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材料コスト40分の1の新型LED開発に成功、シリコン製で明るさ3倍 - 東大の大津教授と川添研究員ら

2012-04-12 | いとすぎの見るこの社会-地球環境を考える
凄いLED照明が開発された。何しろコストが圧倒的に安く、
性能は高い。爆発的に普及拡大するだけのポテンシャルがある。

シリコンを用い材料コストが圧倒的に安いので、
販売価格もかなり低下することが期待される。

LED照明の普及だけで原発何基分もの大きな省エネ効果がある。
製造業が潤い、消費者は省エネで電気代が下がるのだから、
あらゆる面でいいことずくめである。

電力大手と原発利権勢力は顔面蒼白だろうが仕方なかろう。
頑張ってエコキュートを売り、火力をガスコンバインドにリプレイスするしかない。
新規参入を排除できる原発で、厚い利幅を享受できた時代は二度と戻らないのだ。

当ウェブログは何度も繰り返したい。
日本の持つエネルギー効率化の技術は世界最高水準である。
省エネ投資で日本経済も企業も成長できるのだ。
それを決して忘れてはならない。

 ↓ 参考

LED照明への置き換えにより、原発13基分もの節電効果! - 電力不足に打ち克つ省エネ技術
http://blog.goo.ne.jp/fleury1929/e/e3e613d600f6ebf3069855aebeeb353a

最も安い電気は火力でも原子力でもなく「省エネ」-「発電以上に効率的な選択肢」と
検証委員会
http://blog.goo.ne.jp/fleury1929/e/71a51460825a3bebb39d56340c41c860

省エネ機器の購入はコスト対効果が高いだけでなく、
即効性があるという点が非常に重要である。
当ウェブログが以前から指摘している通り。

「これから再び暑い季節を迎えることになるので、
 全力でヒートポンプと太陽電池を普及させる必要がある。
 ガス火力は3年以上、地熱発電に至っては5年以上は必要なので間に合わない」

「東京電力も原発再稼働のための政治工作などよりも
 自慢のエコキュートを一気に拡販する方が遥かに賢明である」

給湯需要のある家庭はエコウィルのようなコージェネも良い。
秋冬にも大きな威力を発揮してくれる。

▽ ヒートポンプやコージェネ、LED照明は紛れもない成長分野

『ニッポンの環境エネルギー力 ―IT産業立国からエコ産業立国に大変身を遂げる「日本の底力」』



東大がシリコン製LED、明るさ3倍 早期実用化目指す(日本経済新聞)
http://www.nikkei.com/news/latest/article/g=96958A9C889DE1EBEAE5E1EAE2E2E0E7E2E1E0E2E3E086989FE2E2E2
”東京大学の大津元一教授と川添忠特任研究員らは、シリコン製の発光ダイオード(LED)を開発した。現在の窒化ガリウム製に比べ、3倍明るく、材料コストも40分の1になる。今後、照明器具メーカーなどと組み、早期の実用化を目指す。
 LEDは通常、微量のインジウムが入った窒化ガリウムの基板を用いている。研究チームは大規模集積回路(LSI)などに使うシリコン結晶を基板に使った。〔以下略〕”

現在、LED照明は成長分野として韓国・台湾企業が注力しており、
コモディティ化し半導体の二の舞となる危険性も出てきている。

このシリコンLEDならばアジア勢を駆逐して
日本企業が市場シェアを占有することが可能である。
技術的優位を保ちつつ新市場占有を実現して欲しいものだ。

インテル方式(利幅の大きい中核部品を押さえ、周辺部品を従属化する)を含め
あらゆる戦略を総動員する必要がある。


小口電力市場を提案=自家発電など促進―経産省(時事通信)
http://www.jiji.com/jc/q/c?g=eco_30&k=2012040301034
”経済産業省は3日、総合資源エネルギー調査会(経済産業相の諮問機関)の電力システム改革専門委員会(委員長・伊藤元重東大大学院教授)で、余剰電力などを取引する卸電力取引所内に小口電力市場を設置するよう提案した。電力取引に関する規制を緩和し、工場などでの自家発電や廃熱を利用した発電を促進するのが目的。
 自家発電などは出力が小さく、従来の最低取引単位(1000キロワット時)では市場での売買が活性化しない恐れがあった。このため経産省は、取引単位の引き下げなどを今夏にも実施したい考えだ。専門委は同省の提案を受け、妥当性などを検討する。”

他に面白い動きとしてはこちらが挙げられる。
大量に熱を使う工場や宿泊施設へのガスコージェネの導入が進むだろう。

▽ 日本の場合、熱のロスが非常に大きい。大型火力など無駄の塊。

『エネルギー進化論: 「第4の革命」が日本を変える』(飯田哲也,筑摩書房)


省エネが飛躍的に進み、電力の総使用量が大きく低下すれば
今のような電力大手の殿様商売も終わりである。
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