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甘利経済再生相は、東電がカネと労力をかけて育てた族議員 - 「長年にわたって洗脳された」との証言も

2014-02-03 | いとすぎの見るこの社会-コミュニティ関連
あるライターがカネと政治力を振り回していた頃の
東電と甘利経済再生相を筆頭とする政界、メディア界との
実に興味深い癒着と裏取引の実態を記している。

「20年かけて育て上げた“族議員”」との証言も出ており、
これまでの言動と見事なまで完璧に符合していて興味深い。

この記事で甘利氏側から訴えられる可能性もあるが、
隠れた癒着の証拠がぞろぞろ発覚する可能性も同時にあるので
それはそれで日本社会にとっての利益かもしれない。

ただ一方で、東電総務部に骨抜きにされたメンバーに
メディアの要人も(噂されてきたように)大勢入っているようで、
今後のメディア界の自浄努力と奮起を促したい。

かつて我が国の原子力利権勢力のカネと政治力の勢威は絶大で、
殆どのメディアはその前にひれ伏していた。

例えばオール電化営業で苦情が相当数出ていたのに
メディアでは取り上げられていなかったのもその一例だ。

リクルート事件に匹敵するような規模は間違いなくあるし、
それ以上かもしれない。今追及できなかったら、永遠に好機はない。
我が国のジャーナリズムの真価を証明するため、
たとえ返り血を浴びても突き進んで貰いたいものである。
大手メディアが一人のフリーライターに負けているのだから。

▽ 国会議員や大学教授の地位すら、カネを出して実質的に買ってきた原子力利権勢力

『原発のコスト――エネルギー転換への視点』(大島堅一,岩波書店)


▽ 現役官僚の小説は、不都合な真実を暴いた徹底したリアリズム作品

『原発ホワイトアウト』(若杉冽,講談社)


当ウェブログの言葉が厳し過ぎるのではないかと思うことも時にはあるのだが、
続々と発覚する事実から見て寧ろ適切だったのかもしれない。

「我が国の中枢には脳内がカルト的教義で汚染されている輩が多数おり、
 かつて終戦間際に昭和天皇に弓を引いたクーデター軍人と同類で、
 こそこそと裏で動いて国民を欺こうとする独善の固まりなのである。
 国民は断じて彼らの情報操作に騙されてはならない」

「誰がどう見ても福島原発の過酷事故において重大な責任がある経産省が、
 原発広報を再開するそうだ。恥知らずにも程がある」

「経産省はこれまでの原子力推進において重要な役割を果たしたにも関わらず、
 何一つとして責任を取っていない。同胞を悲惨な死に追いやったにも関わらず、
 のうのうと生き延びた太平洋戦争時の大本営参謀と全く同じである」

「経済産業省に「科学的な情報提供」などできる訳がない。
 「信頼性が揺らいでおり」ではなく正しくは「全く信頼されていない」だ」

「もし本当に科学的な情報公開ができると言うなら
 まず原子力関連業界への天下りを全面禁止するがいい。
 どうしても関係者との面会や情報交換が必要なら全て録音して公開するがいい。
 経産省が信頼されているかどうか世論調査してみればすぐ分かる。なぜ調べないのか」

経産省でも電力自由化を推進するなど異なる動きもあるのは承知しているが、
そうではない勢力が隠然たる影響力を維持しているのは明白である。

 ↓ 参考

原発は海亀やクジラを大量殺戮していた! - 懲りない経産省は原発広報を再開、不都合な事実を直視せよ
http://blog.goo.ne.jp/fleury1929/e/f27ebfad7ac4852733b302d3d3b5ded7‎

「気温40度を期待」「昔のように金で世論操作できない」- 原子力利権勢力の本音、公益より再稼働を願う
http://blog.goo.ne.jp/fleury1929/e/e47039874adf99ed08ab2ec713967d9d

▽ 日本の原子力は、旧ソ連に酷似した社会主義・計画経済

『新版 原子力の社会史 その日本的展開』(吉岡斉,朝日新聞社)


東電に骨抜きにされるメディアと政治家~高級料亭接待、パーティー券購入…体験者が明かす(Business Journal)
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20140202-00010001-bjournal-bus_all
”原発再稼働を訴える甘利明経済再生相のパーティー券を、2006年に甘利氏が経済産業相に就任して以降、原発を持つ電力会社9社が分担して購入していたと1月27日付朝日新聞が報じた。
 東京電力を筆頭に関西電力、九州電力など原発を持つ会社が政治資金規正法上の報告義務がない20万円以下に抑えて購入しており、11年の東電福島第一原発事故以降、東電はさすがに購入をやめているが、その他の電力会社は分担購入を続けていたという。法の抜け穴を利用したパーティー券の購入という名の「献金」のやり方は、いかにもかつて隆盛を誇った東電総務部のやり方だと妙に納得した。
 商工族の大物議員でエネルギー政策に強い甘利氏の取り込みは、89年に旧通商産業政務次官に就任した時から始まったとみていい。「次世代を担う商工族議員に育てようと旧通産省がまず目をつけ、資源エネルギー庁に代わり日本のエネルギー政策を実質的に牛耳っていた東電が、旧通産省・エネ庁官僚と歩調を合わせて、囲い込みを始めた」と、当時を知る元通産官僚は言う。
 甘利氏は当初、新自由クラブで出馬し当選している。その頃は、まったく眼中に入れてもらえなかったが、新自由クラブの解党に伴い自民党に所属することで、商工族議員の道を歩き始める。「まさに、20年かけて育て上げた“族議員”です。カネと労力を最もかけたのは東電総務部です。甘利さんも長年の恩義がありますし、原発をなくすという発想が出てこないほど長年にわたって洗脳された」と、前出の通産官僚は明かす。
 こうした東電総務部の工作活動は、政官界のみならず、メディアにも広がっていたことはよく知られた話だ。
 筆者もかつて東電総務部から接待を受けたことがある。フリーランスで大して名前の売れていない筆者を接待したのは、将来的に“族ライター”に育てたいという意識があったからだと推察される。当時の東電には、そういうことができるだけのカネも力もあった。
〔中略〕
●高級レストランでの接待
 最初の接触は、絶対に断れない筋から来た。事前に人間関係や政治的立ち位置、嗜好などは念入りにチェックされていたのだろう。東京・溜池山王にある高級中華レストラン「聘珍楼」の個室に招待を受けたのは、甘利氏のパーティー券の極秘購入が明らかになったのと同じ06年だったというのは、なんとも奇遇である。フカヒレのスープや海老、鮑などの高級食材を使ったお料理のコースだったので、恐らく一人1万5000円は下らなかったはずだ。驚くのは、中華レストランなので紹興酒が出てくるのかと思いきや、「ワインに造詣が大変深いそうで」と、ドンペリで乾杯。その後も、ブルゴーニュのグランクリュ(90年代ビンテージ)という豪華さであった。帰りには、お土産の紙袋を渡され、タクシーが表で待っているという用意周到さ。しかも、お土産の中身は遊園地のチケットとアロマテラピーセットという、女性相手でも決して気を抜かない芸の細やかさには、感心を通り越して怖くなったのを覚えている。
 翌日、お礼状とお菓子を送ったところ、再びのお誘いがあったが、多忙を理由にお断りした。そのあたりの相手の出方を窺う機微にも優れており、その次に声が掛かったのは、豪華接待から半年後ぐらいだったように思う。
 東電総務部から「持ち寄りでワイン会をしませんか?」という連絡が来た。前回のこともあり心苦しさを感じていた私は、「持ち寄りなら」と1万円程度のワインをセラーから選び、指定の場所に向かった。聖路加タワー内の「明石施設」とだけ書いてあったので、普段着でワイン片手に出かけると、タワーのほぼ最上階にあったその接待用飲食施設は、エレベーターが開いた途端、和服の女性からお出迎えを受ける、東電役員専用の豪華料亭であった。
〔中略〕
 他の出席者は大手新聞社や通信社の経済部の記者やデスクで、手ぶらで来ている人がほとんどであった。だが、机上には、最低でも数万円はするワイン・オーパスワンがずらりと並ぶ。他の出席者らはオーパスワンのグラスを片手に、「最近、(東電)広報の対応が悪い」「もう少し記事になるような話はないのか」とご馳走になりながらも注文をつける姿をみて、ものすごく“新鮮”な気持ちになったのを覚えている。
 確かに食事もお酒も美味しかったが、後ろめたさを感じた筆者は翌週、少し高めのワインを送った。すると、数日後にはその約3倍の値段はするワインが宅急便で届き、「個人でこれ以上の抵抗は無理だ。ヤクザと一緒で一度関係を持ったら逃れられない」と、自分自身を納得させた。

●政治家のパーティー券を購入
 その後、07年に新潟県中越沖地震が起きて東電柏崎刈羽原発の使用が停止。再稼働の働きかけを行っている内に自民党から民主党への政権交代が起き、「お願いルート」に変化が生じた。
 筆者のところに久しぶりに東電総務部から連絡が来たのは、その頃だ。「新潟県選出の某民主党議員を紹介してほしい」と、名指しで仲介を頼まれ、過去の経緯があるので、私はその議員と東電の会食をセットすることにした。
 了承がとれた旨を連絡すると、指定されたのは、銀座の超高級フレンチ「アピシウス」。豪奢なエントランスに絵画とシャンデリアが眩しい個室に、ひとり最低3万円はするコース料理がしずしずと運ばれてくる。「紹介のお礼に、今夜はいいワインを用意しました」と、出てきたのは、「ラ・ターシュ」(推定価格 10万円)。もう楽しもうと腹を括って飲み食いを始めた筆者の耳に、驚くべき会話が飛び込んできた。
「パーティー券ではお世話になりました」と、頭を下げる民主党議員に対して、「いえいえ、あの程度しかお手伝いできずに」と、総務担当者が応じているではないか。「了承がとれました」と伝えた翌日には、その議員の部屋を訪れ、近くパーティーがあると知った彼らは、20万円以内でパーティー券を購入していたのだった。
 その手腕と素晴らしい料理の味わいに感動していると、さらに耳を疑う会話は続くのだった。「今度、柏崎刈羽原発の視察にご家族の方とも一緒にどうぞ。ホテルも食事もこちらで手配します」という東電サイドの申し出に対して、その民主党議員は「よろしいんですか? いやあ、申し訳ないなあ」と喜んで受けただけでなく、「1日も早く再稼働できるよう、お力になれれば」と、頼まれてもいないのに自ら再稼働の約束をしていたのだった。
 その後、11年に東日本大震災が起き、筆者と東電総務部が接点を持つことはなくなったが、今回の甘利氏のパーティー券問題は恐らく電力会社と政界との関係を明らかにする「始まり」にすぎないだろう
〔中略〕
 東電が政官界だけでなく、マスコミにも抜かりなく手を打っていたこともまた事実だ。東電問題が電力会社と政界との関係を暴く端緒になるかどうか、メディアの姿勢が問われている。 (水谷茉莉花/フリーライター)”

勇敢なライターによるこの記事を、熟読されたい。
完璧な内容であり、読売や産経の記者が書いたら退職確実の「不都合な真実」である。

アゴラあたりでエネルギー問題など理解してもいないライターが
電力大手や原子力に奇妙なほど都合の良い記事を書いている背景にも、
こうした実質買収行為が隠れていると疑った方が良いであろう。

当ウェブログからこの記事に付け加えることは殆どない。
集めた情報から予想の範囲内ではあるが、ここまで悪質だったとは。
原子力利権勢力の反社会的本質が証明されたと言えるだろう。
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