人間(にんげん)の体を見ても分かるように「六根(眼・耳・鼻・舌・身・意)」
というのは全部「差別(しゃべつ)のまま」なのです。
私たち衆生は、あたかも一つのものが分かれているように思っていますが
そうではなくて「全部(ひとつひとつ)」が完全な働きをもっているのです。
しかも、人の手を加えてそのように成ったものではないのです。
こんなに素晴らしいものが私たち衆生の体なのです。
ですから、自分自身を細かく分けていっても残るものはありません。
小さいものは大きいものに一つに成るということです。
一つほど親しいものはありません。