奈良の名所・古跡

行ってみたい所があるといいのですが・・・古墳とか建物とか巨樹とかいろいろ・・・

二光寺廃寺

2010年05月22日 | 古跡
 飛鳥時代の寺院跡です 撮影日;2010.4.18

 現在は埋め戻され、のどかな畑地です

 直径1m程の礎石が15個発掘され、南北約17m・東西約12mの金堂基壇の遺構と見られています
 二光寺廃寺の存在は古書には一切触れられておらず
 地下に埋もれた未知の寺院です
 近くに北窪古墳群があり、これらの被葬者の建立した寺とも推測されています

 創建時の瓦と見なされるものは、高宮廃寺や朝妻廃寺で出土した瓦と同笵で、複弁蓮華紋軒丸瓦と偏向唐草紋瓦でした
 他に重弧紋軒平瓦や、檜隈寺と同笵の複弁蓮華紋丸瓦も有りました
 屋根瓦の間に、多数の塼仏がはさまれて出土したそうです

 また、高さ3.3cm・直径3.2cmの土製の螺髪も出土しています
 その大きさから、金堂には高さ2mを越える塑像の丈六仏が安置されていたと考えられています

 この寺は、出土遺物から飛鳥時代の7世紀後半に創建されたようです
 自然災害によって平安時代に倒壊し、鎌倉時代には耕作地となったと推定されています 

★所在地;御所市極楽寺・西北窪
★交通;近鉄御所駅より バスで鳥井戸下車 徒歩12分
★駐車場;有りません
★問合せ;0744-24-1101(橿原考古学研究所)

 200mほど北東に極楽寺ヒビキ遺跡が有ります


参考;邪馬台国大研究のページ


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