ものを正しく考え、正しく見るという「正」の字は「一つに止(とどまる)」
と書きます。
「本来一つしかないもの」を正しいとか正しくないとか、好きとか
嫌いだとか相手の側にそういうものがあるように思って迷っているのは
「正」ではありません。
「迷い」というのは対象に迷わされるのではなくて「自分の中の自分の象徴」と
「本来の自分」とが葛藤を起こしていることなのです。
従って、どんなに素晴らしい教えでも、他からの教えに因って、
自分の迷いをなくすことは出来ません。
迷いは迷いのままに任せておかなければ、迷いは解消しないのです。