帆∞翼(セイル バイ ウイング) -太陽そして風と供に- 

海・南風・そして何より”真夏の太陽”が大好きな翔です。

「よろしく!」  

6インチ ステンレスダッジオーブン

2023年09月21日 | 雑記 修理等

実は、僕はダッジオーブンが大好きでして、 まだ子供が幼なかった頃は、キャンピングカーには必ずダッジオーブンが積んであり、

それでローストビーフを焼き、ワインからビーフシチューをつくり、クリスマスには鳥の丸焼き、チョコレーを沢山入れたパンを焼いたりと、 様々な料理をして楽しんできた。

 

当時は、乗っていたキャンピングカーも全長7.5m、車幅2450mmで、V8の7.5Lエンジン積んだデカいウィネベーゴ24FTだったりして、

まあ、やたらと広い車内空間だったという事も有り、 収納に困ることが無かったんですね。  

 

やがて、子供達も成長して、趣味も単なるキャンプだけでは無くなり、ウインドサーフィンを併合?したことから、

車に機動性を求めるようになったことで、ウィネベーゴから21FTのロードトレックへ車を変更。

ヒッチメンバーが付いていたので、ウインドサーフィンの道具を満載したカーゴトレーラを牽引して、海や湖に家族で行ったのは、今では良い思い出になっています。

 

子供達が親から離れる年齢になると、車をハイエースのキャンピングカー変更、そして現在のロータスマンボウにと繋がって来たのですが、キャンプも、家族から僕一人になったので、代わりに車内空間はウインドの道具が満載。

そんなことですからダッジオーブン乗せるスペースなんか皆無。 なははは!

 

まあ、持っていたのは直径12インチもある鉄製の調理器ですから、デカいし重さもそれなりで、そのそもがそんな物を持って”一人分の料理”をする気なんては、起きません。

 

そんなことも有って、いつの間にか家の屋根裏に保管されて、再び出番が来る日?を待っています。

だいぶ前からなので、シーズニングも剥がれてしまって、ポット内もサビとか出ているだろうな~とか思う翔。

 

そんな感じで、全くダッジオーブンから遠ざかっていたのですが、最近ホームセンターのキャンプ用品売り場でステンレス製のダッジオーブンに、ふと目が行った。

もしかして”一人でも使える6インチとかあるんじゃね~か?”と探してみたら、結構小型のダッジオーブンが販売されていて、さらにステンレス製のも有るだべや?ともう少し探してみたら、数社から出てました。

 

なんでステンレスなのか?と言うなら、鉄製のダッジオーブンはメンテナンスその物が全てで、一番大きな問題??として”洗剤の使用が出来ない”というやっかいな?事情があるんです。

ダッジオーブンは、実はご飯を炊くと驚くほど美味しく出来るわけですが、当然に鉄ですからすぐにサビだらけとなってしまう。

まあ、他の料理にも使いますので、それと併せて洗剤を使おうものなら、その匂いが炊飯に影響して食えた物では無い。

炊飯専用のダッジオーブンなんてのは意味ないので、他の料理をするのは仕方ないのですが、それによって美味しいのにご飯が炊けないという変なジレンマがある。

 

ダッジオーブンは洗剤が使えない為、洗浄は汚れやこびりつきを木のヘラ等でこそぎ、お湯から熱湯(オーブンの鍛え方で変わります)で丹念に内部を洗って(洗剤は禁止)軽く熱し、水分を飛ばしたあとで、オリーブオイルなどをコーティングするという面倒な作業が必要。

まあ、それ自体を楽しむという考え方もあるのですがね、 毎回じゃ~・・・・・ 

 

さらに、屋外での調理の場合、炭や薪等を使うので、全体が煤だらけになるわけでして、うっかりそれを忘れて車にでも積もう物なら、車内を汚しまくったりする。

専用のケースもあるけど、でかいオーブンの出し入れは意外と面倒でつかう気になりませんでした、僕は。

まあ、そんなことも有り、ステンレス製とかなら良いなと・・・ 

 

ネット検索では、6インチサイズだと、 ユニフレーム、ペトロマックス、燕三条製TSBBQ、パール金属、キャプテンスタッグ、SOTO等々、結構販売されていますが、 上記に書いたようにまずは鉄製を排除。

すると、ステンレス製?では ユニフレーム、TSBBQ、キャンピングムーンあたりが残った。

 

結果として自分が選んだのは、 キャンピングムーン。

理由はとても簡単で、詳しくは下に書きますが、ほかのダッジオーブンを選択しなかったのにはそれぞれ理由があります。

 

まずはユニフレーム

https://www.uniflame.co.jp/product/661147

残念なことに、ステンレス製かと思ったら鉄製でした (汗)。 

 

次、テンマクデザインの アルミ製ダッジオーブン。

アルミ製なので、一見よく思えますが、”こりゃ~だめだ!”と思ったのは、 アルミ故にウッカリ空だきすると、溶けて穴が空くという事。

また、熱伝導が良すぎるのは、これも駄目でして、 ダッジオーブンとしての材質に向いていないんです。

 

最後に残ったのが、 TSBBQと、キャンピングムーンの二つ。

まずはTSBBQ

https://www.yamac.co.jp/tsbbq/product/dutchoven

TSBBQの方ですが、 大変美しく、 最大の特徴が ステンレス3層綱であること。

”SUS304+アルミ+SUS304”という構造で、 これにより優れた熱伝導を持っていて、使い方?によっては性能的にピカイチ。

 

重量は1.65Kgと”軽く”、 蓋は0.79kg 本体0.75Kg ツルが0.13Kg 容量は1Lくらいで、

底の厚さは3.5mm 蓋の厚さは4mm 深さ83.5mm 高さ 112mm 外形218mm

奥行きは155mmとなっている。

 

Google等で検索すると、 紹介記事がワンサカ出てきて、 かなりの宣伝費を払っているんだろうなと・・・・・

当然価格も1万5千円から2万円前後とかなり高い。

 

これを使った料理や説明、感想等はごまんとあるので、詳細はそちらを見てもらう方が良いかと思います。

 

で、僕がこれを選ばなかった理由ですが、まずは蓋が調理器具として使えないから。

蓋トップの取っ手が、もろにそれを阻んでいるわけでして、 ひっくり返しても裏は平面。

これはあくまで蓋で有って、炭などを載せられるだけで、 ”他のことは出来ないよ!”と主張しているわけです。

これが問題で、僕にとっては蓋だけの単機能では、ペケなんですね。

 

他には、美しく磨き込まれた外観に問題がある。

これって、すぐに傷だらけになるのが容易に分かる訳で、 実際にたき火や炭で調理した日にゃ~

それが黒い焼け跡になってしまいますので、 それを取ろうとクレンザーやナイロン束子なんかでガシガシやると、ハイ! ただの曇りステンレスポットが出来上がります。 

そういった不要な神経を使う物は、要らないんです。 

 

で、最後は、まったくネットに情報が存在していない? キャンピングムーン製。

僕はこちらを選びました。

蓋も本体も厚みが3.4mm 本体内径(底)120mm 本体内径(開口)150mm

TSBBQと同じ SUS304を全面に使用 

高さ(蓋付き)115mm 深さ80mm 蓋は浅鍋 になり、高さは 30mm

重量は何と2.5Kgという重さ、 これが大変GOOD!

全体のサイズは 206mmx156mmX200mm(ツル含めて)

*底網とケースが付属するのがさらにGOOD!

 

TSBBQと比較すると、 サイズ的には殆ど同じで、ただ、重量がかなりあります。

実はダッジオーブンは重量こそが命で、厚みのある本体に蓋が載り、 両方の合わせ目に水封が出来て、それがシールとなって+蓋の重さで圧力を上げて調理できるからこそ美味い食い物が出来る。

TSBBQはその辺を解っているので、本体は軽いですが、蓋の重量がかなり有るんです。

 

あと重量が重要なもう一つの理由としては、 ポット全体の蓄熱量というものがある。

この蓄熱量は もろに重量その物でもあって、 重ければ蓄積された熱で余熱を加えての料理が出来るし、加熱により生じる温度ムラが無くなって、 均一的に温度がポット全体に伝わっていく。

 

こうしたのは、 フライパン等を使ってみれば解るように、薄くてペラペラので調理するとすぐに焦げるし、

火力の底面への伝わり方も極端だし、 温度ムラだらけとなって食材への加熱は表面的な物にとどまるので、

中に火が通らないで生だったり、 それ何とかしようとして結果的に焦げが多くなり極端に料理が不味い。

 

最悪なのは、こうした薄いフライパン等はチタンだろうがステンレスだろうが、アルミだろうが、

焼けてこびりついた食材が簡単に落ちない。

 

なので、全体に均一の厚みが有り、重量がある方がダッジオーブンには良いんです。

ただ、このポットも含めて、ステンレスには暖まりにくいという問題点?があり。

 

しかしながらこれは逆に冷めにくいわけでして、ゆっくりと加熱していくというダッジオーブンの使い方としては、

暖まりにくい=全体の温度が均一に上がって行くという、優れたオーブン状態になるわけで、同じく冷めにくいは、出来た料理を余熱にて調理するに向いていることになる。

 

TSBBQは 3層構造にする事で、熱を通す事を優先しているので、 裏を返せば冷めやすいわけで余熱料理には向いていないという事になる。

まあ、どちらを好むかは使う側の判断になるわけですが、僕は暖まりにくく冷めにくい方が良いです。

 

キャンピングムーン製の方は、蓋を被せる(丸い方を上にする)事で、ポット内部に約120mmの高さが生まれます。

これってリンゴが入るんです。 以外でしょ! 

 

TSBBQは蓋をヒックリ返してという使い方が出来ませんので、内部の高さが80mm程度に制限され、

少し大きめブロック肉になると入りません。 これって料理の幅を狭くしますよね。

 

キャンピングムーンのポットは、蓋を裏返せばフライパンとして使え、 また炭なども当然載せられます。

これはTSBBQには絶対に出来ないわけでして、 蓋で調理するように考えられていないTSBBQは単なる炭載せ可能蓋というだけになります。

 

本体に裏返した蓋を載せ、そこで料理したり、保温したりという使い方が出来る方が当然良いに決まっていて。

特に調理しなくても、 冷めにくい蓋を皿として使えば、冷めにくさという利点で、温かいおかずを食べることも可能です。

 

ツルの脱着は簡単でして、ポットを吊してたき火などに駆けることも出来るし、 本体だけとか、蓋だけとかも可能。

単純な構造なので、いかようにもなります。

蓋も、裏も表も無く吊せますので、 これもTSBBQには無い機能です。

 

蓋と本体には、それぞれ左右に取っ手が有り、 加熱している状態で素手で持つ事は当然出来ませんが、 ミトンや厚みのある皮グラブなど使えば持つことが出来ます。

 

オーブンでは必要になることが多い内網が初めから付属していて、ステンレス製ですので錆びにくく、無料で付属の

ケースもそうですが大変好感が持てます。

後で買うのって、結構面倒だしやはり出費その物ですから。 

 

さて製品の表面ですが、 ステンレスをピカピカに鏡面状に磨いたTSBBQみたいな造りでは無く、ある程度の輝きまでに仕上げられたヘアラインという表面にになっています。

ポット内部はさらに綺麗に磨かれていますが、鏡面ではありません。

 

これの利点は、 傷が付いても殆ど外観の美しさを損なわれないという点に有り、 クレンザーやナイロンだわしなどでガンガンと擦り洗いをしても、鏡面仕上げとは違って、後で後悔しない?という利点がある。

さらに、ヘアラインはステン表面に極小の凹凸があるわけで、 それにより焦げ等がステンと密着しにくいのでこびり付き難く、付いても落とすのが楽なんです。

僕がこれを選んだのは、 長いキャンプ経験から沢山の調理器具を使ったりしてきて、それぞれの利点や欠点を殆ど知っているからでして、 またこうしてそのままを書いているのは、 宣伝費などをもらっているわけではないので、 TSBBQと平然と比較できるわけです。

以上、ネットではやたらとTSBBQの”宣伝”が多いので、少し天邪鬼的に書いてみました (笑)

さてと、では実際に届いたポッドの写真を載せます。

箱を開けると

中身を取り出してみます。

ポットの中

蓋を裏返して本体に載せたところ。

ツルを装着

蓋だけ、本体だけ、両方、どちらでも吊すことは可能です。

そして収納

ツルを持ち上げるとこうなる。

付属の袋にいれて

袋サイドのポケット

最後に、 二分割したポットのそれぞれ裏面です。

 

、と色々かきましたが、 そろそろウインドサーフィンもシーズンの終わりが近くなっているので、

このオーブンを使用するチャンスがあるかどうか?は分かりません。

来年かな~活躍するとしたら  

 

 


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