活字日記

毎日読んだ活字系(雑誌、本、新聞、冊子)を可能な限りレポートします。

【3月31日】

2022-03-31 | 新書

色々な研究報告が報道でなされることがあります。1日当たり25gの加工肉(ベーコン1枚に相当)を食べると大腸がんのリスクが20%上昇する、という報道を聞くと、スーパーでベーコン、ソーセージを買おうかと迷うことになります。この時の20%というのは相対リスクを指すそうです。リスクがX(こちらが絶対リスク)というレベルから1.2倍になるということです。(この本はイギリスのものなので)イギリス人男子の1年で大腸がんになる確率は約7%だそうで、これが20%上昇するというのは27%になるということではなく、7%の20%ですから1.4%増えるということで8.7%になるということです。無視できる数字ではありませんが、新聞やアナウンサーの云った時の衝撃は少し減って、たまには食べようと思う数字ですよね。また、こういう研究というは面白いもの、受けるものが報道されるので、コロナに限ると、治った人よりも罹った人の数字が大きく出ることになります。報道も売れてなんぼですからね。報道読むときは冷静に裏を読むことが大切なのですが、その手助けをしてくれる本でした。

「ニュースの数字をどう読むか」トム&デイヴィッド・チヴァース ちくま新書

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【3月30日】

2022-03-30 | 雑誌

山と渓谷4月号を読みました。アルプスの自然特集で、動植物地形の解説で面白かったです。アルプスの動物で一番気になるのは雷鳥で、生息数が減少傾向で、最近は生息域にニホンザルが上がって来て幼鳥を捕獲したり、テンによる捕獲も目に付くそうです。南アルプス(北岳付近)ではテンとかキツネの捕獲も試みられているそうです。住むところが高山しかないですから、なんとか個体数をつないでもらいたいです。ニホンカモシカは概ね数の問題はないみたいですが、二ホン鹿がこちらでも生息域を広げていて、高山植物を食べ漁っています。鹿は繁殖力が旺盛ですからけっこう間引いても問題ないと思います。ただ殺すだけではなくジビエ料理とかにしていくことが必要ですね。

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【3月29日】

2022-03-29 | その他

本日は統計学はお休みで、カードの広報誌を読んで何となく心豊かな気分になりました。ウクライナ紛争や円安などあまりいい話がない昨今、こういう毒のない雑誌は気休めにいいものです。

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【3月28日】

2022-03-28 | 新書

本日もニュースの数字をどう読むかを読んでいます。この本は統計にだまされないための本です。新聞、テレビで数字が出るとそれは正しいことのように受け入れてしまいがちなのを、ちょっと待て、と気づくことができるための本です。例えばコロナの陽性検査で95%正しい結果が出るとされる検査を受けたとき、検査を受けて陽性ならば免疫ができている可能性はどれくらいか。95%?。違うのだそうです。もしそれしか情報が無いのなら、答えは「全く何もわからない」だそうです。情報不足のため免疫ができている可能性についてほんのわずかな手がかりさえ得られない、とのこと。ここでは重ベイズの定理とかなり関係が出てくるということです。で、この検査の情報には事前確率が無いことが問題なのです。すでに国民(1億2千万人)の0.01%(1万2千人)が罹患しているという前提があると、有効な答えがでてくるようです。統計学はとんと判らないのですが、そうらしいです。
参考:https://bellcurve.jp/statistics/course/6448.html

 

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【3月27日】

2022-03-27 | 新書

コロナ禍になってから、報道ではひたすら感染者数だけを伝えていました。感染者数だけを伝えていた時もあり、数字だけが独り歩きしているような違和感を感じていました。そうじゃないだろう、年代別とか、重症者数の推移とか、治った人の数とか、特にR(値)と呼ばれる再生産数はほとんど報道されませんでした(一人の人が感染して何人に感染させるかという値)。危機だけを煽っていたと思いましたね、自分は。ちなみに、現在のR値は0.93で1を切っているので拡大はしていないことがわかりますが、ここのところこの値が高原状態で動きません。BA2という(同じオミクロンでもより感染しやすい)株が蔓延しているようで、なかなか下がらないようです。
ということで報道・ニュースが出す数字というのは漠然と捉えているとマスコミの思うつぼ(世論構成)にハマってしまうことになります。ニュースの数字をどう読むかを読み始めました。

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【3月26日】

2022-03-26 | 新書

刀伊の入寇を読了。藤原道長の時代は王朝文学の時代くらいの認識でしたが、こんな国際紛争があったとは知らなくて勉強になりました。日本は海に囲まれているせいか、どうしても自国防衛意識が薄いようです。しかし、ウクライナ戦争を見ても、プーチンのような独裁国家による侵略は起こり得ると思えば、憲法死守、戦争反対の声しか上げない政党がいることには失望します。理念こそは悪くないのですがそれで侵略に対抗することはできません。現実解(リアリズム)に立てば、防衛力の一層の強化がいるのだなと思いますね。自衛隊の待遇と装備の一層の改善が求められますし、安全保障に理解のない政治家には退場してもらいたいですな。先人も現場は頑張ったのだけど、中央の公家達は前例主義で機敏な対応ができませんでした。刀伊の入寇を読んでいるとそう感じました。

「刀伊の入寇」関幸彦 中公新書

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【3月25日】

2022-03-25 | 新書

何回も書いていますが、高校時代までは日本史をまともに勉強していなかったので、細かいところが全く無知で、歴史小説などを読んで日本史の面白さを知ったほどです。日本が侵略を受けたのは元寇が最初だとばかり思っていましたが、元寇の前に刀伊の入寇というのがあり、その前には寛平の新羅来襲がありました。刀伊の入寇は一回で変換できたので良く知られたことだということがわかりました。これがあったのは平安時代、藤原道長が全盛の頃でした。刀伊とは当時の韓半島の高麗から見て東夷からきているようで、満州から沿海州に住んでいた女真族のことです。女真族はツングース系と言われていて、後に清として中国を制覇します。当時はまだ部族の集まりで西の遊牧民契丹(遼)に押されて日本海に出てきたということらしいです。この刀伊の入寇のタイトルを本屋で見つけて買っておいたのを読み始めたわけですが、なかなか面白い。当時の朝廷を巡る道長を中心とした権力闘争も絡み、平安時代はそれだけのことと思っていましたが、そうではない国際紛争が起きていたのだというのを初めて知った次第。

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【3月24日】

2022-03-24 | 電子書籍

歴史人4月号の古代史の秘密を読んでいました。最近古代史で話題になるのは聖徳太子は実在したかいうこと。聖徳太子=厩戸皇子と言われ、厩戸皇子は実在したことは判っていますが、皇子が本当に聖徳太子なのかについて最近は?がついたりしています。聖徳太子は超人のような知性を持っていますが、そういうのは死後100年ほど経ってからのことだそうです。推古天皇(当時は大王)、厩戸皇子、蘇我馬子のトロイカ体制で政権は動いていたようで、皇子は推古天皇の後を継ぐものとされていました。しかし十七条憲法、位階十二階などは若い頃の実績で、どうも馬子に適当にあしらわれて意見はあまり通らなかったのではという見立てがあるそうで、皇子の後半生は(嫌になって)斑鳩の郷に隠棲状態となります。そして推古天皇よりも先に亡くなったので天皇にはならなかったということです。やがて皇子の息子の山背大兄王も馬子に殺されてしまいます。そういう流れの中で誰かが皇子を聖徳太子として祭り上げる必要があったのでしょう。最近の教科書は聖徳太子(=厩戸皇子)と書かれているそうです。

 

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【3月23日】

2022-03-23 | 電子書籍

完本山靴の音を読了。引き続きKindleUltimateから分県登山ガイドを山梨と東京をDLして一気読み。初夏に登る面白そうな山を探しました。夏になったら東京の水源地に行こうと決めました。

「完本 山靴の音」芳野満彦 ヤマケイ文庫

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【3月22日】

2022-03-22 | 電子書籍

春分を過ぎてからの雪は珍しいことです。寒い一日で停電警報もあってなんか春という気分がありませんでした。山靴の足音を少し進めました。

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする