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『週刊エコノミスト』3月1日号 - 日欧を超えるアメリカ企業の競争力、米経済の復活はもう目前

2011-02-21 | 『週刊エコノミスト』より
今週の『週刊エコノミスト』の特集は「米国復活」。
完璧なタイミング、そして内容です。
半月程前に当ウェブログに「米経済復活」関連検索での
アクセスがあったので編集部の方がこちらに来訪されたのかも。

ガラパゴス日本では「資本主義は終わり」「アメリカは没落」という
低能な論が流行りましたが、成長率が真実を語っています。

先進国でありながら人口増加が続くアメリカ。
アップルもフェイスブックも生み出せない日本。
勝敗はもはや明白です。





『エコノミスト』2011年 3/1号


巻頭特集から素晴らしい。
米企業の高い競争力、設備投資効率の高さ、構造転換の早さ。
アメリカの個人資産は株式と出資金の比率が高いので
(日本の約5倍)市況が良くなるとすぐ消費が復活するのだ。
ティファニーの株価がこれほど早く回復しているのは驚き。

…おまけに人口動態の日米比較を付ければ完璧だったと思います。

「人口増、規制緩和、多様な人材による活力」を挙げた
冷泉彰彦氏のコラムも見逃せません。

投資関連では「二極化進行」と題した
大和総研の成瀬順也氏の分析が本当に素晴らしいです。

    ◇     ◇     ◇     ◇

ところでP44「日本にはハードルが高すぎる北欧型雇用モデル」では
濱口桂一郎氏がスウェーデンモデルは日本では無理と力説していますが、
最も重要な点を無視しています。

日本の労働者の純所得(手取り)の比率は高いが、
欧州の労働者は低い純所得と重い国民負担を甘受して
社会保険や職業訓練のため差し出しているのだ。

北欧には存在しない年功賃金や多額の退職金を享受できる
日本の官の特権に沈黙しているのも情けないです。
(経歴を拝見すると無理もないですが)

▽ この本の方がフレキシキュリティを遥かに鋭く分析しており、レベル差は歴然





『スウェーデン・パラドックス』(湯元健治/佐藤吉宗,日本経済新聞出版社)


    ◇     ◇     ◇     ◇

今週の『週刊ダイヤモンド』は得意のマンション特集。

P40の便利なディベロッパー相関図、
P70の「北向きの部屋は価値が高い」説(理由を知って納得)など
面白い記事が多いです。





『週刊ダイヤモンド』2011年 2/26号


絶対に読んでおきたいのはP26「Data Focus」。

「社会保障費に消費税を充てても世代間の不公平は解消されない 」

と題した井堀利宏・東大教授による堂々の正論です。

……ちょうど今、既得権団体が談合して
この世代間格差を固定しようとしていますね。
自分たちさえ貰えれば後はどうでもいいと思っているのでしょう。
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