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久間章生 総務会長の発言 -「官民格差」問題への無理解

2006-03-12 | いとすぎから見るこの社会-全般
この発言は、「官民格差」の問題を全く理解していないものです。

「官民格差はあって当たり前」と久間 総務会長が発言(読売新聞)
http://news.goo.ne.jp/news/yomiuri/seiji/20060311/20060311i313-yol.html?fr=rk

問題の捉え方が完全に間違っています。
現在問題になっているのは、「官民格差をなくすべきかどうか」ではありません。
1998年以降、日本における民間の所得が下がり続けているのは明確な事実です。
それは結果として、「官民格差」の拡大をもたらしています。
問題なのは「現在の官民格差が適正か、拡大を是正すべきか」です。

私も、官民格差は必要であれば認めるべきと考えます。
しかし、「官民格差の現状に問題がなく、是正する必要がない」
と考えるのは全く別の問題です。

もし、非常に優秀でこの国に利益をもたらす人材がいれば、
当然ながら収入面・福利厚生面ともに報われるべきです。

しかし現状では、何も考えず横並びの既得権益を与えている始末です。
また、国益に寄与したかどうかを評価する基準がそもそも存在しません。

もし反論があるのなら、明確な基準(なるべく数値を伴う客観的な)に基づいて、
「この人物はこれだけこの社会に貢献したのだから、これだけ報われるべきだ」
と堂々と宣言すべきです。

いま国民に「政府の効率化は民間に較べて充分か?」と質問したら、
ほとんど全員が「絶対に不充分である」と回答するに決まっています。

久間 総務会長も、選挙によって国民の代表に選ばれたわけですから、
「今の官民格差は適正でしょうか?」
と質問して、世論の声に従ってみてはいかがでしょうか。

   ◇     ◇     ◇     ◇

余りにも時代錯誤的な発言に疑問に思い、氏のHPにアクセスしてみました。
すると、「私の政策」に出ていたのが、何と !

諫早湾干拓の早期完成・長崎新幹線の着工促進・道路建設促進の
豪華3点セットだったのです。

HPの上には「即天去私」と標語が出ていましたが、いとすぎの目には

「私の票田は土木建設・ゼネコンで、もちろん政治献金は大量に受け取っています」
としか読めませんでした。

これは、小泉首相が出てこなかったら沈没した筈の旧来型政治家の典型ではないでしょうか。

HPの「今なぜ郵政民営化なのか」という論を拝見したのですが、
この方が郵政民営化を本当に理解しているのかどうか、非常に不安になりました。

   ↓ その抜粋 ↓

 … これら一連の構造改革の中で、さけて通れないのが郵政の民営化であります。
   地方津々浦々の 郵便局は残しながら、これから先の運営を考えるとき、
   民間的手法でやっていかないと行き詰ってしまう為、今のうちに改革をしよう
   というのであります。

せめて、代表的な新聞や経済誌にいくつか目を通せば、
これよりももっとまともな文章になったはずなのですが。
周りの方、少しは教えてあげないと。

   ◇      ◇     ◇     ◇

「久間 献金」で検索をかけたら、ぞろそろと出てきましたよ。

自民党長崎県連とゼネコン献金
http://jcp-nihi.web.infoseek.co.jp/new_page_227.htm#kisyakaikenyousi

自民党長崎県連の企業・団体献金の3分の1以上が干拓事業受注企業(2001年のデータ)
http://www.mmjp.or.jp/jcp-ozawa/new_page_210.htm

これらは日本共産党系のHPからの情報で、
いとすぎは政策的には同党を余り評価していないのですが、
(安全保障政策などは存在しないも同然です)
このような「カネと政治」の絡みにおいては別です。
なかなか鋭い突っ込みを見せているではありませんか。

久間 氏の方から抗議もしくは訴えたとの話は出ていません。
解釈はともかく、事実関係については承認せざるを得ないのではないでしょうか。
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