活字日記

毎日読んだ活字系(雑誌、本、新聞、冊子)を可能な限りレポートします。

【9月30日】

2023-09-30 | 新書

次のブルーバックスは、系外惑星の話です。観測精度が上がって、太陽系以外の恒星での惑星が続々と発見されています。地球から望遠鏡で調べるだけではなく、専門の衛星で続々と系外惑星が判明しているのです。恒星があればほぼ惑星があると思ってもいいくらいのようです。ただ、生命が存在するかは不明です。液体の水が存在すること、つまりハビタブルゾーンが存在することが必要なのですが、木星の衛星エウロパは表面は氷におおわれているにもかかわらず、その下に水がありそうで、そうであれば生命の誕生がかなりの確率を持っていると言われているように、見た目の判断は難しい可能性があります。自分の意見としては生命はありふれて存在すると思っています。ただ、高度に知能が発達しているかというとどうでしょうか。まれな気がします。地球はたまたま類人猿からヒトが進化を遂げましたが(それもかなりの幸運で)、恐竜時代が続いているとしたら、それは知的文明ではないものの、生命あふれる星になると思います。この宇宙には2兆以上の銀河系があるそうですから、知的文明もどこかにいるのは確実と思いますが・・・。

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【9月29日】

2023-09-29 | 新書

鉄までの元素は超新星で作られるのですが、それより重い元素はそこで作られず、ほかの場所で作られるそうです。その候補がⅠa型超新星と中性子星の合体と言われています。それぞれ作られる元素は違っていて、金やプラチナなどは中性子星連星の合体でないと作られないとされています。これは1銀河で10万年に1回と言われているレアなことなので、なかなか遭遇することはできません。アメリカのLIGO重力波望遠鏡ではこれを捉えましたが、まだ数が少なく確証を得ていません。ヨーロッパのVirgoと日本の(スーパーカミオカンデの近くにある)KAGRAとの3共同観測体制でのぞみたいところですが、KAGURAは2015年にできて調整後感度が上がらず、まだその態勢に参加できていないそうです。2027年までにはなんとかということですが、なかなか感度アップ(ノイズの除去)が難しいのだそうです。頑張ってもらいたいものです。

「マルチメッセンジャー天文学が捉えた新しい宇宙の姿」田中雅臣 講談社ブルーバックス

 

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【9月28日】

2023-09-28 | 新書

20世紀の天文学は電磁波による探索でした。つまり可視光による望遠鏡、電波望遠鏡、赤外線望遠鏡、X線望遠鏡(衛星)です。これらはかなりのことを解明しましたが、ブラックホールとか中性子星の合体などを調べるのには力足らずでした。21世紀に入るとこれらに加えて重力波・ニュートリノを加えて、これらを(宇宙から情報を持ってくる)メッセンジャーとして、マルチメッセンジャー天文学というものが起きています。マルチメッセンジャーは今まで見えなかった宇宙を解明しつつあります。ブルーバックスガンガン読みの次は新しい宇宙の姿です。

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【9月27日】

2023-09-27 | 雑誌

歴史人10月号を読んでいましたが、古代史の特集で邪馬台国から聖徳太子から天皇陵、日本書紀・古事記、空海の話など盛りだくさんでした。東京人10月号も読んで、戦後の団地の話でした。赤羽の大団地を中心に据えて当時の間取りや生活ぶりが面白かったです。

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【9月26日】

2023-09-26 | 新書

地学を大学のどこで学ぶかというと、理学部の地球物理学科とか、教養部の惑星科学科とか、工学部の宇宙工学とか様々なところで大学によって学べるそうです。また鎌田先生は、地学は生物と一緒に学ぶべきと言っています。史上5回起きたという生物大量全滅は超巨大噴火と密接な関係があり、地層の年代同定には生物の知識か欠かせません。そして先生はあらゆるところで来るべき南海トラフ地震に対する準備を説いています。早ければ20年から30年後にやってくる超巨大地震は日本経済を破滅に追いやるとも言われています。南海トラフ地震は3回に1度は巨大地震になるそうで、昭和と安政の南海トラフ地震は中途半端な地震ですが。特に東海が動いていないので、次回は必ず東海地震が起きるので、M9 クラスが起きると言われています。死者予想32万人のほとんどが3・11と同じく津波なので、津波対策をすることが最も重要です。しかし、3・11は津波が来るまでに1時間ありましたが、南海トラフ地震は(起きる前から南海トラフ大震災という人もいます)静岡では数分でやってくるというのですから、逃げることができるのかとも思います。多くに人たちが地学を学んで地震・火山・気象について理解を深めてもらいたいものです。

「地学ノススメ」鎌田浩毅 講談社ブルーバックス

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【9月25日】

2023-09-25 | 新書

今日もブルーバックスです。京大で教えていた鎌田浩毅先生の地学のススメです。大学受験科目から地学が無くなったので、高校で地学を開講するところがどんどん減っているそうです。今の若い人は地震や火山、気象のことをまともに勉強していないのです。社会に出たら物理・化学よりも地学の方が使い道あると思いますがね。毎日の生活に直結している学問なので、受験レベルでなくてもいいから一通り学ぶことはいいと思うのですが。鎌田先生は教養課程で地球科学入門を受け持っていたのですが、閑古鳥が鳴いて若者の興味をひくものではなかったそうです。でも自著のブルーバックス、富士山噴火を教科書にしたら、立ち見が出るまでになったそうです。そのことを踏まえて、地学のススメを書いたとのことです。

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【9月24日】

2023-09-23 | 新書

連星から見た宇宙を引き続きですが、連星系に惑星が存在するかという話も出てきました。惑星ができることはそんなに珍しいことではないので、連星系でも十分に惑星は存在します。しかし、水が液体として存在しうるかということが生命誕生の第一関門となっていて、ハビタブルゾーンという母星から距離に惑星が存在するかということが必要です。かつ、母星から飛んでくる太陽風という荷電粒子がどうかということも大きな問題です。スターウォーズに出てくるタトゥイーンでは太陽が2個夕焼けに出てきていますが、そういう惑星で(生命がいる可能性はあっても)知的生命が存在するかは難しいと自分は思いますね。でも宇宙が無限大であるならば、必ず存在するでしょう。
連星は重元素も作っています。太陽のような単独星だけだと、鉄までしか作られません。超新星爆発でもいくつかの重元素は作られますが、金やプラチナやウラン、最近話題のレアアースも作られませんでした。連星は必然でできますが、もしもを考えるとそういうことになるそうです。

「連星から見た宇宙」鳴沢真也 講談社ブルーバックス


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【9月23日】

2023-09-23 | 新書

宇宙関係の本はいっぱい読んでいるのですが、この頃は宇宙論関連の本が多くて、天文学関連はあんまり読んでいませんでした。Kindle版ブルーバックスをドンドン読みしている中で、連星から見た宇宙というのが気になって読み始めています。我らが太陽は単独の恒星ですが、宇宙の星々を見るとそれは少数派で、半分以上の星は2個以上の星が(最高6個)クルクルとお互いに回りながら存在する連星という形をとっています。連星であることによって逆に星のことが色々分かるのだそうです。ところで、地球外生物(特に知的生物)がどこにどれくらいいるのかという話は尽きないのですが、恒星が連星であるとその惑星は複雑な潮汐を受けて、生命が進化しうる星になるのかと自分は思いますね。地球外生物の話には連星の話が出てこないので、もし連星が生物の進化に不都合であるとすると、それだけで宇宙の星々から半分以上が脱落することになります。

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【9月22日】

2023-09-22 | 雑誌

ビックコミックオリジナルの日でした。早いもので9月もあと少し。暑さ寒さも彼岸まで。そういえば彼岸花が咲き始めましたね。今年は暑いからいつ咲くのかと思っていましたが、ちゃんと彼岸に咲きました。分子時計は正確に時を刻んでいるようです。
今週のビックコミックオリジナルは昭和天皇物語とセシルの女王(エリザベス1世物語)がお休みなのでちょっと寂しかったですね。

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【9月21日】

2023-09-21 | 新書

科学者(特に物理学者)は意外に神を信じている人が多いようです。ここで神というのはキリスト教の神で科学者は西洋人です。日本人科学者はどうか知りませんけれど。なぜそうなのかがわかるかと思って、科学者はなぜ神を信じるのかをKindleUnlimitedで読んでみました。宗教論ではなく、著者が物理学者ということもあって、物理史を語りながら当時の科学者は神をどう考えていたかが書かれた本でした。ピタゴラスからアルキメデスからコペルニクスからガリレオからニュートン・・・と話は続きます。結論から言うとどうもよくわかりませんでした。西洋人ですから生まれながらにキリスト教に周囲を囲まれて、神が身近な存在であったからとしか理解できませんでした。著者もカトリック教徒なので神への理解があると思いますが、自分などは全く無神論者なのでかみ合いませんね。宗教は否定しませんし、倫理と教養だと思っているので、科学者が最後に神がサイを振るということを言い出すのは理解の外ですね。

「科学者はなぜ神を信じるのか」三田一郎 講談社ブルーバックス

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