活字日記

毎日読んだ活字系(雑誌、本、新聞、冊子)を可能な限りレポートします。

【5月31日】

2007-05-31 | 新書
 今どきは正規戦争よりもテロによる破壊のほうが真実味があります。テロ攻撃といえば航空機による突入から始まって、生物兵器、化学兵器、爆弾攻撃などがありますが、じつは核攻撃というのもありうるというレベルでは十分ありうるのですね。だれもまさかと一番思うのが核攻撃だと思います。この本を読むとわかるのですが、核兵器の小型化は想像以上に進んでいて、自爆状態覚悟でラジコンヘリに積んで東京上空で火の玉を起こすというのは、選択肢としてありうるのです。数キロトンレベルの核兵器は世界の裏社会に流出していると思っていいような気がします。とすれば平和ボケの日本人としては一方で唯一の被爆国民としてはこの本は熟読すべきかと思いましたねぇ。

「核爆発災害」高田純 中公新書
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【5月30日】

2007-05-30 | 新書
 平和に過ごしてるつもりの日本ですが、平和ボケと評価する人もいます。実は危機はそこかしこにあって、国対国のいわゆる戦争は簡単には起きないものの、テロはいつでもそばにあるのです。テロはなにも旅客機が突入してくるだけではなく、生物兵器、爆破などのほかに、核によるテロも警戒されなくてはならないといわれています。核兵器は小型化が進み携行することが可能になっているといわれています。世界唯一の核兵器被爆国ですが、核爆発災害という本が出まして核爆発が起きるとどういうことが起きるのか、知っているようで実は何も知らないことを啓蒙してくれます。
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【5月29日】

2007-05-29 | 単行本
 村上春樹は音楽の話を前から書きたかったのだそうですが、季刊誌ステレオサウンドでそれが実現し、連載をまとめたのが意味がなければスイングはないです。ウディ・ガスリー、ルービンシュタイン、スガシカオ、ウィントン・マルサリスなど、ジャンルを問わず取り上げられています。ただ、あまりマニアックなもの、エスニックなものは取り上げられていません。タイトルはデューク・エリントンのスイングしなければ意味はないをもじったものです。
 村上春樹は大学創業後にジャズのお店をやっていたそうで、その後に職業小説家になったということです。自分に合う音楽ならばクラシック、ジャズ、ロックを問わず聴く姿勢を持ってきたと言っています。この連載をするために多くの資料を読んで、また聴いて書いたのですが、3ヶ月に一度の発行という季刊誌がちょうどいいペースでよかったとのことです。また音楽のことを書きたいとあとがきに書いていますが、出たらすぐに手に入れたいですね。

「意味がなければスイングはない」村上春樹 文藝春秋社
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【5月28日】

2007-05-28 | 単行本
 村上春樹の音楽評論意味がなければスイングはないを読み始めました。文学者の音楽評論は音楽評論家のそれとはまた違うタッチであって、かつなんといっても村上春樹ですからというところがあります。一方で吉田秀和のように評論家でありながら文学者のタッチに近いところから語る人もいます(村上春樹自身は吉田秀和を自分と比べるまでもないと引いています)。タイトルからすればジャズ評論集のようですが、実はロックとクラシックとジャズが等分されています。村上春樹の音楽に対する感性が伝わります。ビーチボーイズを語った次にシューベルトの(比較的マイナーな)ピアノソナタを俎上に上げ、さらにスタン・ゲッツと来る懐の幅広さには感服します。特にクラックの聴き方はクラシック評論家のそれとそん色ないと思います。クラシックサイドの人でロックも語れるという人は黒田恭一くらいですかね。
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【5月27日】

2007-05-27 | 単行本
 国立歴史民族博物館に行ったときに手に入れた佐倉の軍隊という小冊子を読みました。旧日本陸軍は郷土ごとに連隊本部を置き、連隊を組織しそれを元に師団を構成させていました。佐倉には57連隊というのがあり当初満州に第一師団を構成する連隊として派遣されていましたが、戦争末期にはレイテ島に派遣され米軍と死闘を演じました。戦争文学の記念塔、大岡昇平のレイテ戦記はこのときのことが書かれているそうです。
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【5月26日】

2007-05-26 | 雑誌
 通夜に参列しまして、その夜の線香番として斎場に泊まったのですが、テレビも何も無く線香をあげるしかすることも無く(酒も飲み飽きて)、昨日まで読んでいた敵兵を救助せよもあったのですが、二度読みする気も無く、セブンで週刊現代と文春を買ってきました。吉本興業の内紛が週刊新潮と現代の間で別の立場から暴露合戦になっていますね。お笑いとはいえ、裏側にはどろどろとしたものがあるようで。
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【5月25日】

2007-05-25 | 単行本

 敵兵を救助せよ!を読了。工藤少佐の救出劇から駆逐艦雷のその後が書かれています。工藤少佐はその後雷をはなれますが、駆逐艦艦長というのは激務で(24時間艦橋で生活するようなものだとか)40代でありながら60越した人のように見えたそうで、同期が人事局に掛け合って陸上勤務になったそうです。その後は体調も思わしくなく、戦後を迎えますが、工藤少佐の後を引き継いだ艦長は乗組員の人心を捉えることができず、問題が多々起きたそうです。工藤少佐は戦後他の元海軍仲間と交じり合うことも少なく一生を終えたといいます。やがて、イギリス軍の元海兵が工藤少佐の消息を尋ねることとなりその経緯がこの本に記されています。

「敵兵を救助せよ!」恵隆之介 草思社

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【5月24日】

2007-05-24 | 単行本
 敵兵を救助せよ!を引き続き読んでおります。工藤少佐の英兵救助シーンが始まっていますが、ここまで話がつくまでに開戦からの日本軍の勝ちっぷりが続きました。太平洋戦争緒戦は日本軍が勝ちに乗っていたのですが、最近は如何にして戦争に負けたかという敗因研究の方が進んでいて、勝ち様を追求したものに会うことは少ないですね。開戦を決意したときから日本軍、特に海軍は演習を徹底的に行い、一方で英米軍は日本軍を侮っていたことも事実で、それらが勝ちにつながっていたと思います。軍部上層の人たちの、戦略担当の人たちには人材が足りなかったのに対して、現場レベルの、特に佐官級の人たちには優秀な人も多かったことも事実でしょう。
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【5月23日】

2007-05-23 | 雑誌
 フォーサイト6月号日経ビジネス5.21号を読みました。フォーサイトでは米韓でFTAが成立し韓国は引き続きEUともFTA交渉をするということで、そのスピードに日本は置いてきぼりを食っているという記事がありました。FTAが成立してしまうとそれは2国間での自由貿易であり、それは一種の障壁のようなものになるということで、日本は国内をまとめられないままに近い将来貿易上の不利を囲うことになるのではないかという不安があるというのが気になる記事でしたね。
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【5月22日】

2007-05-22 | 雑誌
 小学館のPR誌である本の窓6月号歴史街道6月号、JR東日本の新幹線車内誌トランヴェール5月号を読みました。
 歴史街道は満州と満鉄特集だったのが目を引いて買い求めたもの。ビックコミックオリジナルに連載されていた龍(ロン)にでていた満映理事長甘粕のこともでていたので興味を引いたのです。あの時代、日本人は満州に新国家建設の夢を抱いて一生懸命だったのですが、同じ植民地経営を欧米と比較すると、日本のそれはそこに投下したものが全然違うなと思いますよね。欧米は搾取の対象としてなにもインフラなどを整備しませんでしたが、日本は満鉄を始め都市の整備などを行いそこに残された建物などは現在でも使用されているのです。
 トランヴェールは今日は新幹線に乗っていたのですが、盛岡特集が面白く持って帰ってもいいという代物なのでいただいてきました。
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