まだ飛行機がない時代に、特に冬の足としては橇だけでした。バックはそり犬として逞しく育ち、一方で郵便を運ぶために何千マイルもの距離を走らされ、やつれてしまいます。飼い主が3番目に変わったとき、この飼い主が都会育ちで、犬のこともそりのことも全く理解していなく、かつ自然に対する畏怖も持っていなくて、最後は雪解けの川面の割れ目に落ちて死んでしまいます。バックは近くのキャンプ地の4番目の飼い主に愛情を注がれて体力も復帰。野山を駆け巡りながら狼の血が沸き上がるのを感じるようになります。4番目の飼い主はインディアンに殺され、それをバックは敵討ちしますが、飼い主からフリーになったバックは狼の群れを従え荒野に君臨するのです。動物を主人公とした小説は何十年ぶりに読んだでしょうか。面白かったです。シートン動物記の狼王ロボを思い出しますね。
「野生の呼び声」ジャック・ロンドン 光文社古典新訳文庫電子版
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