活字日記

毎日読んだ活字系(雑誌、本、新聞、冊子)を可能な限りレポートします。

【3月31日】

2015-03-31 | 文庫

犬の記憶を読了。3分の2は30年前のアサヒカメラの連載から、残りは半自叙伝で、自らの最初の著作というものだ。デザイナーから失恋を契機に写真家への道を歩み始め、苦労を積み重ねながら自分の写真を築き上げた。その過程が面白かったです。著者のHPを見ることをお奨めします。

「犬の記憶」森山大道 河出文庫

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【3月30日】

2015-03-30 | 文庫

写真家に関すること、写真家の書いたものを読むのが好きです。肝心の写真集はほとんど持っていなくて、写真は写真雑誌で見ることがほとんどと、たまに写真展を見に行くというところです。日本の出した大家というと木村伊兵衛と土門拳が双璧ですが二人とも故人です。今、大家といわれるのが森山大道でしょうね。街の記憶を切り取る写風なのですが、モノクロ写真がほとんどで、何気ない一瞬、風景が作家の手によって切り取られ作品になるという見事さです。森山大道が80年代にアサヒカメラに連載されていた犬の記憶を読んでいます。

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【3月29日】

2015-03-29 | 雑誌

日曜の早朝にベッドで雑誌kotobaNo.18を読んでいました。富士山特集で買って読み始めたものですが、半分残った部分のさらに半分、つまり4分の1ですね、これを読みました。そして朝飯をゆっくりと食べて、地元開催のランニング大会に向かい、10キロの部を走ってきました。地元開催は楽でいいですね。バイクでちょろっと会場に行けばいいのですから。普通は2、3時間かけて会場に行きますから始発に乗ることが多いです。

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【3月28日】

2015-03-28 | 雑誌

アサヒカメラ4月号をピラピラめくって読んでいました。なかなか写真を撮りに行けないのでこのような雑誌を読んで憂さを晴らしています。

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【3月27日】

2015-03-27 | 新書

藤原道長という人は、藤原の総大将で、天皇家も有無を言わさず従わせた暴君というイメージがありましたが、今回の藤原道長の日常生活を読むと、さにあらずということがわかりました。強運を元に頂点に立ちましたが、勿論自分の一族はひいきにしましたが、それ以外にも目配りはしたし、天皇の言は尊重したし、怒りっぽかったけれど、ナイーブで直ぐに涙してしまうというところもあって、また信仰にも厚くということで、そういう意味で誤解される平清盛と近いものがあるなぁと思いましたね。
源氏三昧最終章は、これまた10年前に読んで本棚にあった、平安の気象予報士紫式部を、出張の友に持っていって読みきりました。源氏物語には天候を書いた部分が多くあって、気象が好きな人がそこを重点的に読むと、平安当時の気象というものが見えてくるという話です。紫式部の時代は、比較的高温に過ぎた平安初期が、段々に低温に向かって行く時季に当たっていました。でもまだ高温ではあったので、熾り熱(おこりねつ)といわれるマラリアが猖獗を極めていたのです。なにせ、鴨川はしょっちゅう氾濫し、都は水浸しになるし、そもそも京都はかつて湖であったところで、湿地もあちこちにあるくらい。蚊の発生に事欠きません。光源氏もマラリアに罹って寝込むシーンが出てきます。著者は紫式部が現代にいれば、気象予報士の資格を取っただろうと言っています。

「藤原道長の日常生活」倉本一宏 講談社現代新書
「平安の気象予報士 紫式部」石井和子 講談社α新書

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【3月26日】

2015-03-26 | 新書

読んでいる藤原道長の日常生活は、御堂関白記という道長の日記を元にした本ですが、御堂関白記というのは世界最古の自筆日記なのだそうです。世界遺産にもなっているそうで、1000年ちょっと前の自筆日記が残っているのも、藤原家(九条家、近衛家)がその家系と力を絶やさずに来たからでもあります。この頃に書かれた日記というのは、文学的なものではなくて、子孫が前例として学ぶべきものとして残してあるのだそうです。何しろ、宮中のしきたりなどというのは、前例をのものを踏襲するものですから。
ところで、今BGMに聴いているのは、バッハのゴールドベルク変奏曲なのですが、アコーディオンで弾かれているものです。なかなか新鮮です。

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【3月25日】

2015-03-25 | 新書

源氏物語ついでに平安時代の巨人、摂関政治の祖、藤原道長の本、藤原道長の日常生活を通して、平安の天皇と公家の関わり合い、生活振りを学んでいます。道長は生まれながらに権力に恵まれていたというのではなく、確かに藤原本流にいたにしても、三男坊であったので長男が関白を父親から継いだ後は、まぁ、大納言止まりの傍流となるはずでしたが、なんと疫病で長男、それを継いだ次男があっけなくぱたぱたと死んでしまったことで転げ込んできた権力でした。ただ、藤原も一本にまとまっていたわけではなく、藤原同士の権力闘争があって、いかに娘を作って天皇に入内させ、親王をつくって東宮とするか、内親王を作って外戚となるかということが王朝内の地位を決定するので、切磋琢磨していたのでありますね。平安も初期までは桓武天皇などの親政でしたが、10世紀になると藤原の力が大きくなって、摂関政治の基礎がつくられていくわけですな。

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【3月24日】

2015-03-24 | 選書

源氏物語の風景に戻ってこれを読了。昨日読んだのは平安時代の対外文化との関係でしたが、今日は平安京とその風習という観点での本でした。京都というのは奈良に比べて雅という感が強く思われますが、奈良時代よりも国風といわれる文化が発祥し洗練されてきた結果なのでありましょうね。夏暑く冬寒いことや鴨川などの川、山の紅葉などが、いかにも日本的というのでしょうか。平城京の素朴感や随唐からの輸入文化が天平文化として花開いたのとは違う世界です。源氏は平城京には合いませんね。

「源氏物語の風景」朧谷寿 吉川弘文館歴史文化ライブラリー

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【3月23日】

2015-03-23 | 選書

源氏物語を文化的観点から、それも東アジアの中の日本という位置づけから考証した源氏物語と東アジア世界を読了。ちょっと前の話ですが、2008年は源氏物語千年紀だったそうで、そういえばそういうちょっとした騒動があったような記憶があります。その頃は源氏関係の本がいっぱい出版されて、この本もその中の1冊ということだったようです。平安時代は遣唐使が終わって、高麗(渤海国)と唐、北宋との交易の中で日本の文化が育まれ、仮名文字が生まれ、国風文化というものができはじめた時期に当たります。現代に通じる日本文化が完成したのは室町期で、その産声が始まった頃に当たりますね。源氏物語の中では宮廷でのステータスに唐物がたびたび登場します。まだ国産よりも唐物にステータスがあった時代ということで、源氏物語も純日本文学のようですが、実は東アジア世界の中の物語だということを言っている本でした。

「源氏物語と東アジア世界」河添房江 NHKブックス

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【3月22日】

2015-03-22 | 雑誌

近くの城址公園に犬を連れて散歩に行ったら、河津桜や大寒桜が満開でちょっと早めのお花見となりました。河津桜は若葉と一緒にピンク色の花が咲くので、ソメイヨシノよりも色彩豊かでありますね。
久しぶりにアサヒカメラ4月号を買って、京都を撮るという特集で、ペラペラとめくっておりました。

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