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実は「環境に良い」割りばし、国産間伐材を有効利用 - 但し安い輸入品は薬品漬け

2009-07-17 | いとすぎの見るこの社会-地球環境を考える
「マイはしを持ち歩くのが環境に良い」という
とんでもない大嘘がいまだに一人歩きしています。

そのような無駄な行為をしている暇があるなら、
自家用車ではなくバスか列車で遠出すること、
(高速1000円は割り箸などより遥かに環境に悪い)
航空機に乗る回数を減らすことの方が余程効果があります。

割り箸に話を戻すと、問題は「何から作った割り箸か」
なのであって、割り箸そのものが無条件に悪いのではありません。





『割り箸はもったいない?―食卓からみた森林問題』(田中淳夫,筑摩書房)


寧ろ、「人体に悪い割り箸かどうか」の方が
遥かに問題を孕んでいると考えられます。

安い割り箸は(産地から予想される通り)薬品漬けであり
食品でないからこそガードが甘く、油断大敵なのです。


金沢の業者、間伐材割りばしで山林再生 雇用対策にも(eco.nikkei)
http://eco.nikkei.co.jp/news/today/article.aspx?id=NN001Y410%2011062009

”スギなどの間伐材を製品に活用し林業と山林の再生につなげようと、金沢市
 の「中本製箸」が国産割りばしの生産に力を入れている。同社の中本実会長
 (76)は「天然の色と香りを味わってほしい。スギは殺菌力があり、衛生面
 でも優れている」とアピール、石川県も産業振興や雇用対策にと支援を始め
 た。
 日本の森林の約4割を占める人工林では、土壌の流出を防ぐために木や下草
 の成長を促す間伐が欠かせない。近年は輸入材に押され林業従事者も減少、
 間伐してもコスト削減の影響で木材が放置されることが多い。
 中本製箸は森林の荒廃を食い止めたいと、3年前から間伐材で割りばしや弁
 当箱の底板の生産を始めた。丸太から加工できるのは同社だけといい、間伐
 材の割りばしは月産約250万膳と全国トップ。価格は中国産の約2倍で、漂
 白剤を使わないため色はふぞろいだが、すし店やシューマイで有名な崎陽軒
 などが採用した。
 県は昨年、県産スギの端材で割りばしをつくる同社事業に200万円を助成。
 中本会長には林業研修セミナーの講師を依頼した。県の担当者は「間伐材の
 積極利用で林業の価値を高め、雇用につながれば」と期待する。
 林野庁などによると、日本で流通する割りばしの約97%は中国を主とする輸
 入品で、環境破壊との批判も出ている。”

この企業のことを初めて知ったのは数年前で、
思わず感心させられたものです。
地方企業の星ですね。

間伐材を使っても価格が2倍高いということは、
いかに人件費のウエイトが大きいかを示唆しています。

高い技術力をもって国内林業に貢献している訳ですから、
もっと強力にブランド化できるのではないでしょうか。

最近急拡大しているカーボンオフセットと
組み合わせることも可能だと思います。
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