明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 



夜中にぶら下げた牡丹灯籠に扇風機で風を当てながら撮影。最初に浮んだのはここにお露とお米が歩く後ろ姿であったが、後ろ姿では持っている牡丹灯籠は隠れて見えない。結局、頭の中のイメージなどはニュアンスとしてはある、という程度の物である。小学生の時、あるマンガのキャラクターを描こうとしたら描けない。頭の中には在るのだが。しかし、よーく考えてみたら、描けるほどには頭の中のイメージは鮮明でないことに気が付いた。あの時の驚きは未だに覚えているが、イメージの中に陰影がないことに、ついこの間気付いてビックリするくらいだから、まだまだ何がどうだか判りはせず、とにかく作って可視化しないことには安心できない。 お露、お米を別にすれば、後は高座の圓朝も必作ってみたい。両脇に燭台を立て、横には火鉢に鉄瓶まで置いたらしい。当時の絵にはみなそう描かれている。当時の寄席内部、高座がいかに暗かったか、というと、誰だか忘れたが、ある名人は、クライマックスになると、蠟燭の芯を切って、明るくするという演出をしたそうである。洋蠟燭と違って和蠟燭は、たまに芯を切る必要がある。芯を切ったからといって、たいして光量アップになったとは思えない。つまりその程度で効果があったくらい暗かった、ということであろう。

『◯◯寄席の前の三遊亭円朝(仮)』 

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