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尊大・バラ撒き・民意無視、矢張り出てきた「自民病」- 有権者を朝三暮四の猿扱いする病気は治療不可能

2013-12-02 | いとすぎから見るこの社会-全般
思ったよりも早く自民党の「病気」がまた出てきた。
何しろ二世ばかりの政党だから或る種の「遺伝病」だろうが、
それにしても調子に乗るのが余りにも早過ぎる。
ほんの数年前にあの民主党に対し選挙で惨敗したのをもう忘れたらしい。

まず事実として、自民党は経済政策において
日本の成長率を引き上げたことは歴史上一度もない。
日本経済が人口オーナスと技術革新で勝手に成長したのだ。
(60年代から坂を転がり落ちるように成長率が下がる局面では常に自民党政権だった)

その事実を全く理解せず、自分が理解してもいない分野で
有権者を見下した質の低い発言が政権や与党の政治家から相次いでいる。

安倍首相は外交分野だけで発言して経済は余計なことを言わない方がよい。
石破幹事長は安全保障分野だけ発言して他は黙って分かっているような顔をした方がよい。
何故これから苦境が待っているにべらべらとお調子者の発言をし始めるのか。
学習能力が根本的に欠けていると言うより他にない。

まさに今、口を滑らせている軽率な一言一言が、次の選挙で
自民党候補を叩き落とす原因を作り上げているのである。

「景気循環にうまく乗っかった幸運は何年も続かない。
 キャッチコピーだけが巧みになっても本質は何も変わらず、
 2015年以降の景気後退期に実力不足が露呈して国民が離反するであろう」

と当ウェブログは指摘したが、驚くほど予想通り過ぎる失言で
自民党の数年後の選挙での大敗は刻々と実現へ向かっている。

▽ 保守派の「質の悪い」支持層の特徴は利己主義・権威崇拝・無気力である

『なぜ、アメリカ経済は崩壊に向かうのか―信用バブルという怪物』(チャールズ・モリス,日本経済新聞出版社)


政界には「進歩」という文字が存在しないのであろう。
少しはましになったのは口先だけかと思っていたら、
それすら進歩がないという事実が次々と明らかになりつつある。

「口では好き勝手を言いながら地位に恋々としている醜態は見苦しい」

「国民を愚民扱いして「選良の俺様がお前らに正しい価値観を教えてやる」という
 尊大極まりないアナクロニズムが露骨に出ていて溜め息が出る。
 何度か落選しなければこうした輩は学習しないものである」

「日本の成長率が2014年、15年と低下するのは確実であり、
 3年後には所謂アベノミクスが馬脚を現し、嘲笑の対象となるのは確実だ。
 場合によってはTPPによってGM食物表示や軽自動車規格に文句をつけられ、
 自民党が世論から袋叩きを受ける事態に陥る可能性もかなりある」

「金融緩和も財政出動も一時的な効果に過ぎず、必ず反動が来るからだ。
 ユーロ安で輸出絶好調だったドイツの成長率がその後どうなったか、現実を見よ。
 財政出動で経済回復するというなら、なぜ小渕内閣時に停滞が続いたのか説明するがいい」

「安倍政権の規制改革の「矢」も悉く筋が悪く、
 農地集約してオセアニアに勝てる訳がない農業分野のように
 規模の小さい市場や成長するかどうか分からないニッチで行うスタンドプレーに過ぎない」

と当ウェブログは書いてきたが、
自民党の学習能力の低さは本当に驚愕すべきものである。

 ↓ 参考

時代錯誤の自民党議員の家族観、司法をも軽んじる独善 - 西川文部科学副大臣は公然と政府に反抗か
http://blog.goo.ne.jp/fleury1929/e/c23c46a20f937447f97287bdb9223599

「安倍政権は危機を迎える」閣僚も認めるアベノミクスの非力 - 賃上げする企業は僅か25%しかない
http://blog.goo.ne.jp/fleury1929/e/5f880aba35670cc633a5f725875670c4

石破氏:「絶叫戦術テロと変わらぬ」デモ、ブログで批判(毎日新聞)
http://mainichi.jp/select/news/m20131201k0000m010076000c.html
”自民党の石破茂幹事長は29日付の自身のブログで、国家機密を漏えいした公務員らに厳罰を科す特定秘密保護法案に反対し、国会周辺で行われている市民のデモについて「単なる絶叫戦術はテロ行為とその本質においてあまり変わらないように思われます」と批判した。国会周辺では連日、市民団体が特定秘密保護法案に反対するデモを行っているが、これを「テロ行為」と同列視する内容で反発を招くのは必至だ。
 石破氏はブログで「今も議員会館の外では『特定機密保護法絶対阻止!』を叫ぶ大音量が鳴り響いている。どのような主張であっても、ただひたすら己の主張を絶叫し、多くの人々の静穏を妨げるような行為は決して世論の共感を呼ぶことはない」と指摘。「主義主張を実現したければ、理解者を一人でも増やし支持の輪を広げるべきだ」と主張した。【高山祐】”

「ただひたすら己の主張を絶叫し、多くの人々の静穏を妨げるような行為」とは、
まさに選挙期間中のやかましい政治家の行動である。
お前が言うな。税金で養われている癖に身の程を弁えろ。

「主義主張を実現したければ、理解者を一人でも増やし支持の輪を広げるべきだ」という言葉は、
特定秘密保護法案を独善的な内容で通そうとする自民党にこそ適用すべきである。
骨の髄まで独善が浸透している政党だからまともな認識を持てないのである。


児童手当上乗せ、中所得層に的 1人1万円で調整(日本経済新聞)
http://www.nikkei.com/article/DGXNZO63420420Q3A131C1NN1000/
来年4月の消費増税に備えた経済対策に盛り込む児童手当の上乗せ給付策を巡り、政府は対象を中所得層に絞り込む方針だ。低所得者に対しては、住民税の非課税世帯に別途現金を配る対策を行うため、対象外とする。家計への支援を充実させ、消費増税による景気の下振れを防ぐと同時に、子育て支援を重視する姿勢を打ち出す。〔以下略〕”

子供手当も児童手当も本質は何ら変わりない。
カネをバラ撒いて愚かな愚民大衆の歓心を買い、
日本国民を「朝三暮四の猿」扱いする高慢な政権の本性が見える。
これで喜ぶ馬鹿者は小中学生レベルである。


賃上げ中小に低利融資制度、政府方針(日本経済新聞)
http://www.nikkei.com/article/DGXNZO63420490Q3A131C1NN1000/
”政府は賃金の引き上げや雇用拡大に取り組んだ中小企業が、通常より低い金利で資金を調達できる制度を設ける方針だ。日本政策金融公庫が低利で資金を貸し出すもので、12月上旬にまとめる経済対策に盛り込む。総額で数千億円規模の融資を見込んでいる。
 新制度を利用できるのは、従業員数を増やしたり1人あたり賃金を上げたりして給与支払いの総額を増やした中小企…〔以下略〕”

ふん、癒着が得意な政党が程度の低い官僚と結託して税収を我がものとして
人気取りを行う腐った本性が透けて見える制度だ。

日本政策金融公庫が融資するとあるが、負担は有権者に押し付けることになる。
天下り先として有名な組織の仕事を増やして名誉を与え、
実際にカネを払うのは日本国民である。ふざけた話だ。

▽ 愚劣極まりない「国土強靭化」と同じく、一時的な効果しかない「票を買う」行為である

『週刊東洋経済』2013年 12/7号

政党や政権の本質が全く変わっていないのだから、
一時的な雰囲気に流されて投票した有権者にも重大な責任があると言わざるを得ない。
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