崔吉城との対話

日々考えていること、感じていることを書きます。

選挙戦

2005年09月15日 22時06分54秒 | エッセイ
 選挙「戦」を見守った感想、それは実に戦争であった。選挙を前後に討論会が多く行われた。討論者たちは相手が正しい事を言ってもほぼ肯定しない。そして相手の弱点ばかり見つけようとする。喧嘩か戦争のようなものである。スポーツもそうである。相手の弱点を狙う。だから面白い。しかしそこに客観的な真理は存在しない。自分が真理であるかのようにみえる。
 私はいまさら政治家になるわけではないが、政治家の素質は根本からない。戦略家や政治家にはなれない。相手が敵であれば如何に正しいことばであっても肯定したり認めたりしない政治家にはなれない。
 真理と言ったが、政治において真理に代わるものが国民であろう。実際政治家の目には国民は二の次の存在であるようである。候補者の言動や討論を聞いて大きく失望した。