水は出てきませんので、単なるメクラです。

再びニップルを取り付けますが、吸い込み側は元のを再使用。

排出側は、 1/4インチ対応の クイックホースコネクタ。

PISCOの物で、 0.9Mpaまでの圧力に耐えます。

 

改造はこれで終了。

パッキンのオーリングを戻しますが、 元々塗られてたグリスが無くなっているので、

ここは食品用のシリコングリスを塗っての組み立てになります。

本体を組み立て、そしてメンバレンケースを取り付ければ完了。

浄水ユニットは4ステージの物で、本体はアメリカなどの水の悪い地域で水道から純水を作り出すための物です。

浄水器へ行くラインは赤ホース 1/4インチのホースなので、 クイックコネクターに簡単に入ると同時に、

あまり圧が高くすると抜けるようにするために、クイックコネクターなんですね。

黒いホースが浄水後の戻りライン、 水色のホースが純水の取り出しホースです。

 

浄水器の右にあるブルーの筒ががメンバレン、 もちろん海水から真水が作れる能力の有る物です。

ルーペみたいなのが、このメンバレンをケースに入れるためのレンチ。

さっそく実験と行きたいところですが、 ポンプ部の動作はすでに確認済み、圧力は当然にある。

 

浄水器は、本来なら赤いホースを水道蛇口に取り付ける分岐バルブへといく物で、ここから水圧掛かれば当然動作する。

 

浄水器はセットで1万5千円近くするので、 テスト=水通せばアウト=無駄使い    テストしません(笑)

 

この浄水器の可動圧力は3Barくらいで、普通の水道水の水圧です。

適正圧力は50psi=3.5Barですので、 作成したポンプの排出容量が大きいので、浄水にはちょうど良く、

レバーをゆっくりと操作すれば、1時間当たり 4~5Lの真水が造り出せる。

 

これ、3セット造りました。

一つは自分の家、もう一つは息子宅、 最後の一つは僕の親の家です。

 

20年保存可能なスーパードライフードミールに、 10年もつ長期保存米、 そして電気が無くても真水が造り出せる浄水ユニット。

やっと安心して、災害に備えることが出来ました。

 

家族を有形無形で様々な問題や災害、出来事から守るのは、男の仕事ですから。

 

 

 


災害に備えて、純水を造り出す、逆浸透膜式浄水器 その1 

2019年02月17日 | 災害対策浄水器

災害になると、何が一番大変なのかというと、 飲み水の確保。

それに備えて、普段からミネラルウオーターを保存している方も多いと思う。

で、どのくらいの水が必要なのか?というと、 一人一日2.5~3L程度と言われていて、4人家族だと10~12L位。

飲み水や、食事を賄うには、ほぼ十分なのですが、 備蓄として最低要求されるのが3日分で36L。

2Lのミネラルウオータ6本入りで約3ケースになる。

で、実際に震災後に水が手に入るようになるのに、果たして3日で足りるのだろうか????と思うのですが、

関東大震災クラスの地震が来れば、 送電線網は壊滅。

仮に地下の水道管路は大丈夫だったと想定しても、浄水所からは電動ポンプで圧送するわけですから、 そもそもが電気が無ければ送ることすら出来ないわけです。

緊急時に備えて、水道局が発電装備をもっていても、今度は 燃料の問題が出てくる。

道路も壊滅、燃料の輸送など出来ずはずも無いのに、果たしてどれだけの時間発電機を廻していられるのだろうか??

すべてのインフラが壊滅した状態から、どの程度で最低限のインフラが復活するか?なんて予想は全く立たないわけで、 関東大都市圏1千万人オーバーの食料や水、燃料を、どうやって確保するのだろいうか?と思うわけです。 

のんきに構えていた僕も、昨今の災害、 あちこちで起きている地震のニュースをみて、”そろそろやばいんじゃ無いか?”と思い始めた。

 

そこで自衛策を取り始めた訳ですが、 まずは食料。

缶詰を保管する方法なども有りますが、これは保存が数ヶ月程度で、 ならもっと長く持つ物は無いか?と世界中を探して見つけたのがこれ。 

常温保存で20~25年保証のスーパー食料。

4人家族で約一週間、朝昼晩の食事をまかなえるスーパー・フリーズドライミールを輸入。

*これの輸入は、マジで難しくて大変でした。

約22L容量のペール缶に食料ぎっしりで、ただし、これだけだとやはりメニュー的に飽きるのと、

米が食べたくなるのが日本人。

なので、これをおかずにしてご飯という考えで、10年保管可能なスーパーアルファー米10kgを備蓄、大切に、無駄なく食べればおそらく一月はいけるのでは?と見ている。

これを、家と、息子夫婦の家と、僕の実家の3セット用意。

 

で、とりあえず食い物の心配は無くなったんだけど、 冒頭に書いたように、水の確保がとても重要で、

このスーパーミールも、”食い物にするには水”が必要なんです。 当たり前だけど。

 

そこで、ミネラルウォーターも考えたのですが、 

 

保存期限無しで、量がほぼ無尽蔵で、 しかも保管場所を取らない水は無いだろうか?

なんて考えて調べたけど、そんな水は現実的には無い。びゃははは! 当たり前でよすね。

 

ただ、生産することは可能であることは知識にあって、それが逆浸透膜式浄水システムです。

https://nmt.or.jp/?page_id=359

これを使うと、 水の中にあるビールスや有害微細金属まで綺麗に取り除け、恐ろしいのは、絶対に不可能と言われた海水(塩水)から真水を造り出してしまえるという事。

これが、今の砂漠地帯やモルディブなどの水の確保が極めて難しいところで、純水を毎日造り出しているんです。

もし手に入れられれば、その辺の川や水たまり、場合により自分の屎尿からも真水を造り出せる。

 屎尿はさすがに飲みたくないけど・・・・とにかく水があれば純水を作り出せるんです。

 

ところがだ・・・・・・・・・・・・・・・ポータブル式なんて無いし、 あっても激高。

50万とかいっている物もあり、 これを家含めて3軒分配置したら150万円でね~~~の

バッカジャネ~~か???

で、無いなら造るしか無いじゃん! という悟りの境地に達した僕。

 

ならと、 まずはこの逆浸透膜浄水ユニット探しから開始。

当然、海水を真水に出来る能力の有る物が必要で、 価格的にも”当然”折り合わなければならない。

日本には無くて、有っても激高なので、海外を探して見つけたのが、4段式逆浸透膜浄水システム。

最大濾過量 1500ガロン= 約 6000L

早速輸入して、送料込みで約1万5千円程度/一台 で、確保。

 

で、次に問題となるのが、 これに水圧をかけるポンプ。

ちなみに、入手した逆浸透膜浄水ユニットは 普通の家庭用の水道圧で作動する物でして、

2~4kgf/cm2(0.2~0.39Mpa)なんだけど、 理想的圧力は 0.5Mpa

 

初めは園芸の噴霧機を改造してなんとかならないか?と思ったりしたんですが、 そんなに高い圧力にならないし、エアをポンプで圧縮するのでやたらと時間が掛かるしで。

大体にして最大圧力が0.2Mpa程度で、0.3kpa以上圧をかけると容器が爆発する危険性がある。

 

しかも紫外線にメッチャ弱くて・・・・ ダメだろ!こんなの・・・

 

それじゃ他に無いのか? と探すも、無いんです・・・・・これが又、全くもって・・・・

当たり前ですよね、 ハンドポンプ式で、 操作が楽、 壊れない構造であって、

なにより必要な水圧を簡単に作り出せなければならない。

ついでに錆びず、壊れず、 永久に保管できるような物で無くてはならず、軽くて丈夫で、

トラブルが無い構造。

 

 

全くありませんです、ハイ   爆笑

逆浸透膜の浄水器を入手して、 それに見合ったポンプを探し続けること約1年半。

ふとしたことから見つけました。

 

 

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