土ができて5億年、人が土を利用し始めて1万年。その土が今や危機に瀕しています。土は植物が成長すると栄養を取っていきますから痩せてかつ、酸化していきます。特に窒素とリンは植物にとっての必須栄養素。そこでヒトは肥料を土に加えるようになりますが、当初は肥やしなどの有機肥料。でもこれは供給に難があり、そこで人口肥料の登場となります。今は窒素肥料が安価に提供されるようになり、土はある意味富栄養化しています。窒素が撒かれると(硝酸ができて)土は酸化の度合いを強め、植物の生育を抑えます。土作りは農業の基礎ですが、この土作りがなかなか上手く行きません。ほどよい酸性というのが望まれるのですが、ヒトはそれを待っていられないというようです。土の話は面白いです。