人類もどこかで種の終わりを告げる時が来るはずです。DNAだけが知っていることです。何万年後のことかはわかりませんが、しかし、科学は指数関数的に進歩していくでしょうから、何とかして生き延びようと努力した結果がそこにあるかもしれません。不死身の体を持っているかもしれません。とすると、何万年後どころか何億年後も人類は生きているかも。でも体型などは今とはおよそ違っている可能性が大で、SFのように脳だけ存在してアバターが動き回る世界があるかもしれません。でもいずれにしても、10の99乗年後には陽子は崩壊し宇宙最大のブラックホールも蒸発して、ニュートリノと波長の伸び切った光子のみが飛び交う世界がそこにあるのです。
「すべてはどのように終わるのか」クリス・インピー 早川書房